携帯電話としては特に不自由を感じていなかったAU W33SAが来年7月から使えなくなるということで、ソニー・エリクソンのS006に代替しました。スマートフォンじゃない、いわゆるガラパゴス携帯(ガラケー)として進化した機種で、ソニーのデジカメであるCyber-shotに準じてカメラの性能を高めたのがポイントのようです。
ただ、携帯に内蔵できるような極小径の撮像素子を1600万画素にまで分割してしまうと、個々の画素の面積が極めて小さくなり、十分な感度やダイナミックレンジを得ることが難しくなってきます。その点はソニーお得意の裏面照射型C-MOSで対応しているようですが、そもそも携帯のカメラ機能にフルサイズ一眼レフ並の画素を持たせることに無理があります。W33SAよりカメラの性能が上がっていることに期待はしていますが、デジカメの画質とはまだ比べようがないでしょう。それよりもデザインがデジカメに似ており操作性が良さそうな点に好感が持てます。
カメラ以外のS006の特徴はグローバルパスポート対応です。CDMA, GSMの両エリアで接続できるため、海外で使える範囲が広くなりました。海外に頻繁に行くわけではないのですが、いざ旅行となったときに現地仕様の携帯を借りたり返したりは面倒ですし、使い慣れない携帯もわずらわしいですね。たまにしか行かないからこそ、使い慣れた携帯を持って行きたいと思います。このグローバルパスポート機能が普及するまで買い替えを延ばしていたので、結果的にW33SAや極楽妻のW22Hを長らく使うことになってしまいました。
W33SAが折り畳みなのに対して、S006はスライド式です。長さと幅は少し大きくなりましたが、多機能を詰め込んで大幅に薄くなったのには感心します。大柄な機種が多いスマートフォンに比べると携帯性は有利です。スマートフォンも検討はしましたが、頻繁に出張があるわけではなく、携帯で多量の資料集めやデータ作成をする必要はないので、高い通信料を払ってスマートフォンを使う意味を見出せませんでした。