いつもキルト展をやっている中部国際空港から、連休を利用して台湾に出掛けました。本当は震災以前から角館に行くツアーを申し込んであったのですが、旅行代理店の方からキャンセルして来たので、急遽替りのツアーを申し込んだものです。
免税店の銅像コーナーです。建国の英雄なのになぜか二頭身のコミカルな像。今年は辛亥革命から100周年なんだそうです。ただし元々台湾に住む「本省人」と、中国本土から移って来た「外省人」の対立の歴史もあり、本省人にとっては手放しで喜べるものでもないでしょう。笑っている方は「建国の父」とされる蒋介石初代総統。その息子で跡を継いだのが眼鏡の蒋経国総統。親の七光りで総統になったなら北朝鮮と一緒ですが、台湾にとって幸運なことに、実務的な政治家としての手腕はむしろ息子の方が上で、今の台湾の奇跡的な発展の基礎を作ったのがこの蒋経国総統だそうです。中華人民共和国の隆盛に伴う諸国との政治的断交という難しい局面で、台湾をアジアの経済優等生として育て上げた「開発独裁」の手腕は、周辺諸国のモデルとされているようです。
中国の伝統的な菓子が味わえる京兆尹。京兆尹とは、元々古都長安付近の行政区あるいはその長官を表す言葉だそうです。漢時代からの伝統ある宮廷菓子を守っているという意味でしょう。
中国菓子ということで横浜中華街の月餅のくどい甘さを連想していたのですが、ここの餡はあっさりして何種類でも楽しめます。
次にバスが向かったのは2004年に完成した新しい観光名所、台北101です。高さ509mあるので上の方は雲の中。
下から見上げても上の方はよくわかりません。
入り口は普通のショッピングモールみたいですね。
周りのビルも新しくてきれいです。この信義区は台北市の中心地から外れており、元は賑やかな場所ではなかったのですが、大規模な再開発で近代的なビル街に生まれ変わりました。