アブソリュート・エゴ・レビュー

書籍、映画、音楽、その他もろもろの極私的レビュー。未見の人の参考になればいいなあ。

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空襲警報

2014-07-30 22:10:23 | 
『空襲警報』 コニー・ウィリス   ☆☆★  アマゾンのカスタマーレビューで好評だったので、コニー・ウィリスの短編集を読んでみた。初コニー・ウィリスである。5編収録されているが、どれもSFの世界で権威があるヒューゴー賞かネヴュラ賞、あるいはその両方を受賞した作品ばかりということだ。  最初どうも読みづらいと思ったのは、SFを読んだのが久しぶりということもあったのだと思う。話のポイントが分かりづ . . . 本文を読む
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座頭市逆手斬り

2014-07-28 23:13:59 | 映画
『座頭市逆手斬り』 森一生監督   ☆☆  久しぶりに座頭市ボックスを引っ張り出して、残り少なくなった未見の一話を鑑賞。シリーズ第11作目。バクチでつかまった座頭市、牢の中で島三という男に「おれは無実だ、身の証を立ててくれるはずの男二人におれの窮地を知らせてくれ」と頼まれる。しかし案の定、その男二人が島三をはめた張本人で……という話。あとは大体いつもと似たような感じだ。  本作のウリは多分藤山 . . . 本文を読む
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関が原

2014-07-26 22:26:56 | 
『関が原(上・中・下)』 司馬遼太郎   ☆☆☆☆☆  『妖説太閤記』を読んで信長、秀吉、家康と天下人が移り変わっていった時代に興味が出てきて、司馬遼太郎の傑作といわれる『関が原』を読了。いやー面白かった。さすが絶賛されるだけのことはある。  人の器、というものをこれほどしみじみと感じさせる物語はないだろう。人には器というものがあり、それは小手先の努力や僥倖ではまったくどうにもならないものであ . . . 本文を読む
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山の音

2014-07-23 20:55:59 | 映画
『山の音』 成瀬巳喜男監督   ☆☆☆☆★  日本版DVDで鑑賞。またしても成瀬監督の名人芸が堪能できる傑作映画である。  主演、原節子。その夫に上原謙。夫の実父にして原節子の義父に山村聰。その妻に長岡輝子。みんな同じ家に住んでいる。一種のホームドラマだが、きわめて不穏かつ不気味なホームドラマである。原節子と上原謙の夫婦は『めし』と同じだが、上原謙はあんな優しい夫ではなく、堂々と悪びれもせずに . . . 本文を読む
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You Are My Sunshine

2014-07-21 20:54:23 | 音楽
『You Are My Sunshine』 Copeland   ☆☆☆  コープランド四枚目、そして最後のアルバム。最近まで知らなかったが解散してしまったそうで、好きなバンドだったので残念だ。  コープランドのオリジナル・フル・アルバムは全部で四枚、『Beneath Medicine Tree』『In Motion』『Eat, Sleep, Repeat』『You Are My Sunshi . . . 本文を読む
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屍集めのフンタ

2014-07-19 22:39:48 | 
『屍集めのフンタ』 フアン・カルロス・オネッティ ☆☆☆★  『別れ』が非常に良かったので、次に『屍集めのフンタ』を読んでみた。非常にラテンアメリカ文学らしいムードで、オネッティ独特のメランコリーはたっぷり味わえるけれども、私見では、『別れ』ほどの濃密さには欠ける。  小さな町サンタ・マリアに「屍集めのフンタ」と呼ばれる男が三人の売春婦を連れてやってきて、売春宿を始めるところから物語は始まる。 . . . 本文を読む
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Dawn of the Planet of the Apes

2014-07-16 22:02:30 | 映画
『Dawn of the Planet of the Apes』 Matt Reeves監督   ☆☆☆  日本では秋に公開らしい『猿の惑星』の新作を映画館で観てきた。『Rise of the Planet of the Apes』の続編である。ただし監督は別。  前作で、人類の大部分が疫病によって滅ぶという手っ取り早い結末のつけ方をしたので、あの後どう話が展開するのかと思っていたら、猿のコロ . . . 本文を読む
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1秒24コマの美 黒澤明・小津安二郎・溝口健二

2014-07-14 14:21:43 | 
『1秒24コマの美 黒澤明・小津安二郎・溝口健二』 古賀重樹   ☆☆☆☆  タイトル通り、黒澤、小津、溝口の映画と映画作りについて論じた本。日経新聞の美術紹介欄の記事に加筆したものということだが、もともと絵画や美術品が対象のこのコーナーで映画が扱われるのは非常に珍しいことだったようだ。三人の監督についての評論をまとめて一冊にしてあるので、それぞれの監督に割かれているページ数はいささか物足りない . . . 本文を読む
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Pieces of Eight

2014-07-11 21:32:01 | 音楽
『Pieces of Eight』 Styx   ☆☆☆☆  スティクス8枚目のアルバム。『コーナーストーン』の前作である。『コーナーストーン』で一気に垢抜けてポップロックを極めたスティクスはもともとはプログレ色の濃いバンドで、幻想的な曲想や凝ったアレンジを特徴としていた。この『Pieces of Eight』はそういうプログレ期最後の作品であり、そしてスティクスのプログレ期における最高傑作だと . . . 本文を読む
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ローマでアモーレ

2014-07-09 21:21:44 | 映画
『ローマでアモーレ』 ウディ・アレン監督   ☆☆★  日本で買ってきたウディ・アレンのDVD三つ(『それでも恋するバルセロナ』『ミッドナイト・イン・パリ』『ローマでアモーレ』)の中でもっともコミカルで、おふざけの色が強いのがこの『ローマでアモーレ』。個人的にはもっとも印象が薄いのがこれだった。三つの中ではこれだけウディ・アレン本人が出演している。すっかり白髪になって老けたが、喋りや雰囲気はまっ . . . 本文を読む
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