いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

経済政策担当の登竜門?

2005年07月17日 13時17分20秒 | 社会全般
内閣府の政策統括官に高橋進氏が内定したとのニュースがありました。今までを振り返ると、WBSに出演していた人達が、あちこちで選ばれているようにも思いますね。

Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <人事>内閣府政策統括官に日本総研・高橋進氏

一部抜粋します。

政府は16日までに、内閣府の大田弘子・政策統括官(51)=経済財政分析担当、局長級=の後任に、日本総合研究所の高橋進理事(52)を充てる人事を内定した。発令は来月予定。内閣府の統括官7人のうち、政府の景気判断や経済財政白書作成などを担当する統括官は、大田氏に続いて民間からの起用となる。


今までのコメンテーターを振り返ってみると・・・

有名どころでは、平ちゃん。竹中平蔵氏は、かつてよく登場してまして、いきなり大臣なんて凄いじゃないか、と思ったものです。あれから、もう随分経ったのですね。小泉内閣の終了と共に、再び大学へ戻られるおつもりなのでしょうか?


あと、ある意味もっと有名になってしまった、手鏡の方。某「草を植える」という方ですが、以前出演しておりまして、他局にも呼ばれるようになり、もっと有名になったのに、その後の転落人生となってしまいました。


今回選ばれた高橋進氏。スパッと言うタイプで、中々意志強固なタイプの人物ではないかと、画面を通じて思っておりました。でも時々コメントを求められて、ご自身があまり熟知してないことを答える時に、そりゃ違うでしょ、っていうのが何度もありましたね。でも、これはコメンテーターの宿命なのかも。よく知らないことであっても、何でも聞かれるし、咄嗟に気の利いた答えをするのは誰だって難しいものですよね。本当に経済政策に明るいのか、ちょっと心配(笑)。


三洋電機会長に就任した野中ともよ氏も、小谷さんの前にキャスターをやっていましたね。経営手腕の実力の程はよく判りませんが、番組中に色々勉強されたのでしょう、多分。


伊藤元重東大教授も時々出演してますね。静かな語り口調が好きですが、行政政策の理解がどうなのかは、よく判りません。郵政民営化の検討委員会(のような諮問機関だったと思うけど、正確には判らないです)の委員長か委員だったと思う(8~10人くらいだったと思うけど・・・)。他の政府委員などを兼任されているのかどうかは知りません。


重鎮(なのかどうか知りませんけど、一番偉そう。悪い意味ではなく。)中谷巌氏。ソニー社外取締役に就任するまで、氏がどのような活躍をしていた人物かは全く知りませんでした。番組出演は多分一番長いですね(と思うけど・・・)。多摩大学長にも就任されたみたいです。前は何処かの教授でしたよね。高橋進氏前任者である太田弘子氏とは学閥?つながりなのかな。よく知らないけれど。経済財政諮問会議の前にあった、「平岩研」や「経済戦略会議」のメンバーだったそうです。ということは、政府内の経済財政政策の中心となってきた経済学者というのは、中谷氏、本間氏、太田氏、という系譜みたいなものがあるのですか?平ちゃんはこの流れからは少し外れてるの?

(ところで、上の毎日の記事にある「大田」弘子氏って、「太田」の間違いなんでは?きっと「太田」が正しいと思うよ。毎日のミスじゃないのかな?世の中こんな事件もありますから、誤りはあるものですね。Yahoo!ニュース - 産経新聞 - 「大田」なのに、口座名「太田」 亡夫の預金払い戻し認める


こうして見れば、行政側の選ぶ基準は割と「ミーハー」(古すぎ?死語?)路線なのか、WBSに出演してる人が重用され易いのかな?逆に、WBSのコメンテーターに選ばれるということは、次の経済政策を担う行政の中心に行く可能性が高くなるということ?やるじゃないか、WBS。いや、日経というべきか?


