これも実家の発掘本。ホームズ、ルパン、少年探偵団シリーズはほとんど持っていましたので。「バスカヴィル家の犬」として有名な長編を子供用に改題したようですね。当時は怪獣ブームだったのでいい題だと思ったのでしょうが、原題からあまり外れるのは感心しません。
昔は欧米の映画でも日本での公開時には独自の邦題を付けることが多くて、"Waterloo Bridge"が「哀愁」とか、"The Longest Day"が「史上最大の作戦」、"Bonnie and Clyde"が「俺たちに明日はない」など、原題を留めないものが少なくありませんでした。この本もそんな風潮に影響されたのでしょうかね。
男の子として「サザエさん」とか「いじわるばあさん」がたいして好みだったわけではなく、「小説や伝記を買ったら漫画も1冊買ってよい」という約束になっていたので、近所の小さな本屋で気に入った漫画がないときに、「これでもいいか」と買ったものだと思います。確かに子供向きとは言えないでしょうが、こればかりは歳を取ってもあまり面白さがわかりません。今にしてみれば無駄な出費でした。