アブソリュート・エゴ・レビュー

書籍、映画、音楽、その他もろもろの極私的レビュー。未見の人の参考になればいいなあ。

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クライマーズ・ハイ(TVドラマ)

2012-05-31 21:38:45 | テレビ番組
『クライマーズ・ハイ』 大森寿美男監督   ☆☆☆☆  小説を読んであらためて感動したら、映画より評判が良いらしいTVドラマ版を観たくて仕方なくなり、AmazonでDVDを購入してしまった。こちらは主人公の悠木・佐藤浩市、佐山記者・大森南朋、等々力部長・岸部一徳、社長・杉浦直樹というキャストである。  映画版との違いは、原作に忠実。もうこれに尽きる。ごく一部のアレンジを除き(たとえば事故原因の . . . 本文を読む
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空飛ぶタイヤ

2012-05-29 23:09:51 | 
『空飛ぶタイヤ(上・下)』 池井戸潤   ☆☆☆☆☆  『下町ロケット』が大変面白かった池井戸潤の『空飛ぶタイヤ』を週末の読書用に購入、上下巻合わせて1日半で一気読み読了した。いやー、むっちゃおもろい。王道のエンタメであり、掛け値なしの徹夜本であり、圧倒的リーダビリティである。文字通りページを繰る手が止まらなくなる。  中小企業の経営者が絶体絶命の難題に立ち向かう、戦う相手は傲慢な大企業、とい . . . 本文を読む
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The Avengers

2012-05-27 20:55:31 | 映画
『The Avengers』 Joss Whedon監督   ☆☆☆  何だかやたらヒットしているらしい『The Avengers』を、週末にエッジウォーターの映画館で観てきた。ヒット作とはいえ封切りから時間もたってるし田舎の映画館だからガラ空きで、いつも通りど真ん中の特等席で観ることができた。  アメコミ原作のヒーローものだが、新趣向として、複数のスーパーヒーローが一堂に会する設定である。キ . . . 本文を読む
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輪違屋糸里

2012-05-25 21:41:09 | 
『輪違屋糸里(上・下)』 浅田次郎   ☆☆☆  『壬生義士伝』が良かったので、それに続く浅田次郎の新撰組ものという本書を読んでみた。私は新撰組には詳しくないので「あとがき」を読むまで知らなかったが、芹沢鴨が暗殺された現場にお梅、糸里、吉栄という三人の女がいて、糸里、吉栄は助かったというのは史実らしい。で、三人の女はなぜそこにいたのか、そして口封じをしたかったに違いない暗殺者たちはなぜ女二人をみ . . . 本文を読む
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ザ・レイプ

2012-05-23 22:02:35 | 映画
『ザ・レイプ』 東陽一監督   ☆☆☆★  すごいタイトルだが、ポルノ映画ではない。多分、大昔にレンタルビデオか何かで観たことがある。細かい部分はすっかり忘れていたが、田中裕子と風間杜夫が醸し出す、湿り気と陰りのある、繊細な、どこか痛々しい空気感だけは印象に残っていて、そのせいでまた観たいと思ったのである。  やはり田中裕子の存在が大きい。彼女がこの映画そのものと言ってもいいぐらいだ。脱ぎまく . . . 本文を読む
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クージョ

2012-05-21 22:55:18 | 
『クージョ』 スティーヴン・キング   ☆☆☆☆☆  西海岸に出張する時に機内読書用に持っていった本の一つ。もう何度も読んでいるが、何度読んでも素晴らしく面白い。キングの最良の仕事の一つだ。文庫本一冊というのは、キングにしては珍しいコンパクトな長さである。  本書の特徴を分かりやすく言うと、ものすごくシンプルなメインプロット、プラス、それぞれの登場人物たちが抱える過剰なまでに豊穣なドラマ、とい . . . 本文を読む
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ラヂオの時間

2012-05-19 21:10:02 | 映画
『ラヂオの時間』 東陽一監督   ☆☆☆  ご存知、三谷幸喜の映画監督デビュー作。日本版DVDを購入して再見した。一般には結構評価が高いようだが、個人的にはまあまあレベルである。傑作とは思わないが、ディテールが面白いのでたまに観たくなる。  これは三谷幸喜が最初に脚本を担当したテレビドラマ『振り返れば奴がいる』の時の実体験をもとにしているらしいが、現場の都合でどんどん脚本を変えられてしまうとい . . . 本文を読む
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クライマーズ・ハイ(小説)

2012-05-16 21:32:41 | 
『クライマーズ・ハイ』 横山秀夫   ☆☆☆☆☆  西海岸への出張に機中の読書用として持っていった。再読だが、やはり面白かった。映画の30倍面白い。  話は知っている人も多いだろうが、日航の御巣鷹山事故を題材に、群馬の新聞社で繰り広げられるドラマを描いている。つまり、取材し、報道する側のドラマである。作者は実際に事故当時新聞社で働いていたらしく、その時から「いつかこれで小説を書くぞ」とずっと温 . . . 本文を読む
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フリアとシナリオライター

2012-05-14 10:49:38 | 
『フリアとシナリオライター』 マリオ・バルガス=リョサ   ☆☆☆  再読。なかなか楽しい小説だが、リョサの作品としてはAクラスではない。特に最近の『チボの狂宴』や『悪い娘の悪戯』と比べると、正直言ってかなり落ちる。  小説の柱は二つあり、一つは主人公「ぼく」とフリア叔母さんの恋愛。もう一つは「ぼく」と同じラジオ局で働く奇矯なシナリオライター、ペドロ・カマーチョが創り出す数々のラジオ・ドラマで . . . 本文を読む
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101/2章で書かれた世界の歴史

2012-05-11 16:44:40 | 
『10 1/2章で書かれた世界の歴史』 ジュリアン・バーンズ   ☆☆☆★  以前斜め読みですませていたが、今回腰をすえて再読。部分的には面白いものの、やはり全体の印象は薄い。本書はかなり評価の高い小説のようだが、個人的にはまあまあレベルである。クレバーな小説である反面、頭でっかちな感じがする。同じ作家の小説なら、私は『フロベールの鸚鵡』の方が好きだ。  あとがきで訳者が書いている通り、バーン . . . 本文を読む
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