でも、90年代の不景気だった頃、「政府の景気対策は不十分で、財政拡張政策として真水で10兆円規模の財政出動をするべき」とか(記述は正確ではないかも。でも大体こんな論旨だった)、盛んに日経新聞に書かれていた。実際、公共事業や減税措置が実施されたりしましたが、経済政策全体としては失敗と考えられていますね。当時の経済政策担当であった中谷氏とかは、これをどう考えているのでしょうね。また、日経新聞の社説(16日付)でも、「経済が証明した、ばらまき財政の無用」と題して、「1990年代に政府の規模を膨らませた公共事業の大盤振る舞いなど「ばらまき財政」が無用だったことは、現政権下での景気回復が証明している。」と述べており、あの当時の日経(というか論説委員?とか記者とか、かな)の主張は一体何だったのか、ちょっと良く判らない。当時の私の興味は主として「自分の株が下がらないか」だけであり、政府の景気対策が不十分で株価が下がるのは「政府のせいだ」と日経を読んで思ったりしてたこともありますし(笑)。今になって、「無用であった」というのも、いささか「掌返し」の感が否めませんが、経済論争とは得てしてこういうものなのであり(笑)、真剣に経済政策を考えて理論を実践に移そうとしても、結果的に単なる失敗に終わることもあり、それも仕方がないことなのかな、と。別に日経(論説委員)や中谷氏を責めてる訳ではないですよ。ただ、当時はそういう考えが主流だったのかな、と思う。


他にも、PKO(株価のprice keeping operation)を実施して、政府が市場介入することで株価上昇→心理好転→景気浮揚とするべき、とかありましたね。諸悪の根源は「株価下落」という心理的マイナスなのだ、と。そういう面はありますね、確かに。ただ、政府の経済政策として適正かどうかは、また別問題なのでしょうね。「年金の積立金が百兆円以上あるのだから、その数パーセントで株を買ってもびくともしないし、アメリカは年金運用で株を買うのが当然だ」との主張をしていたのですが、含み損が大きくなると「きちんと安全な運用をしないとダメじゃないか」という主張に変わったりするしね。年金資金で「株を買い支えろ」と言ったのなら、株価がどん底で含み損がいかに大きくなったとしても「長期保有が目的なので、短期での運用成績評価は避けるべきであり、今こそ買い増す好機到来である」とか主張するべきなんでしょ?(笑)今年含み損がなくなり、プラスに転じて良かったですね。やはり長期保有によって、ある程度のリスクヘッジができるということなのでしょうね。巨額資金の運用でも、やっぱりそうなんですね。


私自身もそうなのですが、その時々に応じて批判するのはたやすく、過去の主張を撤回して「掌返し」をしたとしても、そのことが絶対いけない、というわけではありませんが、ちょっと節操がないかも、と思う。自分の主張の誤りであったのなら、「宗旨替え」宣言でもするべきなのかもしれないな(笑)。特に経済論争に関しては、そういう面があるのかもしれない。そして、それが政府の経済財政政策に大きく影響するのなら、なお一層慎重に正しい「答え」を探して行かねばならない、と思います。


何だか、話が大きく逸れてしまいましたが、行政の答え方の感じで言えば、

『個別具体的な件につきまして答弁は差し控えさせて頂きますが、簡潔に要約致しますと、一般論として、WBSは好きな番組であることを踏まえ(小谷さんをはじめ、他局のように「有名人を目指す」風でない女子アナがいいですね―心の中の答弁です)、番組に出演されますコメンテーターの将来と申しますか、所謂転身先につきましても非常に興味深いものがございまして、歴代の出演者の経歴等を鑑みれば、その期待が十分大きいことも容易に推察されておるところでございますから、当該関係者につきましては今後も注視して参りたいと思料するところでございまして、わたくしといたしましても番組の批評を継続する所存でございます。』

といったところでしょうか(笑)。変な答えになってしまってますが、感じは出てるでしょ?