いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

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話題シリーズ4

2005年07月13日 16時47分39秒 | 社会全般
1)G4の常任理改革案に黄色信号

米国が反対表明のニュースが。やっぱりね、ですか。日独の働きかけにも、姿勢を変えず(外交問題関係の記事をお読みになってみてくださいね)。これで、米露中の反対が出揃い、独仏君の思惑が外された模様。日本が今まで努力してきた主要先進国以外の、その他の国々がどの様に評価しているのか、というところだろう。唯一のチャンスがあるとするなら、米国がウンと言わなくても小さな国々が賛成してくれることくらいでしょうね。米露中の影響力が果たして世界のどの位に及んでいるのか、日本が今までに貢献してきた世界の国々の評価がどうなのか、の勝負とも言えるのかな。EUの影響力もどの程度なのか、分からない。貧困な国々の多くは、はやり「経済援助」の大きさの問題で、それによって態度を決定するだろうと思うし。それ以外は、・・・どうなのか判らん。中国マネーにも心を動かされる面もあるかもしれないし。

日本の評価は、どうなんだろうね。大国の論理に対する世界各国の政治的姿勢についても、少し関わってきますかね。番長を支持するばかりではなく、「ケンカは弱いが、人がよさそうな、温厚で親切な国」ということにも、何かの期待があっても良さそうですが。私が選ぶ訳ではないから、全く分からないんですけれども。


2)秋霜烈日~検察官シリーズ

読売新聞の「検察官」シリーズは第2部に入っていますが、久々に取り上げてみました。
昨日の記事は、精密司法のお話でした。それと、「アメリカ人のみた日本の検察制度」の著者デイビッド・ジョンソン准教授(ハワイ大学)のことが出ていました。興味深い記事でしたよ。ジョンソン氏は、92年から1年2ヶ月間、神戸地検で密着取材をしていたそうです。日本の検察にもそんな度量があるのだなと思い(笑)、感心しました。

ジョンソン氏によれば、日本の検察の長所は「丁寧さ」を挙げており、「検察官によって処罰が異なる米国より公平だ」と述べている。また、検察官235人を対象にした調査で、仕事の目標に「犯罪者を反省させること」を選んだのは、日本で93%だったがシアトルでは9%に過ぎなかったそうだ。一方で、「自白強要の恐れ」を指摘しており、日本人ではないことで、割りと客観的評価をしているのかもしれないですね。

今後は「捜査の透明性向上」「犯罪者更正の理想と公平さの重視の維持」を希望、と述べていたようです。


3)宇宙ネタ

野口さんが搭乗するということで、スペースシャトルが注目を集めていますね。我が家では、全然別なところに注目でして、先日ウチの子が欲しいと言っていた本を買いました。『星の地図帳』という本なんですが、どうして星座や宇宙などに興味があるのか未だに謎です。新聞の広告欄を切り取って持っていたらしく、「今なら、3大附録つきなんだよ」とか言って、買うことになった。4800円+税で、痛かった(笑)。でも、本くらいは買うことにしている。確かに豪華な附録で、DVD、月表面の地図、星座表が付いていた。
今までにも、星に関する本を(しかも大人向けだ)何冊も買ったのに・・・笑。


少なくとも、星座名、星の名前、由来などについては、私は全然知らないが、子供の方がよく知っている。

「顕微鏡座」― 何だい?そりゃ
「彫刻室座」― えぇー?そんなのあるの
「とも座」― ”とも”って?船尾って書くんだ

へえ~へえ~ ・・・・・・



社会保障再考

2005年07月13日 01時19分19秒 | 社会全般
今まで何度も記事に取り上げてきましたが、社会保障問題の考え方について述べたいと思います。今の厚労省の考え方は、全くの誤りです。思想が根本的に間違っています。理念がありません。それなのに、恐るべきルールが作られていくことになっていきます。こんな世の中がいいわけがないのです。

間に合わないかもしれないですが、障害者自立支援法について少し触れたいと思います。今日衆院委員会採決となってしまう予定だそうです。本会議ではないので、衆院採決前までには野党が何とか阻止してくれればと思います。公明党も反対に回ってくれることを望みます。

