いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

ヤマモモの木

2006年01月26日 | 極楽日記
 極楽息子の誕生を記念して、豊川のお爺ちゃんが植えてくれたヤマモモの木が、5年ですっかり大きくなりました。「年々歳々花相似、歳々年々人不同」という有名な詩の一節を思い出します。優しかったお爺ちゃんも、息子の2歳の誕生日を前に亡くなりました。心残りはあったでしょうが、人生の終末になって初孫の顔を見せてあげられたのは何よりの慰めだったと思います。

 ヤマモモは関東や中部でも街路樹などによく使われていますが、元は暖かい地方で自生していた木で、赤紫色の濡れた毛玉みたいな特徴のある実を付けます。四国では栽培も盛んで、徳島県の県の木になっていますが、極端に傷みやすい果実なので、産地以外ではほとんど売っているのを見ません。私が徳島の生まれなので、豊川のお爺ちゃんも孫の記念樹にヤマモモを選んでくれたのでしょう。

 名古屋ではヤマモモが食べられることも知らない人が多いので、公園や公共施設の植え込み、街路樹などのヤマモモが初夏にたくさん実を付けても、そのまま落ちてしまうことが多いようです。鶴舞公園とか名大病院前にも木がありますので、試してみたい方はどうぞ。ただし自己責任ですよ。街路樹の実じゃなくて、ちゃんとした商品が欲しい方は、徳島の業者にお問い合わせを。当然ですが商品の方が大粒だし風味が良くてずっとおいしいです。
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