いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

西表島エコ体験ツアー(その5)

2009年04月03日 | 極楽日記(国内旅行)

 西表島で2泊した宿、「イルマーレ ウナリザキ」の室内です。新しいので清潔ですが、設備は必要最低限。同じ経営の「ヴィラうなりざき」が一般観光客も想定しているのに対して、イルマーレの方はダイバー向き合宿みたいな感じです。安い料金で長期滞在して、ひたすらダイビングに励む若い人に合わせた宿だと思います。こんな宿の需要があるんですね。一般に青春と呼ばれる時期のほとんどを大学の中で過ごした私は、ああそんな人生もあるんだなあと感慨を抱きました。

 簡素な部屋を批判しているわけじゃありません。料金相応と思いますし、このような生き物の楽園では人間の方が遠慮すべきだと思いますので、あまり豪華なホテルは場違いです。ただ、家族で来るときはヴィラの方がいいんだろうな、と思っただけであります。

 西表島の2日目は白浜港から始まります。相変わらず天気は悪いですね。

 白浜小学校です。今のところ全校生徒8人。島の外周道路の終点でもあります。ここから先の船浮(ふなうき)集落に通じる道路はないので、密林を越えるか船で行くしかありません。

 小船に分乗してさあ出発!

 西表島は狭い面積に400m級の山がいくつかあって起伏に富み、川も多いので滝がたくさんあります。これはその中でも手軽に行ける水落ちの滝。

 今度は仲良(なから)川を遡ります。

 遊覧船の行き交う仲間川と違って、ここはたまにカヌーを見かけるぐらいで静かです。豊富な水量と曲がりくねった川、岸を覆う密林はテレビなどで見るアマゾン川の奥地を連想させます。船で西表島らしさを味わいたければここを訪れるべきでしょう。拡大すると、写真の左上にピンク色の花が少しだけ見えますね。馬場教授の話では、幻の花と言われるセイシカ(聖紫花)だそうです。ツツジの一種で、この時期にしか見られない貴重な花らしいです。亜熱帯だから季節なんか関係ないのかと思っていました。

 クルーズが終わったら、白浜港に戻ってバスで染色工房に向かいます。おや、港の駐車場でアドバイザーの富田先生が何か探し始めました。ご専門は肉食爬虫類のはずですが、動物なら何でも好きらしいです。船の中ではウルトラマンエースに出てきたヒッポリト星人の話を延々としていました。

 目当てはこれでした。サキシマヌマガエルをゲット!子供たち大喜び。

 世界でもこの島にしかない道路標識。

 標識のそばにアダンの木が。パイナップルそっくりの実をつけるのでパイナップルモドキとも言われるらしいです。新芽はおいしいが、実は食べられないことはない程度だとバスの運転手さんが言ってました。

 熟した実を割るとこんな感じです。味は柿の皮だけ集めて食べているような繊維の強さとわずかな甘味があり、お世辞にもおいしいものじゃありません。昔は島の子供がこれで咽を潤したらしいです。
コメント
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