『必殺仕切人Vol.1』 ☆
必殺シリーズで「仕切人」というのがあり、かなり評判が悪いということは前から知っていたが、まったく観たことはなかった。放映されたのは「仕事人IV」と「仕事人V」の間で、要するに必殺のバラエティ化が最高潮に達した頃である。今回DVDが出たので、迷ったあげくVol.1だけ購入してみることにした。ネットで、第一話第二話あたりはまだよかったがその後迷走した、という評価を目を . . . 本文を読む
『必殺渡し人』 ☆☆☆
DVDボックスを購入して鑑賞。これまで一度も観たことがないシリーズである。放映の順番でいうと『必殺仕事人Ⅲ』と『必殺仕事人Ⅳ』の間だそうで、要するに秀、勇次を加えた主水シリーズが茶の間にブレークして人気絶頂だった頃その影に隠れるようにしてひっそり作られた、というわけでもないだろうが、まあ目立たなかったシリーズということになる。
必殺の実行部隊は惣太(中村雅俊)、 . . . 本文を読む
(一昨日の続き)
後半に入ると最終回に向けてキャラクター描写もどんどん深まっていくが、やはり白眉は第23話『取込まれて勝負』である。これはお春の「懐妊」を題材にしたあまりにも感動的なエピソードで、ことさらお涙頂戴の話ではないにもかかわらず、あのラストシーンではどうしても涙腺が緩んでしまう。
冒頭、医者がお春におめでたを告げる。お春はハッピーでにこにこ顔だ。「子供ができたなんて言ったら、あの . . . 本文を読む
『必殺必中仕事屋稼業』 ☆☆☆☆★
久しぶりに必殺シリーズについて書きたい。この『必殺必中仕事屋稼業』はもうずいぶん前にDVDを全巻購入していたが、最近好きなエピソードをまとめて再見した。故人となってしまった名優・緒方拳氏を偲ぶためだ。
知っている人は知っているように、この『仕事屋』は必殺シリーズの中でも名作の誉れ高い作品である。中村主水が出てこないいわゆる「非主水シリーズ」中では最高傑作と . . . 本文を読む
『必殺仕業人』 ☆☆☆☆
中村主水シリーズをすべて観尽くしたわけじゃないが、これまで観た限りでは最高作は『必殺仕置人』だと思う。エピソード一つだけと言われればおそらく『新必殺仕置人』の最終回になるだろうが、作品トータルで考えるとオリジナル仕置人の方がインパクトが強い。中村主水、鉄、錠という布陣も最高だし、痛快さも最高、そしてアクの強さも最高だ。しかし、その『必殺仕置人』がオモテの最高作だと . . . 本文を読む
新必殺仕置人(寅之巻) ☆☆☆☆☆
ついに、念願の新仕置人最終回を観ることができた。感無量である。いやー生きてて良かった。
伝説的な最終回ということで、期待はパンパンに膨れ上がっていた。あまりに膨れ上がっていたせいで、実際観たら「こんなもんか」程度になってしまうだろうな、とこっそり自分に言い聞かせていたほどだ。『新仕置人』自体もここまで観て来て、『仕置人』や『仕業人』の方が個人的には好 . . . 本文を読む
新必殺仕置人(子之巻)
第四話~第九話 ☆☆☆☆
新仕置人子之巻もあったという間にDisk3まで観終わってしまった。あと一枚しかない。これを観終わったらまた10月まで待つのである。はあ。
さて、三話観た時点で違和感があると書いたが、だんだんキャラクターや設定になじんできて面白くなってきた。それに四話ぐらいまで観て気づいたのだが、新仕置人では仕置が終わってから後が長い。他のシリーズでは . . . 本文を読む
新必殺仕置人(子之巻)
第一話~第三話 ☆☆☆
ついに昨日DVDが届いた!
いや~よかったよかった、無事に届いて。ネットを検索してみると、この数日で同じような感激の言葉をブログに書きこんでいらっしゃる必殺ラヴァーズの方々が多いこと、多いこと。しかし日本の皆さんと同時にこういうものが入手できる世の中になって、ホントに良かった。10年前とは大違いだ。インターネットさまさまである。
さて . . . 本文を読む
『助け人走る』 ☆☆☆★
DVDボックスを買ったのだが、先週下巻をすべて観終わった。
これは必殺ファンとしてはなかなか評価しづらいシリーズではないだろうか。まず、基本的には地味である。ケレン味には欠ける。それは『仕置人』放映中に事件が起きたせいで、描写をマイルドにしなければならなかったという外部的な事情があり、仕方がないことなのだが、まず主人公達は殺し屋ではなく、人助けが仕事の助け人で . . . 本文を読む
『必殺仕置屋稼業』 ☆☆☆
中村主水シリーズ三作目。
殺しの実行部隊は例によって三名。主水(藤田まこと)、市松(沖雅也)、印玄(新克利)。サポートは捨三(渡辺篤史)、営業はおこう(中村玉緒)。全体の印象は明るく、華やか。髪結いであるおこうが客相手にお世辞を言ったり、主水と憧れの飯屋の娘とのやりとりなど、お約束の楽しいシーンも豊富。主水の手下となった岡っ引き(小松政夫)がせんとりつのスパイで . . . 本文を読む