アブソリュート・エゴ・レビュー

書籍、映画、音楽、その他もろもろの極私的レビュー。未見の人の参考になればいいなあ。

舞台版 ラヂオの時間

2016-08-05 22:24:42 | 演劇
『ラヂオの時間』 三谷幸喜脚本・演出   ☆☆☆★  映画にもなっている『ラヂオの時間』だが、東京サンシャインボーイズの舞台版がDVDで発売されたので入手。映像はそれほどクリアではなく当時のTV番組レベルだが、芝居を鑑賞する分には支障はない。これを観た一番の驚きは、設定が映画とかなり違うことだった。細かいギャグやセリフも違うが、そもそもラジオドラマの設定が生放送ではなく録り直しをすることができる . . . 本文を読む

ろくでなし啄木

2011-06-23 21:56:54 | 演劇
『ろくでなし啄木』 三谷幸喜脚本・演出   ☆☆  三谷幸喜がこんな芝居をやったということを全然知らなかったが、日系のレンタルDVDでふと見かけて鑑賞。WOWOWでも放映したらしい。  しかし、これはあかんでしょう。今まで観た三谷芝居の中で一番つまらなかったですぞ。ものすごく長く感じる。最後まで観通すのがしんどかった。役者三人、藤原竜也、中村勘太郎、吹石一恵はみんな熱演で、よく頑張ったと思う。 . . . 本文を読む

「アパッチ砦の攻防」より 戸惑いの日曜日

2007-10-26 17:36:36 | 演劇
『「アパッチ砦の攻防」より 戸惑いの日曜日』 三谷幸喜脚本/佐藤B作演出    ☆☆☆  三谷幸喜脚本の芝居DVDを入手した。佐藤B作が演出、主演している東京ヴォードヴィルショーの芝居で、同じパターンの『竜馬の妻とその夫と愛人』はNY公演をナマで観たことがある。『竜馬の妻とその夫と愛人』は強い印象はなかったがまあまあだった。こと芝居に関しては、私は昔観たつかこうへいのインパクトがあまりに大きく、 . . . 本文を読む

ラーメンズ DVDボックス :『雀』

2006-03-25 18:49:59 | 演劇
ラーメンズ DVDボックス :『雀』   ☆☆☆  DVDボックス最後の一枚。最初の『お時間様』は、仕事でミスをした男が時間を戻してもらうために「お時間様」のところへやってくる話。まあまあ面白い。一番笑えるのはやっぱり「パチンコだいがく」の文字が入れ替わってどんどん変わっていったりする言葉遊びの部分である。やっぱり、こういうナンセンスな言語感覚はラーメンズの最大の武器の一つだと思う。  『許し . . . 本文を読む

ラーメンズ DVDボックス :『鯨』

2006-03-24 22:13:20 | 演劇
ラーメンズ DVDボックス :『鯨』   ☆☆☆★  『select』とかぶっているのは『バースデー』、『器用で不器用な男と不器用で器用な男の話』の二本。『零の箱式』、『椿』に続けてみるとだんだん演劇志向が強まっているのが分かる。  『器用で不器用な男と不器用で器用な男の話』は最後のコントだが、笑わせつつほろりとさせる典型的なパターンである。このコントの前にチェロ奏者が出てきてバッハを弾くが、 . . . 本文を読む

ラーメンズ DVDボックス :『椿』

2006-03-22 19:39:38 | 演劇
ラーメンズ DVDボックス :『椿』   ☆☆☆☆  この『椿』からは『ドラマチックカウント』と『日本語学校アメリカン』が『select』に収録されている。この二つとも、非常にラーメンズらしい、普通のお笑いとはちょっと違う方向性を見せてくれる。  『ドラマチックカウント』は、「10,9,8,7,...」とカウントダウンするだけの音声にマイムを合わせて、ちゃんとストーリー性を持たせるという、かな . . . 本文を読む

ラーメンズ DVDボックス :『零の箱式』

2006-03-21 20:20:51 | 演劇
ラーメンズ DVDボックス :『零の箱式』 ☆☆☆☆  ラーメンズのDVDボックスを買った。二つ出ているが、昔の方である。『零の箱式』、『椿』、『鯨』、『雀』の4本が入っている。せっかくなのでそれぞれについて感想を書いてみる。まずは『零の箱式』。   これは初期公演からのヨリヌキ集ということになっている。私はラーメンズは『Rahmens 0001 select 』を持っているが、かぶっているの . . . 本文を読む

舞台版 笑の大学

2006-03-17 22:49:41 | 演劇
『舞台版 笑の大学』 三谷幸喜脚本   ☆☆☆☆☆  前に映画版を観てからずっと舞台版を観たいと思っていたが、パルコ劇場のオンラインショップでDVDを売っていることを知り即ゲット。海外発送をしてくれないので、一旦実家に送って中継してもらうということをした。ああ面倒。  さてさて、結果は高まりまくった期待を裏切らない傑作だった。映画では役所広司、稲垣吾郎だったが、舞台は西村雅彦、近藤芳正の二人で . . . 本文を読む