雪うさぎのJunk Yard

へタレ地方私鉄モデラーの独り言と撮り鉄日記

一月三日 住吉さん

2011-01-04 15:33:11 | 撮り鉄日記

 神鉄に行った翌日は、本命の阪堺電車です。正月3が日の初詣と住吉祭りの日だけは、手持ちの電車を総動員して臨時便を大増発するので、普段は朝ラッシュ以外は大半が車庫の奥で寝ているモ161形も大活躍します。当然、当日の大和川検車区は笑っちゃうほどスカスカになります。

 年始に阪堺訪問は初めてですが、それにしても凄い人だった。「住吉さん」恐るべし…

 初詣の人出が増えて来る10時過ぎ頃からは続々と増発便が出庫してくるので、3系統が交わる住吉交差点で待っていれば、モ161形含む阪堺の様々な電車たちが満員の乗客を運んで、面白い程次々とやってきます。住吉大社への初詣客に交わって、電車を撮りに来るギャラリーたちや、初詣客を誘導する阪堺電軌スタッフや警察官も多いので、なかなか思うように撮るのは難しいのですが、住吉大社門前の道路は交通規制が引かれるので、クルマに邪魔される事も無く、そう言う意味では普段よりアングルの自由度は増します。昼まで住吉に張り付いていましたが、勿論モ161は全色コンプリート完了です。

 因みに当日稼働を確認したモ161形は、161・172(阪堺標準色)、162・163(旧南海色)、164(深緑に黄帯の試験塗装)、165(旧南海本線系ツートン/鉄道喫茶あびこ道広告)、166(緑雲)の7輌でした。

 ついついモ161形に目が行きがちですが、モ501形も501(黄雲)、502(都電美濃部色)ともに稼働していましたが、501は出て来たと思ったら一旦すぐ引っ込んでしまい、夕方また出庫してきました。調子悪いのかな?

 午前中住吉で浜寺方面に向かう161形を何回か確認したので、午後からは堺市内方面に行ってみましたが、そうするとなかなかやって来ないんですよね…待っても待っても601や701、たまに来ても351で、161はなかなか来てくれません。待った挙句166番がやって来た所で時間切れが近づいたので、これを撮ったら撤収、しかし帰路の電車の中で残酷にも擦れ違う164番…まあそんなものです世の中って…(石津にて)

 帰る間際に天王寺駅前で買い物を済ませて、駅前電停を覗いたら緑雲166番が戻って来たので、夕暮れの薄暗い中を最後の悪足掻き、そうすると先程擦れ違った164番も続行でやって来たので1/30秒で流したけど上手くいかない…特徴的なデザインで駅前で一際目立っていた、村野藤吾設計の近鉄百貨店の建物がいつの間にか消滅しているのにも驚き…

 今まで何気なく見ていたけど、大阪市営御堂筋線天王寺駅にある照明、これもまた大阪らしいというか、ただ無機質で味気ない東京の地下鉄とは違うんだ、という主張が何となく感じられます。同じ規格の物は幾つかの駅にありますが、淀屋橋(だったっけ?)のカマボコドーム天井との組み合わせはモスクワあたりの地下鉄みたい?

 因みに今後モ161形目的に阪堺に訪問してみたい、と言う方に、間違っても「大晦日」には行かない方が良いと思います。過去の体験とかネット上の情報などで、161形が1輌も走っていない、と言う可能性がかなり高い?です。冬場だと普段、2輌程度は昼間も走っている場合が多いですが。また、運用は同じパターンを何往復も繰り返す、訳でなく、観察していると住吉公園に行って、天王寺駅前に戻ったら浜寺公園へ、とか結構ランダムみたいなので、全系統が通る住吉交差以外で待つ方は御注意を。

 今回の撮影には年末に導入した新兵器「DA18-135mmF3.5-5.6」が今回は大活躍。基本的には単焦点レンズが好きな私ですが、不意に人やクルマがフレーム内に飛び込んでくる併用軌道での撮影には、やはりズームレンズの方が便利です。