『Avonmore』 ブライアン・フェリー ☆☆☆☆☆
久しぶりにブライアン・フェリーのアルバムを購入。大昔に『Boys & Girls』を買った時以来だ。ロキシー・ミュージックはたくさん持っているしよく聴くが、なぜかフェリーのソロはほとんど聴かない。ロキシーの『Avalon』に感動した余韻で『Boys & Girls』を買い、あまり気に入らなかったせいだと思う。おまけに最近のフェリーは加 . . . 本文を読む
『ブレードランナー2049』 デニ・ヴィルヌーヴ監督 ☆☆☆☆
去年映画館で観た時は話がよく分からなかったので、iTunesのレンタルで再見した。あの伝説的な名作の続編ということで、評価も色々と割れているようだ。私の感想は、かなり頑張っているし悪くはないけれども、やはり前作よりは劣るなあ、というものだ。
前作『ブレードランナー』の第一の魅力はなんといってもあの壮麗なビジュアルだったが、 . . . 本文を読む
『ドクター・スリープ』 スティーヴン・キング ☆☆★
ニュージャージーの紀伊国屋書店に文庫本が並んでいたので、つい買ってしまった。もはや私はスティーヴン・キングの新刊にほぼ何の期待感も抱けなくなってしまっているのだが、やはりあの『シャイニング』の続編といわれると血が騒いでしまう。『呪われた町』『シャイニング』『ファイアスターター』『デッドゾーン』『クージョ』と、あの頃のキングの魔法の如き光 . . . 本文を読む
『ローサは密告された』 ブリランテ・メンドーサ監督 ☆☆☆★
米国版DVDで鑑賞。話し言葉が英語でなくフィリピン語だと気づいたのは買った後だったが、まあセリフは簡単なものが多いのでノープロブレムだ(私は英語以外の言語の映画はなるべく日本語字幕で観たい人なのである)。一言で言うと、ドキュメンタリー風トラブルものである。国も文化も違うが、手法としては『サンドラの週末』『The Lesson』な . . . 本文を読む
『かなわぬ想い―惨劇で祝う五つの記念日』 今邑彩/小池真理子/篠田節子/服部まゆみ/坂東眞砂子 ☆☆☆☆
この本は自分で買ってきたのではなく、誰かが持ってきたか何かでいつの間にか本棚に紛れ込んでいたのだが、ためしに読んでみたら思いの他良い。要するにホラー・アンソロジーなのだが、現代の女流作家ばかり集めてあるのが特徴。それぞれ個性があって、微妙に異なる味わいを楽しめる一方で、やはり女流作家な . . . 本文を読む
『女は二度生まれる』 川島雄三監督 ☆☆☆☆★
『不信のとき』に続いて若尾文子先生出演作品をDVDで鑑賞。1961年公開。これも『不信のとき』に匹敵する面白さ、完成度の高さだった。こちらは堂々たる若尾文子の単独主演である。
「みずてん芸者」という言葉はこれまで知らなかったが、芸がなくて男と寝ることで生計を立てる芸者のことだそうだ。若尾演じる小えんはこのみずてん芸者で、色んな男に天真爛漫 . . . 本文を読む
『水族館の殺人』 青崎有吾 ☆☆☆★
『体育館の殺人』がよかったので二作目『水族館の殺人』を読んだ。今回は新聞部員たちが取材に行った水族館で事件が起きる。職員の一人がサメの水槽に落下して喰われるという派手な事件だ。人の出入りが監視カメラその他できっちり分かるので簡単な事件と思われたが、犯行可能な職員たちの行動をチェックすると全員に犯行時刻のアリバイがあることが分かり、行き詰る。そしてまた、 . . . 本文を読む
『殺しのリハーサル』 デヴィッド・グリーン監督 ☆☆☆★
アマゾンPrimeで発見し、珍しいものがあるなと思って鑑賞。アメリカのテレビ映画で、画質は信じられないくらい悪い。昔のVHSビデオテープ(しかも二度ぐらいダビングしたもの)並み。結構きつかったが、頑張って最後まで観た。これは『刑事コロンボ』の生みの親の脚本家コンビ、リチャード・レヴィンソン&ウィリアム・リンクが手掛けたミステリ・ドラ . . . 本文を読む