雪うさぎのJunk Yard

へタレ地方私鉄モデラーの独り言と撮り鉄日記

安物一眼

2021-08-23 00:14:32 | Weblog

 最近あまり写真撮っていないので、たまにはちょっと違うカメラで撮影に行きたいな、なんて引っ張り出してきたのがこんなので。銀塩写真がすっかり特殊な趣味となってしまった昨今、一応使用可能なAFフィルム一眼はオークションやフリマサイトで数百円から入手可能ですが、銀塩写真全盛期の、リコーやチノン、フジカやコニカとかの安物MF一眼も安く買えるかと言うと、機種によってはそれなりの値段がしていたりします。リコーXR-PやフジカAX-5とかは余りタマ数もないので、ちゃんと動作する程度の良いものはそこそこの値段(それでも1万は超えないかな?)なので、今となっては相対的に安物とは言えませんね(私は大分前にかなり安く買っているはず)。半面MF機でもモーター内蔵機はAF機同様ほぼ無価値なので、リコーXR-XはXR-Pにモードラ付けたのと同等以上の機能があるのに、市場価値ははるかに低いです。

 フジカとリコー、この2つを比較すると、どちらも安物は安物ですが、リコーの方が安物なりに巧く造られているかなー、と思います。

XR-Xは内部のギアもほとんどプラで安っぽいですが、流石にチャージモーターのピニオンだけは真鍮ギアだし(ペンタックスMZ-5とかはこれがプラなために、大半が経年劣化で割れて空回りするためにミラーアップでスタックしているでしょうね)、手際よくコストダウンしつつも、当時採用例が少なかった電磁プレビューとか、新技術もそこそこ盛り込んでいるし。ボタン類が押し難いのが問題ですが… 作動音やショックも流石安物ですが、下手に防振用にウレタン系エラストマーを多用されても、旧型EOSみたいに加水分解してシャッター幕に張り付いても困るので、ローコスト機ではまあ正解でしょう。

対するフジカAXは大抵電磁シャッターのソレノイドが不良でシャッター速度が不安定になっていると思います。手持ちの数台は吸着面を清掃して誤魔化していますが、時々ミラーがアップしないままシャッターが走行してしまったり、大事な撮影には間違っても使えないかな? 内部の巻き上げギアとかは多分キヤノンA-1とかより上等なんですが、コストを削る場所を間違っているとしか思えません。フジカXマウント(現在のデジカメの富士フイルムXマウントに非ず)のレンズをどうしても使いたいなら、ライカMや富士Xマウントに変換するアダプターがあるので、それを使ってミラーレス一眼で使った方が良いでしょうね。どうしてもベルビア50で撮りたいとかいう奇特な方じゃなければ…