雪うさぎのJunk Yard

へタレ地方私鉄モデラーの独り言と撮り鉄日記

もうすぐお終いなので

2011-09-03 19:17:18 | 撮り鉄日記

 江戸東京博物館で開催中の「東京の交通100年博」が来週までなので、見てきました。目的は勿論、函館のささら電車です。

 展示場所はやはり狭いですが、こちらは何とか形式写真風に撮れます。世界最初の実用的電車であるスプレイグ式電車が発明されてから百数十年を経た21世紀の今でも、走ることの出来るその末裔たちが相当数存在していると言う事実は、(しかもこの函館の雪1形2輌は動態保存では無い正真正銘の実用車)シンプルなシステムは強いという事を示しているのであろうか。半導体素子を多用した現代の電車、その最初の頃のサイリスタチョッパやGTO-VVVFなど、20年後には走行可能な車輛は残っていないだろうな…と。

 「魔改造」されていても、車内の造作には往時の面影を垣間見る事が出来ます。

 現役末期の匂いが残る6086号は暗くて狭い場所に押し込められちょっと残念。

(2011年9月3日 江戸東京博物館)


状況は限りなく厳しい様ですが…

2011-09-03 00:22:00 | 撮り鉄日記

 先日、十和田観光電鉄が支援を要請したのに対し、沿線自治体は難色を示している模様です。

 新幹線開業に伴う東北本線の経営分離で、接続する三沢駅が特急も停まる主要駅から、一ローカル駅に成り下がってしまった上に、大震災ショックのダブルパンチが大きく影響したのでしょうか。いや、傍目から見ても、駅周辺の賑わいに欠け、沿線にこれと言った観光資源も少なく、経営が厳しい事が感じ取れます。上記の事が無くても、このままでは早晩行き詰ったでしょうね。

 ローカル線が潜在的に抱える構造的問題が、震災で一気に顕在化して来た感じがします。地方自治体の財政難も深刻になり、公的助成も期待できず、今までのやり方では立ち行かなくなるのは明白です。そういう意味では、幾つかの三セク、地方私鉄の「新人」経営者がローカル鉄道の新たな可能性をどこまで追求できるか見守って行きたいと思います。