雪うさぎのJunk Yard

へタレ地方私鉄モデラーの独り言と撮り鉄日記

聖地巡礼3

2014-05-11 12:13:41 | 撮り鉄日記

 昼前に尾小屋を後にし、さて続いては午後の部、「なかよし鉄道」。子供向けの施設とは言え、わが国有数の規模を誇る保存鉄道でしょう。

  

以前の保存地で積雪のため潰れてしまった屋根を簡易的に復旧したため、食パン面になってしまったキハ1ですが、元に戻して欲しいという声と、いや、これはこれで味わいがある、と賛否両論ですが…ともかく、木立の中の比較的長い軌道を走行するのは、保存鉄道としては魅力的です。運転しているのが併設の児童館の女性職員と言うのには驚きましたが、それならトルコン化も致し方ないところか。ついでにエンジンも始動時のオイル抜きなど手間が掛かるUD3から、いすゞの小型トラック用に振替えられています。尾鉄キハのトルコン化自体は、現役末期から構想はあったそうですが、具現化する前に鉄道廃止が決定してしまったため、歴史的にも悲願達成と言ったところなのかな。

   

運行終了後は、とある筋の「鶴の一声」のお蔭でw、キハ1を入庫前にホームの反対側から観察させてもらったり、車庫の中のDC121や客車を覗かせてもらったり。DC121は今は無き尾花沢DB151のナロー版と言った感じで、貨車移動機然としたDC122や頸城DC92と比べると、ボンネットがスラントしていたり、さり気無く凝っています。走らないときはずっと車庫の中なので、流石にコンディションが良いですね。余りに可哀想な状態のDC122と比べると…

(2014年5月4日)


聖地巡礼2

2014-05-11 11:37:48 | 撮り鉄日記

 さて今回初公開、尾小屋キハ3の遠鉄キハ1803復元仕様です。奥山線廃止当時、最も車齢が若かったキハ1804が真っ先に花巻電鉄に引き取られたのにも関わらず、最後まであまり活躍の機会が無かったのに対し、尾小屋が仕方なく?代わりに持っていったキハ1803が現在でも動態保存されていると言うのは、何とも皮肉な運命の巡り会わせです。

 

ダミーのラジエターグリルとエアホースまで付けられ、カプラーとエンジン以外は遠鉄キハ1803になり切っています。線路が短くて少ししか運転出来ないのが最大の不満かな。夏の「なかよし鉄道」で期間限定運行に期待。本当は本来の尾小屋駅跡を再整備して運転出来るようにすれば理想的なのでしょうが、いつ出来るとも知れない、半ば頓挫しかけた道路計画のせいであの場所は使えないそうです。

遠鉄時代はいすゞDA45だった機関も、当時から力不足と言う評価だったからか、尾鉄に入線後、日産のボンネットバスでお馴染みの民生UD3に換装されています。今では聞く機会も僅少になったユニフロー掃気2ストロークディーゼル特有のガラガラ音もしっかり堪能。国内の鉄道車輛での採用例が少ないUDエンジンを尾鉄が愛用した理由って、やはり資本が北鉄に移る前は、日産との繋がりが強かった日本鉱業の傘下にあったためなのでしょうか。でも日鉱直営だった佐賀関鉄道のケコキハ511はいすゞでしたが…

 

窓が大きいので車内は明るいですね。UD3はDA45よりコンパクトになり、床下に余裕が出来たのでラジエターも車端部からエンジンの隣に移動しましたが、反面背が少し高いようで、エンジン直上の床板カバーを出っ張らせて逃げています。頸城ホジの座敷?程ではありませんが。運転台のメーターが三菱ふそうなのはバスの流用品?

  

静態のC155は焚火して煙の演出…ちょっとやりすぎた?

  

これこそ軽便客車、なハフ1。唯一残っているハリボテ化されていない客車です。妻面の猫の額なスペースに律儀に車番が書かれているのには参りました。

おまけ、鉱山資料館に展示されている金平駅の駅名票。この類の物も最近はどこにでもある汎用フォントばかりなので、味わいのある手書きなのを見る機会も少なくなりました。

(2014年5月4日)