アブソリュート・エゴ・レビュー

書籍、映画、音楽、その他もろもろの極私的レビュー。未見の人の参考になればいいなあ。

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それでも恋するバルセロナ

2014-06-30 21:49:19 | 映画
『それでも恋するバルセロナ』 ウディ・アレン監督   ☆☆☆☆  『ミッドナイト・イン・パリ』に続いて二つ目のアレン監督DVDを鑑賞。『ミッドナイト・イン・パリ』より前の2008年公開作品である。今回の舞台はスペインのバルセロナ。主人公はスカーレット・ヨハンソンとレベッカ・ホール演じるアメリカ人女性二人。彼女たちは対照的な性格ながら親友同士で、ひと夏を過ごすためにバルセロナにやってくる。対するス . . . 本文を読む
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失われた足跡

2014-06-27 22:46:51 | 
『失われた足跡』 カルペンティエル   ☆☆☆☆☆  昔ハードカバーで所有していた『失われた足跡/時との戦い』が人に貸したまま行方不明になった時、どれだけ貸したことを悔やんだか知れない。その時すでに絶版になっていたのだ。しかも、私はまだ斜め読みしただけでちゃんと読んでいなかった。借りた本を返さない人間が世の中にはいるので、すでに絶版になっている本を他人に貸してはいけないということを学んだのだった . . . 本文を読む
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ミッドナイト・イン・パリ

2014-06-25 22:40:25 | 映画
『ミッドナイト・イン・パリ』 ウディ・アレン監督   ☆☆☆☆  5月に日本に出張した時、代官山の蔦屋書店でウディ・アレンのDVDを三枚買ってきた。三枚でディスカウントになっていたからである。『ミッドナイト・イン・パリ』『それでも恋するバルセロナ』『ローマでアモーレ』というヨーロッパの都市を舞台にしたシリーズである。まずは『ミッドナイト・イン・パリ』を鑑賞。  ファンタジーである。『カイロの紫 . . . 本文を読む
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第二ファウンデーション

2014-06-23 21:47:56 | 
『第二ファウンデーション』 アイザック・アシモフ   ☆☆☆☆  ファウンデーション・シリーズ第三作目。前作でファウンデーションがミュールに敗北し、心理歴史学の精髄を傾けたセルダン・プランは破綻の危機を迎えてしまう。果たして、神秘の第二ファウンデーションは存在するのか? そして覇王ミュールへの反撃は可能なのか? ここから始まるのが本書、『第二ファウンデーション』である。  本書もまた二部構成に . . . 本文を読む
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ファウンデーション対帝国

2014-06-20 23:52:06 | 
『ファウンデーション対帝国』 アイザック・アシモフ   ☆☆☆☆☆  ファウンデーション・シリーズ第二作目。本書には大きく二つのエピソードが収められていて、一つは勢力を拡大してもはや弱小とはいえなくなったファンデーションと帝国の最後の対決篇、そしてミュール篇である。帝国軍との戦いはいわば第一作『ファウンデーション』の延長線上にあり、一見深刻な危機に見舞われるファウンデーションが、実はいかにセルダ . . . 本文を読む
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ファウンデーション

2014-06-18 21:49:09 | 
『ファウンデーション』 アイザック・アシモフ   ☆☆☆☆  アシモフのファウンデーション・シリーズ第一作を再読。これを読み返したのは多分10代以来だと思うが、やっぱり面白かった。そして昔読んだ時より、ファウンデーションの成長過程がよく理解できた。自分が成長したことを確認できて安心した。  第一作ということもあり、ファウンデーション初期三部作の中でもっともオーソドックスな構成となっている。つま . . . 本文を読む
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世界にひとつのプレイブック

2014-06-16 20:37:05 | 映画
『世界にひとつのプレイブック』 デヴィッド・O・ラッセル監督   ☆☆☆☆  日本で買ってきたブルーレイで鑑賞。妻の浮気で逆上して暴行、精神病院で8ヵ月過ごして出てきたばかりの躁鬱病の男(ブラッドリー・クーパー)と、警官の夫を亡くして自暴自棄になったエキセントリックな女(ジェニファー・ローレンス)がひょんなことで知り合い、お互いに現実に折り合いをつけようと悪戦苦闘しつつ、徐々に惹かれ合っていくと . . . 本文を読む
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Royal Scam

2014-06-14 20:51:33 | 音楽
『Royal Scam』 Steely Dan   ☆☆☆☆☆  スティーリー・ダンの『Royal Scam』をご紹介したい。これは泣く子も黙る名作『Aja』の前作で、日本語のタイトルは『幻想の摩天楼』。多分ジャケットのイメージをそのまま邦題にしたんだろう。美意識の結晶のような次作に比べて饒舌でダイナミックなアートワークだが、収録されている音楽もそれにふさわしいものになっている。  『Aja』 . . . 本文を読む
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日本のうしろ姿

2014-06-11 21:27:42 | 
『日本のうしろ姿』 クリスチャン・ドゥメ   ☆☆☆☆★  5月の東京出張の際、代官山の蔦屋書店で買った一冊。ふと手にとって面白そうだなと思ったのだが、これが大正解。非常に私好みの小説だった。  端的にいうと、日本についての断章集である。1章約1ページで、とても短い。各章は物語ではなく一種のエッセーだが、気ままに書く自然体のエッセーではなく、瞑想し、考察し、観念を抽出し、詩的に凝縮されたテキス . . . 本文を読む
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2014-06-09 22:21:32 | 映画
『橋』 ベルンハルト・ヴィッキ監督   ☆☆☆☆  所有している日本版DVDで鑑賞。モノクロ。ドイツの戦争映画である。第二次大戦終戦直前、高校生ぐらいの少年たちのそれぞれの日常がまず描かれる。ガールフレンドがいる者、父の恋人に恋して屈託する者、母を大切にする者、信仰を持つ者、酒を飲む者、父に反抗して不良化する者など色々だ。しかし皆、戦争に対して少年らしい憧れを抱いている。やがて「根こそぎ動員」が . . . 本文を読む
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