ついこの前まであそこで走っていたアレがここに来るとか来ないとか、風聞ではかなり前に耳に入っていたのですが、それがいよいよ現実のものになるとかならないとか、俄かにこの界隈が賑やかになってきました。新しいのが入ってくるとなると、追われる立場になる在来車の動向が気になる訳でありますし。と言う訳で、昔撮った一世代前の「追われる者」の末路を。部品を剥ぎ取られて痛々しい姿で、しかも貨車の撮影目的での訪問で、適当にしか撮っていませんが、当時既に10系気動車の稼働車が南部縦貫のキハ10と茨交のキハ11の各1輛ずつが全てであり、廃車体を含めても貴重な存在になっていました。
部品確保用としてJR西日本から購入した広島のキハ20。隣の四国色のは確か車体更新車でユニットサッシ化されていたと記憶していますが、当時キハ20はまだここ水島を始め、茨交や島原でも現役車が複数在籍していたので、真面目に撮っていません。今の様な国鉄気動車ブームが訪れる前夜の話です。
(1997年12月30日 水島臨海鉄道 倉敷貨物ターミナル駅)