Volta Tour at Madison Square Garden(9/24/07) Björk ☆☆☆☆☆
先週のRushに続き、今週の月曜にはビョークのコンサートに行ってきた。これもMSG。翌日の火曜もまたまたMSGでジェネシスのコンサートだった。ああ至福。というわけで、今日はビョークのコンサートについて。
まず言いたい。前座が長い。長すぎる。8時過ぎから始まって前 . . . 本文を読む
『HANA-BI』 北野武監督 ☆☆☆★
DVDで再見。ご存知の通りベネツィアで金獅子賞を獲り、映画監督北野武の名を広く世に知らしめた作品である。私もこれが最初に観たたけし映画だった。それまでは売れっ子芸人の余技だと思って観る気がしなかったのだ。これが芸人としてのネームバリューなどない海外で評価されたと聞いて「え?マジですか?」となり、実際に観て唸った。多分大勢の映画ファンが同じなりゆきで . . . 本文を読む
『不夜城』 馳星周 ☆☆☆☆
馳星周の最高傑作であるらしいハードボイルド小説『不夜城』を読了。なかなか面白かった。こういうタイプのハードボイルド小説は確かに珍しいかも知れない。あんまりハードボイルドは読まないので偉そうなことは言えないが、北上健二氏もあとがきで同じことを書いているので的外れでもないだろう。
要するに、主人公がワルい。いわゆる、ワルだけど実はいい奴、とかじゃなく、ほんとに . . . 本文を読む
Snakes & Arrows Tour at Madison Square Garden(9/17/07) Rush ☆☆☆☆☆
9月17日の月曜日にラッシュのコンサートを観て来たのでそのレポートをしたい。スネークス・アンド・アローズ・ツアー、場所はMadison Square Garden。新作『Snakes & Arrows』がとても良かったので期待していた。がしかし、その予想を . . . 本文を読む
『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』 山田洋次監督 ☆☆☆☆☆
日本人の心のふるさと、『男はつらいよ』シリーズ17作目である。寅さん映画は大好きだがやはり作品によって出来不出来があり、あまり面白くないなあと思うものも中にはある。そんな中でも最上の作品のひとつがこの『寅次郎夕焼け小焼け』である。個人的には一番好きかも知れない。
まず、なんと言っても宇野重吉が素晴らしい。寅次郎と絡む日本画 . . . 本文を読む
『模倣犯(上・下)』 宮部みゆき ☆☆☆★
宮部みゆきの大長編を再読。先日『楽園』という最新刊を読んだら、この『模倣犯』に出てくる前畑滋子という人物が主人公の『模倣犯』の後日談的な話だったので、また読みたくなったのである。しかしこの本を読むのは腕が疲れる。
宮部みゆきという人はスティーヴン・キングが好きらしいが、やはりその影響か詳細な書き込みをする人である。それによってリアリティを出そ . . . 本文を読む
『大魔神逆襲』 森一生監督 ☆☆☆
大魔神シリーズ三作目。それにしても大魔神って監督さんが全部違うんだなあ。
今回は雪山が舞台。一作目が山と森、二作目が湖、そして今度は雪山。それぞれ差別化しようという制作者サイドの気遣いが感じられる。しかしなんとなく似たストーリーだった一作目、二作目に対し、この三作目は子供達の冒険が主体になっていてそれだけでもかなりムードが違う。
隣の藩のワルい殿 . . . 本文を読む
『Show Stopper』 Jamaaladeen Tacuma ☆☆☆☆★
ジャマラディーン・タクマと読む。ベーシストである。この人のベースはベース好きにはたまらない。知る人ぞ知る、快感原則のど真ん中を豪速球で突き抜ける最高にイカシたボス・オブ・ザ・ベース、それがこのお方、ジャマラディーン・タクマなのである。無論ジャコ・パストリアス、パーシー・ジョーンズと並んで私の大フェイバリットなベ . . . 本文を読む
『パプリカ』 筒井康隆 ☆☆☆☆★
再読。私が持っているのは大昔に買ったハードカーバーである。確かこれは筒井康隆が断筆前に出した最後の長編だった。
筒井康隆は夢の持つ文学的価値を積極的に認め、貪欲に作品に取り入れてきた作家だ。おそらくここまで「夢」にこだわっている作家は他にいないんじゃないだろうか。昔エッセーでも、星新一が「夢は面白いがそのまま書いても文学にはならないだろう」と言ったこ . . . 本文を読む
『死にゆく者への祈り』 マイク・ホッジス監督 ☆☆☆★
ミッキー・ローク主演の1987年の映画をDVDで鑑賞。この映画は封切り時に映画館で観た。懐かしい。ジャック・ヒギンズ原作である。地味な映画であんまり話題にもならなかったが、当時の私はミッキー・ロークのファンだったのです。
ミッキー・ロークが演じるマーチン・ファロンは元IRAのテロリスト/殺し屋である。しかも一流の。彼は一応理想のた . . . 本文を読む