本日はオールタイム・ベスト映画篇である。洋画、邦画に分けてそれぞれ思い入れの強い10作を選出した。小説同様、番号は順位ではなく私がその作品に出会った順番である。
<映画オールタイムベスト10 - 外国映画>
1. ガブリエル・アクセル「バベットの晩餐会」
2. フェデリコ・フェリーニ「道」
3. シドニー・ルメット「十二人の怒れる男」
4. ジム・ジャームッシュ「ストレンジャー・ザン・パラダイス」
5. パトリス・ルコント「髪結いの亭主」
6. アルフレッド・ヒッチコック「サイコ」
7. クシシュトフ・キェシロフスキ「ふたりのベロニカ」
8. ルイス・ブニュエル「小間使の日記」
9. ビクトル・エリセ「ミツバチのささやき」
10.クリント・イーストウッド「グラン・トリノ」
<映画オールタイムベスト10 - 日本映画>
1. 黒澤明「七人の侍」
2. 河瀬直美「萌の朱雀」
4. 北野武「ソナチネ」
4. 岩井俊二「花とアリス」
5. 山中貞雄「人情紙風船」
6. 溝口健二「山椒大夫」
7. 三隅研次「座頭市物語」
8. 成瀬巳喜男「流れる」
9. 小津安二郎「浮草」
10.清水宏「簪」
映画の選出も、小説に負けず劣らず難しかった。外国映画は、一監督一作品という縛りがなければキェシロフスキ監督のトリコロール三部作も全部入ってしまっただろう。今回あらためて思ったが、私が偏愛するのはどうしてもメランコリックな雰囲気の映画が多い。ストーリーの起伏はさほど重視しない。ちなみにヒッチコックの「サイコ」だけ毛色が違うと言われそうだが、私にしてみればこれぐらい何度観ても飽きない映画も珍しい。仕掛けが多いサプライズ・エンディングの作品なので一度観れば飽きる、あるいはその後似たような作品がたくさん作られたので今となっては陳腐、などと言う人もいるが、意味が分からない。ヒッチコックが作った最高のゴシック譚であり、怪談話である。
邦画もまあ妥当な線だと思うが、「男はつらいよ」シリーズを一つも入れられなかったのはちょっと心残りである。どれか入れたかったのだが、シリーズの中から一つだけ選ぶのがまた難しい。結局、どれか一つだけここに挙げるようなものじゃないと自分を納得させることにした。
しかし、こうして並べると壮観ですな。これらの作品を順番に、立て続けに観るなんてことができたらどれほど幸福だろうか。いつか、時間がある時にやってみたい。
<映画オールタイムベスト10 - 外国映画>
1. ガブリエル・アクセル「バベットの晩餐会」
2. フェデリコ・フェリーニ「道」
3. シドニー・ルメット「十二人の怒れる男」
4. ジム・ジャームッシュ「ストレンジャー・ザン・パラダイス」
5. パトリス・ルコント「髪結いの亭主」
6. アルフレッド・ヒッチコック「サイコ」
7. クシシュトフ・キェシロフスキ「ふたりのベロニカ」
8. ルイス・ブニュエル「小間使の日記」
9. ビクトル・エリセ「ミツバチのささやき」
10.クリント・イーストウッド「グラン・トリノ」
<映画オールタイムベスト10 - 日本映画>
1. 黒澤明「七人の侍」
2. 河瀬直美「萌の朱雀」
4. 北野武「ソナチネ」
4. 岩井俊二「花とアリス」
5. 山中貞雄「人情紙風船」
6. 溝口健二「山椒大夫」
7. 三隅研次「座頭市物語」
8. 成瀬巳喜男「流れる」
9. 小津安二郎「浮草」
10.清水宏「簪」
映画の選出も、小説に負けず劣らず難しかった。外国映画は、一監督一作品という縛りがなければキェシロフスキ監督のトリコロール三部作も全部入ってしまっただろう。今回あらためて思ったが、私が偏愛するのはどうしてもメランコリックな雰囲気の映画が多い。ストーリーの起伏はさほど重視しない。ちなみにヒッチコックの「サイコ」だけ毛色が違うと言われそうだが、私にしてみればこれぐらい何度観ても飽きない映画も珍しい。仕掛けが多いサプライズ・エンディングの作品なので一度観れば飽きる、あるいはその後似たような作品がたくさん作られたので今となっては陳腐、などと言う人もいるが、意味が分からない。ヒッチコックが作った最高のゴシック譚であり、怪談話である。
邦画もまあ妥当な線だと思うが、「男はつらいよ」シリーズを一つも入れられなかったのはちょっと心残りである。どれか入れたかったのだが、シリーズの中から一つだけ選ぶのがまた難しい。結局、どれか一つだけここに挙げるようなものじゃないと自分を納得させることにした。
しかし、こうして並べると壮観ですな。これらの作品を順番に、立て続けに観るなんてことができたらどれほど幸福だろうか。いつか、時間がある時にやってみたい。
○ フェデリコ・フェリーニ 「道」
○ エリア・カザン 「草原の輝き」
