豊川市中央通で昔から鮮魚、仕出しの店をやっている「丸信」が併設した食事処、「花になあれ」。近所のお客が中心の気取らないお店ですが、評判は上々。極楽息子はトンカツを食べていますが、もちろん魚の方が本業です。刺身から焼き物、蒲焼まで、何でも楽しませてくれます。季節限定で出してくれる手打ちそばもいけます。
豊橋や豊川になると、名古屋と違ってテレビや雑誌の取材などほとんど来ませんが、海の幸山の幸が豊富なので、都会のこじゃれたレストランとは違った名店がいくつもあります。豊橋駅前の海鮮居酒屋「げん屋」など有名ですけど、この数年行ってないのでご紹介はまたの機会に。
愛知といえば元気な製造業、愛知県はトヨタ県という印象が強いのですが、実は全国5位の農業県でもあります。安城はかつて「日本のデンマーク」と呼ばれていましたし、蒲郡みかんは全国的に有名です。知多半島は牧場が多く、牛乳や牛肉の生産が盛んです。温暖な気候と水はけのいい土壌を利用してワインの生産地だったこともあるとか。三河一帯は野菜、養鶏などが目立ちます。
同じ系列のスーパーでも、名古屋と豊川では売り場の品が結構違うのに気が付きます。野菜、果物など豊川のスーパーは地物がとても多い。土地そのものが豊かな気がします。徳川家康の昔から真面目で粘り強いと言われる三河人の性質が農業に向いてもいるのでしょう。
豊川は豊川稲荷(本当は禅宗のお寺なんだそうですが)のお膝元ですし、佐奈川の桜はわざわざ名古屋から見に行く価値のある見事なものです。規模は大きいのに、地元の人以外にはあまり知られていないので、穴場と言えるでしょう。
そんな行楽の折には、食事はファミレス?マクドナルド?確かに間違いはないですよね。でも少し調べてみれば、地元の人がおいしいものを食べに行く、通り過ぎるのがもったいないお店が目の前にあるかもしれません。「花になあれ」もそんな1軒だと思います。