新製品ラッシュで、欲しいモノ全てには付き合い切れませんが、このセットはホキ7000が是非欲しかったので2セット予約していました。この手のものまでセットのみと言うのも昨今の模型店事情からすると致し方ないのかなと思いつつも、無駄なモノの増殖を助長するのに少々憤りを感じるところでもあり。まあこの様な企画でも無ければKATOからホキ7000が発売される事も無かったでしょうし。
そこで、とりあえずホキ7000の現物を観察してみることに。プロポーションは腰も低くまずは良好。安定感のある仕上がりですが、この手の車種にはちょっと綺麗過ぎる嫌いがあります。新D51標準型と同じ位のフィニッシュだったら良いのに…とも感じました。各自ウエザリングすれば済む問題ではありますが。
いきなり解体。KATOらしいアクロバティックな構成で見た目とは裏腹に驚異的なパーツ点数の少なさです。最初手に取った時、「軽っ!」と驚きましたが、それもその筈でウェイトすら入っていません。まあホッパ車やタンク車のウェイトは重心が高くなりがちで、走行安定性の点ではむしろ逆効果になり易いので、コストダウンも兼ねて省略されたのでしょう。
複雑な形状のホッパ体も巧妙なスライド金型設計で屋根以外一体成型されています。別パーツだと思っていた底蓋開閉ハンドルまで恐るべきことに一体成型…
最近のKATO製品の主流であるツイストロック式センターピンの台車は外しにくくて困ります。特にこれは車端ステップが邪魔だし、細くてふにゃふにゃの台枠なので、台車を捻って外すのは壊しそうで冷や汗ものです。(現に台車1個、爪を破壊してしまいました。台枠側のセンターピンじゃなくて良かった…)
セキ6000は着脱可能な石灰石の積荷付き。黒く塗れば石炭…にするにはボリュームが足りないので(実車資料を見て頂ければお分りと思いますが、セキ車に石炭を積む時は、かなりテンコ盛り状態です)嵩上げする加工が必要です。65km/h以下制限の黄帯は妻面まで回っている様な気もしますが…
新D51用集煙装置3個と新見機関区所属機ナンバープレートも付属、やっぱこれはD51を沢山売るための企画と言う所なのでしょう。DD54+D51やDD51重連と組み合わせても良いと思いますが。井倉から連結されるホキ7000日鉄鉱業所有車も作りたくて2セット買いましたが、本来あるべき社章/社名番モールドが無く、車体に直接印刷なので、ホキ7000日鉄の単品販売にも期待したいところです。