○ ピーター・ウィアー 「いまを生きる」
○ ジュゼッベ・トルナトーレ 「ニューシネマ・パラダイス」
○ ロベール・アンリコ 「冒険者たち」
○ フレッド・ジンネマン 「ジャッカルの日」
○ ジャック・ベッケル 「モンパルナスの灯」
○ ルキーノ・ヴィスコンティ 「ベニスに死す」
○ ルキーノ・ヴィスコンティ 「ルートヴィヒ~神々のたそがれ」
○ ローランド・ジョフィ 「宮廷料理人ヴァテール」
変わることなく傍らおき思い出しては観賞してます。
アメリカ映画と非アメリカ映画にわけるべきかもしれませんが・・・・
クロード・ベリ「愛と宿命の泉」
ビレ・アウグスト「ペレ」
ビレ・アウグスト「愛と精霊の家」
ゲオルギー・シェンゲラーヤ「ピロスマニ」
アスガル・ファルハーディ「別離」
フレッド・ジンネマン「ジュリア」
フレッド・ジンネマン「ジャッカルの日」
プリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク「善き人のためのソナタ」
ジャック・クレイトン「年上の女」
フランク・キャプラ「素晴らしき哉、人生」
日本映画は今しばらくお待ちください。
ありがとうございます。大変参考になります。ヴィスコンティがお好きのようですね。私は実は「ベニスに死す」ぐらいしか観たことがないのです。「冒険者たち」は私も大好きです。他も名前は知っていても観たことがない映画が多いので、これからcheck outさせていただきます。
>sugar momさん
フランク・キャプラを除けば、見事に一個も観たことありません。最近「なんか面白い映画ないかな」などと思ったりしてましたが、まだまだたくさん観るべきものがあることが分かりました。しかし、「ジャッカルの日」はsaganoさんとsugar momさん二人とも挙げておられるのが興味深い。もう観るしかないですね。
ビスコンティでは、筆頭にあげたいのが「若者のすべて」でしょうか。それから「家族の肖像」「夏の嵐」と続きます。
本当なら、日本映画と洋画という分け方ではなく、日本映画とアメリカ映画とその他外国語映画というふうにわけた方がいいでしょうね。
ハリウッド映画にも往年の作品の中には商業主義に毒されない素晴らしい作品の数々がありますからね。
「ジャッカルの日」は、その後、「ジャッカル」としてリチャード・ギア主演でリメイクされていますが、プロフェッショナルなスナイパーを主役にしたフレッド・ジンネマン作品の方に軍配が上がりました。
ド・ゴール暗殺を請け負うジャッカルの人間的な内面など一切わからないにもかかわらず、作品的にはこちらの方が盛り込みすぎない分、緻密な仕上がりだったように思います。
最近になって映画を観始めて、こちらの紹介記事をたいへん重宝しております!
突然ですが、イングマール・ベルイマン監督の映画をご覧になったことはあるでしょうか? 『野いちご』『仮面/ペルソナ』など、どのように観られるか気になったもので。
さて、ベルイマン監督は大ファンとまではいきませんが、いくつか映画は観ています。レビュー記事も書いていますので、よろしければ以下のリンク先をご参照下さい。世評の高い『野いちご』は、雰囲気は好きなんですがそこまでの傑作とは思いませんでした。今観るとまた違うかも知れませんが。『仮面/ペルソナ』は未見です。
秋のソナタ: https://blog.goo.ne.jp/ego_dance/e/eacbdedf12f7531bdac049c90f582398
第七の封印:https://blog.goo.ne.jp/ego_dance/e/53d8d7b9589146f4ec4d2e8f5c72afe0
野いちご:https://blog.goo.ne.jp/ego_dance/e/fb827b085f8e24423432bf40ab5e6830
処女の泉:https://blog.goo.ne.jp/ego_dance/e/8a430df958e67dd615589bf0fedf08dc
ある結婚の風景:https://blog.goo.ne.jp/ego_dance/e/43e3b59244ea7e5355ebb3551e9876ca
ファニーとアレクサンデル:https://blog.goo.ne.jp/ego_dance/e/4e1e61743eb17abd3f61a4407826dfca
『野いちご』の教訓話めいた点に面白みがないというのはおっしゃる通りかなと思います。『ファニーとアレクサンデル』、大部なので尻込みしていたのですがやはり傑作なのですね。
今後とも読ませていただきたく思います。ありがとうございました。