ご覧のようにウィンダムのリアフェンダーが接触して少し凹んでしまいました。あまり磨いてない車なのでわかりにくいですが、映り込みの具合から不連続なところがあるのは見て取れると思います。パネルそのものの損傷は大きくないのですが、その周りに広く擦り傷があり表面が白くなってかなり目立ちます。
たいして残価のない車だし、他にも擦り傷や(釘によるイタズラと思われる)引っかき傷がいくつもあって、ここだけきれいに直したところで新車同様にはならないため、自分で補修に挑戦することにしました。参考にしたのはSOFT99の資料で、補修用の製品も同社のものを購入しました。
まず水を掛けてコンパウンドシートで磨いてみますと、傷の浅い部分はあまり目立たなくなりました。これで少しは補修範囲を狭くできます。
それでは意を決して凹んだ部分の塗装を落とします。150番の耐水サンドペーパーを専用のブロックに巻き、何度も水洗いしながら塗装を削っていきます。平日は仕事があるし、週末は車を使うことが多いしで遅々として進みませんが、それでも単純作業なので労力を掛けただけは結果が出ます。
フェンダーの前縁は2年前にも接触して補修に出しているので、その時の歪みやパテがあって研磨しにくいため、この辺で塗料落としは終わりにします。凹んだ部分がよくわかりますね。
SOFT99の補修用パテは3種類あって、扱いやすい薄塗り用、厚く塗っても垂れにくい厚塗り用、もっと厚く塗れるが直接塗装できない超軽量、とすべて用意しました。当初は超軽量で凹みを埋めてから厚塗りパテを重ねようと思っていたのですが、この程度の深さなら1工程で何とかなるだろう、と厚塗りパテを使用しました。超軽量パテは発泡により重量を減らしているので、表面が平滑にならず他のパテを塗り重ねる必要があるからです。
厚塗り用パテは厚く塗っても作業中に垂れないように、かなり硬いペーストなので搾り出すのも力仕事です。最初は溶剤の油分が混入しすぎて柔らかくなってしまい、塗れば塗るほど垂れ落ちてきてどうなるかと思いましたが、ペーストを追加して何とかまとめました。手早く気泡を入れないように、しかも表面を平滑に仕上げないといけないので、経験の差がかなり出そうです。ケーキ職人、特にショコラティエの人はきっと上手でしょう。