雪うさぎのJunk Yard

へタレ地方私鉄モデラーの独り言と撮り鉄日記

何となくこんなものを

2019-10-14 12:44:54 | 外国型

 日本型と同じ規格の外国型(まあもともと成り立ちからして日本が関わった訳だし)、前から興味はありましたが、なかなか手にする機会がありませんでした。安く買える機会があったので、こことぞばかりに。

  

パッケージはなかなかスタイリッシュで結構なのですが、蓋が外れやすく、持ち歩くときはスリーブに入れた方が無難です。中の帯には「G22U+35FPK10500」、G22UはR100形DELのメーカー(EMD)でのモデル名だから良いとして、35FPK10500は「光号」の客車の形式なんですが...

 

R100形はディテール、走行性能共に1世代前と言う感じですが、個人的には十分ですね。ユーザー取付部品の手摺はピアノ線に塗装したものですが、プライマー処理が不十分らしく取付時に塗装が剥がれ易いのでタッチアップ必須です。あとプラ製のホイッスルも含め、細かいのに予備が無いので紛失注意!(それを見越してかメーカーも補修用として別添パーツセットを分売で用意していますが...) 因みに実物では電気機関車E200/300共々後継機の導入が発表され、DLはスイスのシュテッドラー(今回は永年付き合いのあったEMDじゃないんだ…)ELは東芝(意外にも日本製のELは初導入、EF210/510の仲間達がまた増えるのかな...)だそうで。

  

35TP32850日本製通勤客車は、分解するときは屋根から外す等、大昔のKATO製品みたいな構成です。窓が開いている表現は結構なのですが、プラの厚みが目立ちますね…はめ込み窓のはめ合いも隙間が大きいので、やはり日本型だと昭和の時代の水準と言った感じです。ただ伸縮カプラー標準装備で、連結面感覚が狭いところは現行KATO旧客より現代的です。カプラーはナックル型で、SHINKYOカプラーやKATOカプラーとは連結できますが、本家マグネマティックカプラーとは相性が悪いです。台車はTR51にボルスタアンカを付けた形態ですが、ドアステップとの干渉対策か、偏心台車を採用している所は面白いところ。塗色は車体は青15号近似、屋根は本来はグレーですが、汚れた状態を表現したのか、ライトブラウンになっています。

商品名もレタリングも、35「TP」32850なのですが、尾灯が表現されているので、これだと本来は守車(緩急車)の35「TPK」32850です。さて、最後尾になる車輛以外は埋めて本来の「TP」にしようかどうしようか… この編成にオハニ61を17mに縮めたような合造客車35SBK32300(確か真鍮モデルがあったはず)でも追加して、往年の淡水線や内湾線を再現したいかな、そうするとカマはより古いR20の方が...

確かに今の日本型Nと比べるとヌルいですが、こんな時代のNゲージを一応リアルに体験している世代としては、この程度のヌルさなら何となく許容できてしまうと。価格も出来の割には少し高い気もしますが、米国型や欧州型Nと比べれば、国際的にはこんな物なんでしょう。手の切れるようなシャープなモールドのハイディテールモデルが国際水準よりかなり安価に入手できる日本のモデラーは、実はかなり恵まれているのだなーと。中国生産のM社が価格爆上げ状態ですが、それも国際水準に近付いたということか、KATOが品質に対して安過ぎる価格で売っていると言うべきか。