有名な星砂の浜にもちょっとだけ寄ってみました。
星砂の正体は有孔虫バキュロジプシナ(Baculogypsina sphaerulata)の殻なので、踏まれると割れてしまいます。なるべく踏まれていない部分を探しましょう。普通の砂とは比重が違うので、波の影響などで周りより堆積しやすい所があるはずです。今は星砂集めにはいい季節です。夏になると波の影響で壊れてしまうものが多いそうなので。
「星砂の浜」と言いますが、実はこの有孔虫が繁殖しているのは向いの鳩間島(はとまじま)だそうで、そこではほぼ純粋な星砂が採取できるということです。そうすると、この西表島の星砂は5kmの海を越えて流れ着いたものなんでしょうか。少し無理があるように思いますが。ともかく本当の星砂の浜に行ってみたい人は鳩間島に渡るのがいいでしょう。ただし「星砂は金になる!」とわかるや数十キロ単位で採取する人や、機材を入れて浜を掘ってしまう業者が現れたため、目に見えて星砂が減少し、現在では学校予算に充てるためのPTA活動を除いては採取が禁止されたとの記載がありました。沖縄各地で「星の砂」として販売されているもののほとんどは鳩間島で採取されたものらしいです。
この浜は浅くて波が穏やかなので、シュノーケルを着けて水遊びするにはいい場所です。
シーズンオフでやっていない食堂のようですが、「やぎ汁定食」ってどんなものでしょうか?
この日の夕食はヴィラうなりざきのテラスでバーベキューでした。大人は炭火焼、子供はテーブルのガスグリルだったのですが、炭火が強すぎてかなり焦げました。ヴィラの人はもう少し炭火の扱いについて研究してみたらどうでしょう。現状では「ミシシッピテスト」なんかやったら手が黒焦げですよ。できればアメリカで普及している蓋付きグリルがきれいに焼けるのでベストです。まあ、少人数なら扱いの楽なガスグリルの方を使うでしょうから個人旅行の際は大丈夫だと思います。
火加減は問題としても、サイパンやグアムのバーベキュー(質の悪い半解けの冷凍肉と冷凍魚てんこ盛り)に比べると、食材が圧倒的に良質ですね。とてもおいしかったです。農業や漁業が廃れてしまったサイパンと違って、きちんと土地に根付いた食材があり、料理があるというのは嬉しいことです。
外は大雨だったのですが、すっかり仲良くなった子供たちは楽しそうでした。三線(さんしん)の演奏があったり、アダンの葉でバッタを作ってもらったりで、西表島最後の夜(西表には2泊しかしていませんけど)は更けていきます。ここまで本当にすばらしいツアーでしたけど、天気に恵まれなかったため、南国の抜けるような青空と満天の星空を見られなかったことだけは心残りです。これは家族全員で西表島を再訪する動機になるでしょうね。
次の日は石垣島と沖縄本島を経由して、みんなとお別れして名古屋に帰ります。石垣港のターミナル内には食堂や店舗が集まっていて都会のデパ地下みたいに便利です。ブルーシールアイスクリームはおいしかったかな?
帰りは海がやや荒れていたので、大原港から石垣港に向かう高速船が揺れて写真が撮れませんでした。こんな時は飲んで気楽にしているのが一番です。泡盛は癖がなくて飲みやすいし、値段も安いので薬代わりに重宝しました。多分、これからは泡盛を飲むたびに西表島のことを思い出すことでしょう。
こちらはアーケード商店街「あやぱにモール」の菓子店。ちんすこうと紅芋タルトをたくさん買いました。
飛行機を乗り継ぎ、夕方には名古屋到着です。この4日間寂しかった極楽息子(小)が大喜びで迎えてくれました。お兄ちゃんの選んだ大きなマンタのクッションは気に入ってくれたかな?