『ゴースト・ストーリー』 コールドプレイ ☆☆☆☆☆
コールドプレイ6枚目のスタジオ・アルバム。前作『Mylo Xyloto』(マイロ・ザイロトと読むことを今回ネットで調べて初めて知った)が、華やかな色彩感とキャッチ―なメロディが溢れ出す無敵のポップ・ロック・アルバムだったとすれば、本作はうって変わって内省的な、静謐感の漂うアルバムである。昼に対する夜、太陽に対する月、のようなイメージだ。 . . . 本文を読む
『Rush In Rio』 Rush ☆☆☆☆★
久しぶりに大好きなラッシュについて書きたい。これはラッシュが『Vapor Trails』の発表後に行ったツアーから、ブラジルのリオで行われたライヴを収録したものである。ちなみに同じタイトルで映像版も出ているが、これはCD版のレビューと思っていただきたい。もちろん映像版も所有しているけれども、iPodに取り込んで聴き倒せるので私はCDの方を重 . . . 本文を読む
『A・SO・BO』 CASIOPEA 3rd ☆☆☆☆
カシオペアが最近カシオペア3rdという名前で活動再開していることをしばらく前に知り、iTuneでアルバムをダウンロードして聴いてみると、これが思いのほか良い。リズムセクションが替わって以降、かつての針の穴を通すような繊細なビートが失われた気がしてどうしてもテンションが上がらなかったのだが、カシオペア3rdになってから再び気になり始めた . . . 本文を読む
『Three and Two』 オフコース ☆☆☆☆
オフコース7枚目のオリジナル・アルバム、『Three and Two』。1979年発表のアルバムで、傑作『We are』のひとつ前、五人体制となって最初のアルバムである。
当時すでにオフコースのファンだった私は、このアルバムが出た時のことをよく覚えている。色んな意味で衝撃的だったからだ。まずはジャケットを見て唖然となった。「誰だこい . . . 本文を読む
『ソフィスティケイテッド・ルー』 ルー・ドナルドソン ☆☆☆☆
私が週末の朝にかけるBGMとしてとっても重宝しているCDをご紹介したい。ルー・ドナルドソンの『ソフィスティケイテッド・ルー』である。ルー・ドナルドソンは1950年代ぐらいから活躍したアメリカのサックス奏者で、このアルバムは1972年に発表されたアルバム。高齢ながら今も現役のようだ。もともとチャーリー・パーカーから強い影響を受け . . . 本文を読む
『Live and Let Live』 10cc ☆☆☆★
10ccが1977年にリリースしたライヴ・アルバム。『愛ゆえに』発表直後のライヴで、だからセットリストも『愛ゆえに』からの曲主体で組み立てられている。オリジナル・メンバーであるケヴィンとロルが脱退し、エリックとグレアムと補充メンバーで再出発を図ったアルバムが『愛ゆえに』なので、このライヴはその再出発メンバーによるライヴ盤ということ . . . 本文を読む
『Steps Ahead』 Steps Ahead ☆☆☆☆☆
今日は久しぶりに、私が好きなジャズ/フュージョンのCDを一枚紹介しようと思う。ステップス・アヘッドである。ステップスと言えば(ちなみに初期のバンド名はステップスだったが、商標問題か何かで本作からステップス・アヘッドに変わっている)六本木ピットインのライヴ盤が有名で、ヴィブラフォン奏者のマイク・マクニエリがリーダー、メンバーには . . . 本文を読む
『Avonmore』 ブライアン・フェリー ☆☆☆☆☆
久しぶりにブライアン・フェリーのアルバムを購入。大昔に『Boys & Girls』を買った時以来だ。ロキシー・ミュージックはたくさん持っているしよく聴くが、なぜかフェリーのソロはほとんど聴かない。ロキシーの『Avalon』に感動した余韻で『Boys & Girls』を買い、あまり気に入らなかったせいだと思う。おまけに最近のフェリーは加 . . . 本文を読む
『Revival』 稲垣潤一 ☆☆☆★
稲垣潤一をよく聴いていたのは大学生の頃である。「雨のリグレット」でデビューし「ドラマティック・レイン」が流行った後ぐらいだったと思うが、当時この人の声には聴いた人をハッとさせるようなあか抜けた魅力があって、私も初期のアルバムをCDレンタルで借りて、テープを何本も持っていた。その後似たような曲の連発でなんとなく聴かなくなったが、最近この『Reviva . . . 本文を読む
『10cc』 10cc ☆☆☆☆
10ccのデビュー・アルバム。エリック・スチュアート、ロル・クレーム、ケヴィン・ゴドレー、グレアム・グールドマンの四人が揃ったオリジナル10ccの素晴らしさは言葉に尽くせないが、その記念すべき第一弾アルバムがこれである。オリジナル10ccが残したアルバムは4枚あって、アルバムごとにその音楽は驚くべき変化を見せるが、このデビュー・アルバムで聴けるのはそんな中 . . . 本文を読む