アブソリュート・エゴ・レビュー

書籍、映画、音楽、その他もろもろの極私的レビュー。未見の人の参考になればいいなあ。

大晦日のご挨拶

2018-12-31 23:11:04 | Weblog


 今日は2018年最後の日ですので、いつものレビューをお休みして一言ご挨拶をしたいと思います。日本はもう年が明けていると思いますが、アメリカ東海岸は、まだ12月31日なのです。

 ちなみに上の写真は、12月21日に撮ったブライアント・パークのクリスマス・ツリーです。

 さて、今年もあっという間に過ぎてしまいました。個人的には会社の中で異動になって業務内容が大幅に変わったり、日本に帰国転職する話がかなり現実的になったけれども結局なくなったり、病気で倒れた後任者のカバーで死にそうに多忙になったりと、なかなか大変な一年でした。しかし12月には色んなことが落ち着き、ここ数年間一年で一番忙しい時期だった年末のホリデーシーズンも、久しぶりにゆっくり休みを取ることができました。やはりホリデーシーズンはこうでなくちゃいけません。まあとりあえずは、結果オーライな一年ということにしておきましょう。

 そんな中でも、日本への帰国を真剣に考えたことは、自分にとって大きな意味を持つ出来事でした。もちろん、私の場合帰国するとは日本で新しい仕事を見つけるということです。私ももういい歳なので、こういう決断は残りの人生を確実に左右する一大事です。自分は果たして日本へ帰った方がいいのか、アメリカに居続けた方がいいのか。あるいはまた別の国に行くのか。そこで何をするのか、そもそも自分はこれからの人生で一体何をしたいのか。そういうことを、頭から湯気が出るまで考える日々を過ごしました。

 結果的にその話はなくなったので、少なくとももうしばらくはアメリカに居続けることになりました。もうしばらくどころか、一生日本に帰れないという説もありますが、それならそれでいいかとも思うこの頃です。頭から湯気が出るほど考えて分かったのは、こういうことは理詰めでは結論が出ないということです。心の声に従う以外、方法がありません。あるいは、いっそなりゆき任せにしてしまうか。つまり、色んなことをトライしつつ流れを見るだけ、もう考えない。

 それって正反対じゃないかと言われそうですが、実は、この二つはあまり違わないんじゃないかとも思います。そもそも、自分の心の声というものほどはっきりしないものはありません。どんな時でも、現状維持したい気持ちと、現状を変えたい気持ちの葛藤があります。少なくとも、私はそうです。で、なりゆき任せというのは、「ああ、どうやら自分の人生はこの方向に向かっているらしいな」と状況から判断する、つまりまわりの世界からサインを読み取るということですが、実は、そのサインとは自分の心の声が見せるものなのではないでしょうか。要するに、心の声の投影がサインになる、と。

 この場合大切なのは、まわりの世界から、自分の目でサインを読み取らなければならないということです。他人の意見に左右されないよう注意しなければなりません。他人の意見に左右されてしまうと、大体において後で後悔することになります。私にも経験があります。

 そんなことを考えつつも、私は今自分がいるこの場所で、今年の終わりを迎えようとしています(あと1時間ほどです)。来年どうなるかは、また来年のなりゆきにまかせましょう。来年は来年の風が吹きます。それでは皆様、2019年もよろしくお願い致します。


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2 コメント

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Unknown (サム)
2019-01-03 00:14:37
あけましておめでとうございます。
なるほど、自分にとってフラットな外界がすでにロールシャッハテストになっているのかもしれませんね。
そうなると本当の無為というのはどういうことなんだろうと考えてしまいます。
それはともかく一読者として今年もレビューを楽しみにしております。
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Unknown (ego_dance)
2019-01-04 13:03:05
こちらこそ、今年もよろしくお願い致します。
ちなみに、「本当の無為」との違いについては、今のところ以下のように考えてます。

筒井康隆氏が「いいアイデアを得る方法」として書いていたことですが、まず頭がつかれるまでとことん考えたら、その後は忘れてしまう。そうすると無意識の働きで答えが出てくる。いわゆる「果報は寝て待て」方式ですが、これは「難しい決断」でも同じなんじゃないかと。大事なのは、一度は頭がつかれるまでとことん考えるということ。そうしないと無意識が活性化しない。

ただ、そんな時はどっちを選んでも同じ、という意見もあるようですが。

https://sirabee.com/2018/05/03/20161612428/
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