大雄山でコデ165の展示があると言う情報を掴んだのは当日朝、まあ近くだし、中を見たことは無いので、ちゃんと撮れないことは承知で行ってみました。「幸せの黄色い電車」と言う事で、バレンタインデー特製HMが付けられて大雄山2番線に展示されていました。まあこの日に何やっているんだと言いたい人も多いとは思いますがw チョコレート貰うより、こういうプレゼントの方が嬉しい「大きな男の子」も多いかと、まあ他人の事を言えたクチでは全くありませんが… 因みに駿豆線ではED32が走ったそうです。こっちも行きたかったな。
賢明な皆様ならお察しの通り、2番線(分工場側)留置だと、形式写真らしきものを撮ることは不可能です。まあ承知の上だけど、マニア向けの撮影会じゃないし。本線走行も定期列車を運休しないと出来ないダイヤなので、それは無理でしょう。頑張って平日の大場入出場車の回送の時を狙うしかありません。
旅客営業車として3連を組んでいた時は、MGやCPなど一部機器をクハに分散搭載していたので、牽引車に改造する際にそれらが165に戻されましたが、既に床下には余地が少なく、また、単行運転時の保安対策で空制系統の二重化を実施したので更に余地が無くなり、結果それらの機器が車内に搭載されています。増設運転台は片隅式ですが、貫通路を埋めた形跡は内側にも認められない綺麗な処理です。廃車になったクハとニコイチしたのか?とも思ったのですが、それだったら片隅式運転台になる理由が無いので、やっぱり貫通路を埋めて乗務員扉を新設したんでしょう。因みに種車の相鉄モハ2024も貫通型だった筈ですが、オリジナルの運転台の側も改造したらしき痕跡は見られませんでした。
こっち側は旅客車時代の面影を残しますが、扉は埋められ、シートも移動されて「かぶりつきシート」も無くなっています。扉は外側は綺麗に埋められていますが、内側は適当です。まあ今は無き和田岬線キハ35-300も処理には大差ありませんし。仕切り板の上には「モハ165」の表記を消した跡が残ります。
コデ165の車歴にはいくつかの説があるようですが、展示車の解説書には律儀にも3説を列挙。旅客車時代や入出場回送時に使う各種前サボも展示。
やっぱりここに座るのは鉄道ファンの夢? しかも前方は本線だし。
大雄山の駅は、東京近郊には稀なローカルムード溢れる雰囲気ですが、手前のIC対応自動改札機が時代を感じます。これでコデが赤電になってくれれば…
(2016年2月14日 伊豆箱根鉄道大雄山線 大雄山駅)