『SWING FOR JOY』 EGO-WRAPPIN’ ☆☆
エゴ・ラッピン1999年発表のミニ・アルバム。「finger」「rendezvous under the moonlight」「a love song」「官能漂流」「calling me」の5曲入りで、よりすぐりの5曲といっていいだろう。彼らのアルバム中もっともコスパが良いアルバムと言っても過言ではない。「a love song」「官能漂流」「calling me」はいずれも堂々たるキラー・チューンだし、郷愁と哀愁が漂う静謐なボッサ曲「finger」と、ジャズっぽく小粋な「rendezvous under the moonlight」は、それぞれエゴ・ラッピンの魅力を凝縮したような曲である。だからエゴ・ラッピンのおいしいところを手っ取り早く味わいたい人はこのミニ・アルバムを聴けば良いと思う。ちなみに、「calling me」は『満ち汐のロマンス』収録の同曲とはアレンジ違いだ。
ではなぜ星の数がこんなに少ないのか。年始早々ネガティヴなレビューは書きたくないのだけれども、一時期『満ち汐のロマンス』にハマッていた私も、今ではすっかりこのバンドを聴かなくなってしまった。哀愁漂うジャジーな曲と演奏が良いという考えは今も変わらないが、苦手なのがヴォーカルである。最初の頃はあまり気にしていなかったが何度も聴くうちに気になり始め、しまいには聴くのがつらくなった。この女性ヴォーカリストはスモーキーな声質なのでジャズっぽい曲調に合うことは合うのだが、歌そのものは、まあさほど上手くはない。が、それもまあいいとして、どうしてもまずいのはこの人の発音の悪さである。日本語もまるで歯を食いしばって発音しているみたいでよろしくないが、ひどいのは英語だ。まったく英語に聴こえない。そして、エゴ・ラッピンは全部英歌詞という曲が結構あるのである。
このアルバムでも「rendezvous under the moonlight」「a love song」「calling me」はすべて英歌詞、「fingers」は半分以上英歌詞である。「a love song」のサビ部分はシンプルな歌詞なので大体分かるが、他の部分はさっぱり分からない。「Good, good feeling」の部分は「Google feeling」と言っているように聴こえる。ちなみにこのアルバムには入ってないが「byrd」という曲があり、とてもいいメロディのバラードだがこれが全部英語の歌詞で、スローに歌っているにもかかわらず、何を言っているのかてんで分からない。聴き取れるのは最後の「forever」の一言だけで、他は誇張ではなく単語一つも聴き取れない。途中「ランランランラン、ランランランラン」といっているのはスキャットだと思っていたら、実は「round, round, round, round」という歌詞だったと知って仰天した。この発音のひどさは松田聖子の「Sweet Memories」以上である。
と、こんなことを書くと、アメリカに住んでいるからって英語力を自慢しやがって、と思われるかも知れないが、そうじゃない。私には英語力などない。そうじゃなくて、普段洋楽を聴いている人なら確実に私と同じ感想を持つはずである。私はこういうことにうるさい方ではないのだ。別に桑田や達郎やタケカワ・ユキヒデ並みの発音をしろとは言わない、フリッパーズギターの小山田みたいなジャパニーズ英語でも全然いいのである。が、あの「bryd」はあまりにもひどい。というか、気持ち悪い。そんなわけで、エゴ・ラッピンの曲をほとんど聴けなくなってしまった。
曲は良いのでとてももったいない。正直ヴォーカリストが替わってくれないかなとも思うのだが、中納良恵さんは作曲にも関与しているようなので、まあそういうわけにもいかないだろう。このレビューを書くために久しぶりにこのアルバムを聴いてみたが、やっぱり気持ち悪い。ファンには申し訳ないレビューになってしまったが、こう思っている人は他にも大勢いるんじゃないだろうか。
エゴ・ラッピン1999年発表のミニ・アルバム。「finger」「rendezvous under the moonlight」「a love song」「官能漂流」「calling me」の5曲入りで、よりすぐりの5曲といっていいだろう。彼らのアルバム中もっともコスパが良いアルバムと言っても過言ではない。「a love song」「官能漂流」「calling me」はいずれも堂々たるキラー・チューンだし、郷愁と哀愁が漂う静謐なボッサ曲「finger」と、ジャズっぽく小粋な「rendezvous under the moonlight」は、それぞれエゴ・ラッピンの魅力を凝縮したような曲である。だからエゴ・ラッピンのおいしいところを手っ取り早く味わいたい人はこのミニ・アルバムを聴けば良いと思う。ちなみに、「calling me」は『満ち汐のロマンス』収録の同曲とはアレンジ違いだ。
