いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

西表島エコ体験ツアー(その6)

2009年04月06日 | 極楽日記(国内旅行)

 染色体験でお世話になった紅露(クール)工房では、芭蕉布を天然染料で染めています。今回はマングローブの皮を煮出してマングローブ染めです。

 言われるままに折ったり割り箸で挟んだりしてみましたが、さて?

 空いた時間で弁当とおやつを頂きます。凍らせたパイナップルに大喜びの極楽息子(大)。何てわかりやすい子でしょう。

 さあ染色です。

 作品の前で記念撮影。中央が工房を指導する石垣さんです。人口2千人の島で工房を維持することが大変なのは容易に想像できます。ユニクロやイオンに行けば驚くほど高品質で安い輸入衣料品がいくらでも手に入る時代ですが、経済効率が重要であることを認めた上で、このような別のやり方が細く長く残っていることには、理屈を越えた安堵を覚えます。

 ボクのはこんな網目になりました。

 パパのはキリンの模様みたいですね。

 いよいよツアー最大の目的である浦内川干潟でのマングローブ植樹です。ここは裸足で歩くと適度な刺激が心地よくて、いつまでも遊んでいたくなります。

 これがマングローブの種。これを採取して、すぐ横の干潟に立てるだけなので簡単です。でもしっかり植えないと、満ち潮の時にみんな海まで流れてしまいますので注意が必要です。

 広大な干潟で子供たちの植樹が続きます。

 この広さですから、割合としてはわずかですけどね。

 でも、ボクの植えた種が、次に来た時にこんなに芽を出してたら嬉しいよね。

 馬場先生も子供たちも満足そうです。

 植樹後に朝日新聞のインタビューがありましたけど、お友達と一緒でないと元気がありません。はしゃぎ回っていた時とはまるで別人です。知らない大人に囲まれていろいろ尋ねられるのはさぞ気が重いんでしょう。もちろんこんな形式的なインタビューじゃなくて、子供の本音により近付く方法はありますし、朝日新聞の記者もそれは承知しているはず。

 ツアーを通じて気さくに子供の好奇心を受け止めてくれた馬場先生や富田先生は日を追うごとに人気が高まり、最後は子供たちからも保護者からも別れを惜しまれました。また東京海上日動の皆様にも子供たちのためにご尽力いただきました。会社では要職であろう人たちが、少年のような目をして子供と語らい、グリルで焼きそばを炒めてくれた光景を私は忘れることができません。こんな大人になら、子供も喜んで心を開くでしょう。

 それに引き換え、朝日新聞(朝日新聞と朝日学生新聞)の関係者はいつも自分たちだけで集まり、食事の時間も子供など一瞥もせずグループで飲んでいただけ。朝日新聞関係者は取材のためと言うより、東京海上日動に費用を出させ、馬場先生にガイドをさせて社内旅行がしたかっただけなのでは、と勘ぐりたくなります。「社会の木鐸」を自認する大新聞社が庶民の子供の相手などしていられるか、という意識はわからなくはないですが、それじゃ何でこんな企画を主催したのでしょうかね。取って付けたような短時間の取材で、東京海上日動や後援者に申し訳が立つと思っているのなら、世間との認識がずれ過ぎていると申し上げておきます。

 泥の中でハゼをつかまえたのが嬉しかったみたいです。富田先生に見ていただきましたが、これはツムギハゼという種類で、フグと同じ毒を持っていますので食べられません。昔はネズミ退治のため畑などに撒いたらしいです。
コメント (2)
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