いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

東京下町散歩(その7)

2013年05月15日 | 極楽日記(国内旅行)

 さて、3日目は私が東京下町、残りの3人がTDLと別行動します。

 まずは上野公園に。今更ですが西郷さんの像。

 西郷隆盛の信頼できる似顔絵や写真は残っておらず、よく知られる顔は親戚の顔から類推して描いたものらしいです。この像の顔もあまり本人には似ていないそうです。

 こちらは西郷と戦った彰義隊の墓。彰義隊が立てこもった上野一帯に対して、今の東大本郷キャンパスあたりに陣取った大村益次郎率いる官軍が砲撃を浴びせました。当時最新式兵器とされた佐賀藩のアームストロング砲も使われましたが、日本に入っていたものは小型の6ポンド砲であり、圧倒的な威力とは言えませんでした。しかも、新兵器への期待に反して不良品が頻発したアームストロング砲の採用をイギリス陸軍が取り消したために、佐賀藩が入手できたもののようです。

 上野東照宮に彰義隊の本営があったそうです。今はぼたん祭りの最中。徳川家康を祀る東照宮は全国に500以上も造営されたということです。日光、久能山と並んで上野は重要な東照宮だったでしょう。

 今年末まで修理中につき、当面は二次元の本殿で我慢することになります。

 ブールデル「弓をひくヘラクレス」像。国立西洋美術館にやって来ました。

 ロダン 「カレーの市民」。本日の目当ては特別展のラファエロですが、さすがに国立西洋美術館。常設展示も堪能させて頂きました。屋外彫刻以外に写真が紹介できませんが、膨大な絵画コレクションは実物を見てこそ価値があります。図録やインターネットも悪くないですが、ぜひ美術館に足をお運び下さい。

 とは言えせっかくですからミニ図録も買いました。表紙は「大公の聖母」として知られる代表作で、いつもならフィレンツェでしか見られない特別展の目玉。

 同じくロダン 「地獄の門」。世界で7個鋳造されたブロンズ像の1つだそうです。上野は歴史あり、公園あり、美術館あり、博物館ありで、東京で休日を楽しむ大人には最適の場所です。もう少し空いてれば動物園も悪くないのですが。
コメント (1)
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