広々とした前良(まいら)川の干潟です。本土ではこんな干潟の多くが埋め立てなどにより消滅しましたが、多くの生き物を育む干潟は水をろ過して浄化してくれる能力も高く、言わば呼吸する砂浜です。
この黒い粒みたいなのは人間が近付くと逃げて行きます。
拡大するとミナミコメツキガニの大群でした。このカニも河川の開発と共に沖縄本島ではほとんど姿を消し、ここ西表島の聖域に残る貴重な生物種の1つです。
西表島のシンボルであるイリオモテヤマネコとは剥製だけの対面です。名古屋市ほどの面積の島に全部で100頭ほどしかいないし、ほぼ夜行性で警戒心が強いため、一般ツアー客が野生の個体に遭遇するのはまず不可能です。
上原港に近い中野ビーチでのごみ調査です。今回はペットボトル限定で採取し、生産国がわかるものについて記録しました。この浜に漂着するペットボトルの大半は外国からのもので、中国、台湾、マレーシア、韓国などが多いらしいです。砂浜の清掃は定期的に行われているそうですが、清掃そのものはボランティアで何とかなっても、その後の処理費用が大きな負担になっており、効果的に清掃が進まない理由だと聞きました。
こういう藻場が魚の産卵や生育に大きな役割を果たしています。
指導者と一緒に浜辺の生物を探します。子供は適応が早いですね。1ヶ月もいたらすっかりここの子になりそう。
沖合には謎の白い隆起が。
これがサンゴの死骸だけでできた小島、バラス島です。人工の島みたいに見えますが、自然にできたものだそうです。潮の加減でここにだけサンゴが積み重なったのでしょうが、不思議なことです。
拡大するとすべてサンゴです。
バラス島の周りは海が浅く、多孔質のサンゴの消波作用もあってか波が静かなので絶好の遊び場です。
泳ぐには少し寒いので一応は止めたんですけどね。好奇心には勝てませんねえ。
もう午後5時ですからね。ウェットスーツなしは寒いですよ。
着替えが手元にないので、裸の上からパパの雨合羽を羽織って宿に向かいます。
内容の濃い1日で消耗したのでしょう。ご飯を食べたら倒れるように寝てしまいました。