小石川後楽園は水戸藩の庭園なので、やっぱり梅林が立派です。
これは三河から拝借した歌枕の八橋。ちょうど杜若が満開。本物は愛知県知立市にあります。このように興味が過去の権威にばかり向かうのは、知識人や教養人の悪い癖でもある、と私は自戒を込めて思いますが。
京都の愛宕山に模した高台。愛宕神社は火除けの神様で、水戸を含む全国各地に分社があります。
中国風の石橋は円月橋。光圀が師と仰いだ朱舜水が、故郷の浙江を偲んで作らせたもの。浙江は世界遺産の西湖がある風光明媚な地であり、龍井茶と呼ばれる良質のお茶や、王羲之の蘭亭序の舞台である蘭亭で知られます。
次は千代田線で千駄木へ。谷中に向かいます。公立小学校とは思えない渋い建築の谷中小学校。
ここからもスカイツリーが見えます。
次の目的地に着きました。全生庵です。
勝海舟と並ぶ江戸無血開城の立役者、山岡鉄舟の墓地があります。政治上の功労者でありますが、策を巡らす政治家タイプの人ではなく剣、書、禅の達人であったことから侍の究極の姿として人気が高く、この日も私と同じような観光客が2人ほど来ていました。
伝通院と違って敷居が低そうなので、些少ながら喜捨もさせて頂きました。
道案内もあります。わかりやすい。
山岡鉄舟居士の墓。
全生庵ではこの区画に新規墓地を募集しているそうです。山岡鉄舟ファンの方はいかがでしょうか。名古屋から遠すぎるので私は遠慮しときますが。
最後に西日暮里から尾竹橋通りを北東に向かい、目指した北島商店がお休み。後で調べたら祝日は休業でした。日本橋高島屋の方なら開いていたかもしれませんが、やっぱり本店に行ってみたかったのです。