障害者自立支援法は、統合的な法体系とし、介護サービスの利用についても統一的に考えていくのだと思いますが、利用者の自己負担を求めていく、ということになっています。「だちょう」のswanさんの記事(障害者自立支援法案の審議(7月1日)定率負担の重さについて~率直にいってやっぱり重い その2)を読んだのですが、委員会質問の内容から見れば、公費負担の減少効果は、高々12億円程度、というものです。医療費の自己負担や介護保険の自己負担の総額についてはよく分からない面がありますが、障害者から徴収しても知れてるでしょう。なのに、どうしてこんなところから「切り捨てていく」のか。ODAは100億ドル増額じゃないですか。外国にこんなにごっそり持っていく予算があるのに、何故、弱いところから、反対の声が小さいところから、予算を削減し、痛みを与えねばならないのか。

先日書いた厚生労働省所管の独立行政法人5つ(不正と不公平と「小さな政府」)で、
理事長・理事・監事の給与の合計は5億1784万円だ。

たった31人分で、だ。


天下り官僚達の「錬金術システム」にはこんなに金を流し込むのに、全国にいる何万人もの障害者には、十数億円程度の予算も何故用意できないのだ?たった31人程度のクソ天下り野郎どもの為に、国民の税金は5億以上も無駄に浪費されるのにもかかわらず、同じ額があれば数千人か数万人の障害者の役に立つことが判り切っているのに、予算が切られる。尾辻大臣は、そういうことが分からない人間なのか?この国には、良心というのものが存在しないのか?厚労省以外にも同じような仕組みの組織が、あちこちにごっそりあるだろう。そういう組織の、極々少数の連中の利益の為に、数十億円が給与として消えていく。


もしも、こんなことをやって「小さな政府」だ、などというとんでもない勘違いをしているならば、郵政民営化なんて絶対に支持できないぞ!障害者の人達に、少しでも手助けすることくらいできるだろう?いつ国民が「錬金術システム」に金を優先して使えと頼んだのだ?誰が、こんな天下り官僚達の利益となるように予算を配分しろと、お願いしたのだ?これも、法律が悪いからなのか?議員が馬鹿だからかで、その馬鹿な議員を選んだ国民が馬鹿だからか?障害年金は、年間百万円にも満たないのだぞ?仕事が出来ない人達も沢山いるのだぞ?親が死んだら、暮らせない人達もいるんだぞ?


この世の中には、勝手にルールを決め搾取する奴らと、虐げられて搾取される人々がいるのだ。

せめて収入・生活状況に応じて自己負担を免除する規定を盛り込むべきだ。介護が常時必要とか、ALS等変性疾患などの難病、脳性麻痺のような重度身体障害、仕事に従事して収入を得られない身体障害・自閉症・知的障害等があるなら、普通に生活が出来ないだろ?障害者を持つ家族を殺す気なのか?

何故道路公団のような談合を平気でやってて、年間数百億円もの無駄になってもよくて、障害者達にその数十分の一も予算を配分出来ないんだ?こんな行政が正しいのか?10億円でもいい。それすら、確保できないと言うのか!厚生労働省は狂ったのか。諮問会議に医療費削減を突きつけられて、社会保障費を何でもかんでも削ればいいとでも思っているのか?国家公務員共済組合連合会は60億円も剰余が出てるのに、国庫から77億円もの補助金が出てるだろ、財務省。そのうちの10億や20億を回せばいいだろうが。それも出来ないというのか、この国は。何故なんだ。


医療費削減の考え方も、大きな間違いだ。本来、国民が健康で元気に暮らせることが目的なのであり、病気になった人々を助けるために医療費がある。医療経済のことを考えて「予算を削減」するわけじゃない。元気に生活できる人々を少しでも増やしてあげたい、病気から守ってあげたい、という趣旨なんだろ?その結果として、医療費総額が減ることが望ましい、のだろ?元気に暮らせる人々が増えるなら、結果として、一人当たりの生涯医療費の削減に繋がるという意味だろ?違うのか?

病気になったりしなければ、家族も助かる、職場の仕事も助かる、社会全体で見ると労働生産性にも寄与でき、社会経済的損失も減るということなのだろ?

そういう結果として、国民も元気に生活できて良かった、行政も医療費が減少出来て良かった、って思うんだろ?そういう思想が根底にあって、よい医療サービスを出来るだけ効率的に、病気になって困っている人の負担も小さくできるように、制度や政策を行政が整備していくのだろ?そういう努力や工夫によっても、医療費を抑制するということなんだろ?このような理念にそって、政策立案をしていくのだろ?金額や数字で切っていくことが目的なのではない。


人々の幸せを願うような行政を目指すべきなのではないか。なのに、この国は、そうではなくて、特定の人間達の利益の為に、愚かな大衆の懐から掠め取るような政策しか作れないということのようだ。「弱い獲物」を狙うハイエナのような連中ばかりなのか。