ではなぜ星の数がこんなに少ないのか。年始早々ネガティヴなレビューは書きたくないのだけれども、一時期『満ち汐のロマンス』にハマッていた私も、今ではすっかりこのバンドを聴かなくなってしまった。哀愁漂うジャジーな曲と演奏が良いという考えは今も変わらないが、苦手なのがヴォーカルである。最初の頃はあまり気にしていなかったが何度も聴くうちに気になり始め、しまいには聴くのがつらくなった。この女性ヴォーカリストはスモーキーな声質なのでジャズっぽい曲調に合うことは合うのだが、歌そのものは、まあさほど上手くはない。が、それもまあいいとして、どうしてもまずいのはこの人の発音の悪さである。日本語もまるで歯を食いしばって発音しているみたいでよろしくないが、ひどいのは英語だ。まったく英語に聴こえない。そして、エゴ・ラッピンは全部英歌詞という曲が結構あるのである。
このアルバムでも「rendezvous under the moonlight」「a love song」「calling me」はすべて英歌詞、「fingers」は半分以上英歌詞である。「a love song」のサビ部分はシンプルな歌詞なので大体分かるが、他の部分はさっぱり分からない。「Good, good feeling」の部分は「Google feeling」と言っているように聴こえる。ちなみにこのアルバムには入ってないが「byrd」という曲があり、とてもいいメロディのバラードだがこれが全部英語の歌詞で、スローに歌っているにもかかわらず、何を言っているのかてんで分からない。聴き取れるのは最後の「forever」の一言だけで、他は誇張ではなく単語一つも聴き取れない。途中「ランランランラン、ランランランラン」といっているのはスキャットだと思っていたら、実は「round, round, round, round」という歌詞だったと知って仰天した。この発音のひどさは松田聖子の「Sweet Memories」以上である。
と、こんなことを書くと、アメリカに住んでいるからって英語力を自慢しやがって、と思われるかも知れないが、そうじゃない。私には英語力などない。そうじゃなくて、普段洋楽を聴いている人なら確実に私と同じ感想を持つはずである。私はこういうことにうるさい方ではないのだ。別に桑田や達郎やタケカワ・ユキヒデ並みの発音をしろとは言わない、フリッパーズギターの小山田みたいなジャパニーズ英語でも全然いいのである。が、あの「bryd」はあまりにもひどい。というか、気持ち悪い。そんなわけで、エゴ・ラッピンの曲をほとんど聴けなくなってしまった。
曲は良いのでとてももったいない。正直ヴォーカリストが替わってくれないかなとも思うのだが、中納良恵さんは作曲にも関与しているようなので、まあそういうわけにもいかないだろう。このレビューを書くために久しぶりにこのアルバムを聴いてみたが、やっぱり気持ち悪い。ファンには申し訳ないレビューになってしまったが、こう思っている人は他にも大勢いるんじゃないだろうか。
恥ずかしながらEGO-WRAPPIN’について全く知らなかったので、ネットでもう一度 a love songを聞いてみた。
う〜〜〜ん、、、曲は本当に良くて大好きだけど何か引っかかる。。。
歌そのものは、まあさほど上手くはない。が、それもまあいいとして、どうしてもまずいのはこの人の発音の悪さである。
正しく同感。そして本当に残念。
曲は良いのでとてももったいない。正直ヴォーカリストが替わってくれないかなとも思う
激しく同感しました!
久しぶりに聴いてみましたが、やっぱりこの発音がダメなんですよね。。。
同感いただけて嬉しいです。私としては聴くのがつらいレベルなんですが、中納良恵さんのヴォーカルは評価が高いようなのがとても不思議です。アマゾンのレビューでも誰も書いていないので、こう感じるのは私だけなのかと思っていました。曲や演奏は好きなので、とても残念です。
縦書きの雨とか、好きですよ。メロディ素晴らしいから発音矯正通ってほしいとは思う。もっと素敵な歌声で聴けたら最高だなって意味で。