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漆間警察庁長官の言い逃れ

2005年07月12日 18時59分48秒 | 社会全般
漆間長官は「クルシマぎれ」(苦し紛れ、こんなところでも、下らないダジャレ・・・スミマセン)の如き言い訳をしていますね。「言葉の1人歩きだ」と。ナルホド。しかも博識ゆえの、言葉のミニ知識までご披露頂き、「言語道断とは、仏教用語である」と。流石、警察庁長官におなりになられる人物は違いますね。どうやら、漆間長官の発言の真意はもっと別なところにあり、浅野宮城県知事を批判した訳ではないのだと。そういうことですか。

しかし、本当に考えているんだろうかね、このお方は。自分の有する権限を正しく行使できないのに、何で長官なんてやっているんだ?警察庁長官の有する、全国都道府県警察への指揮監督権を行使するならば、いとも簡単に「問題解決」に繋がるでしょ。何でそんな簡単なことが理解出来ないのかねえ。


Yahoo!ニュース - 共同通信 - 「言葉の独り歩き不本意」 民主党批判に警察庁長官

記事より一部抜粋。

宮城県警の捜査報償費問題で浅野史郎同県知事の姿勢を批判した発言について、漆間巌警察庁長官は7日の記者会見で「一部の言葉が独り歩きするのは不本意。(報償費執行停止の)問題を早く解決してほしい」と述べた。
(中略)
漆間長官は「言語道断は仏教用語で、必ずしも目上の者が目下の者に使う言葉ではない。知事と自分に上下関係はない」と釈明。「この状態が続くのは宮城県の治安によくない。妥協点を見いだすべきだ」との認識を示した。


今までにも何度か取り上げましたが、言語道断なのは、漆間長官でしょうね。
「言語道断」発言をもう一度、見てみましょう。

Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <宮城県警報償費>警察庁長官が浅野知事を批判

記事より一部抜粋。

漆間長官は「現行の警察制度は、知事は公安委員会を所轄し、直接、警察活動に介入しないという形で政治的中立性を担保している」と指摘。さらに「今年度の予算執行で問題がないのに、停止するのは論外だ。捜査協力者に会うことを目的に文書の開示を求めるのは言語道断だ」と述べた。


因みに、「言語道断」の意味は、大辞泉では次の通り。

1 仏語。奥深い真理は言葉で表現できないこと。

2 言葉で言い表せないほどひどいこと。とんでもないこと。また、そのさま。もってのほか。
「人のものを盗むとは―だ」「―な(の)行い」

3 言葉で言いようもないほど、りっぱなこと。また、そのさま。
「時々刻々の法施祈念、―の事どもなり」〈平家・一〉

4 表現しがたいほど驚嘆した気持ちを表す語。感動詞的に用いられる。



これで見ると、漆間長官がおっしゃるように仏教用語ですね(笑)。そして、用いられた文脈を考えると、当然1ではないですね。そして、まさか、3や4であるはずがないでしょう。もしもそんな意味で用いているとするならば、「~~は論外だ。」に続けて、「(だけど)すごく立派だな、感動だな」なんて言うものでしょうか?
なに、それとも心底立派だと思い、浅野知事の全面支持の意向なのか?(笑)


警察庁長官ともあろう者が、都道府県知事に向けた言葉としては、非常に重いよ、本当に。判ってるのか?漆間長官は、浅野知事に向かって、「言葉で言い表せないほど、酷く、とんでもなく、もってのほかである」と啖呵を切ったんだよ。
しかも用例を見てみなよ、漆間長官。「人のものを盗むとは言語道断だ」だよ?知事をこれと同列に扱ったんだよ?言語道断なのは、国民から徴した「血税」を盗人の如く裏金にする警察組織だろ?これを「言語道断」と言うのだろ?用例通りの所業は、都道府県警察の方だろ?判ってるのか、本当に。非難するべき対象を間違えてるばかりか、浅野知事に対しては「論外だ」「言語道断だ」だよ?

全くもって失礼だ。詫びを入れるのが筋だろ、普通。謝罪するべきですよ。


異常事態なのは、警察庁・都道府県警察の方なのではありませんか?治安によくないのは、漆間長官の考え方・発言の方であり、県警の対応なのではないのか。そんなことも理解出来ないのか。先日仙台地裁の判決が確定したのであるから、司法判断に基づいて、「監査委員の会計資料を見る権利」を行使させろよ。県警に「拒否する理由などない」って裁判所が言ってるんだよ?何故、こうした司法判断に逆らえるんだ?行政の裁量権は、司法判断を上回るって言うのか?一般人も、「判決なんて知らないよ~」などとうそぶいて、判例を無視できるってのか。何で警察組織だけは司法判断に逆らえるのか、説明してみろ、漆間長官。警察庁長官のくせに、どうして、裁判所判決を無視するのだ?行政組織は、裁判所判断を無視できる、又は拒否できる、とでも言うのか。国民に与えられた行政権限を阻止できる権力が司法権限だというのに、それを無視されたら、民主主義の終わりだ。警察庁長官がそんなことも理解できないのか?


何の為の指揮監督権なんだ!「言葉の1人歩き」などという下らない言い訳をする暇があったら、きちんと国民に謝罪し、全国の警察に「指揮監督権」を発動しろ、っての。それで、一発解決だろが。何でそれができんかね?



遂に「禁断の領域」での戦いに

2005年07月12日 14時44分21秒 | 政治って?
参院の押さえ込みには、どうしても青木さんの力が必要ということであったのだが(本当のところはどうなんでしょうか?)、ちょっと触れにくい部分に踏み込むことになって行きそうですね。それは、日歯連事件関連なのですから。だが、ワタヌキ殿のアキレス腱はそこにある。私もうっかり記憶が霞んでいたのですが、そうでした、その手がありましたよ、総務省。これは記事に書くと、ちょっとまずいようにも思うが、でも、ここから先は真剣勝負の、バッサリ切る積もりで行くしかない、という覚悟を決めたんだと思う。恐らく、青木さんには累が及ばないという見込みが立ったのではないだろうか。週末に作戦会議で十分確認しただろう、多分(本当にそんな会議があるのかどうかは、知りませんよ。単なる妄想ですから)。小泉さん不在の間に、「作戦本部の参謀達」(笑)も集まって反対派切り崩し戦略を練った結果だろうと推測する。

Yahoo!ニュース - 共同通信 - 旧橋本派の報告書受理せず 総務省、虚偽繰越金で

一部抜粋します。

自民党旧橋本派(政治団体名・平成研究会)が2004年政治資金収支報告書で15億円余りを使途不明金扱いにした問題をめぐり、総務省がこの収支報告書の正式受理を事実上、保留した上で、過去の支出を明確にするよう同派に求めていることが11日分かった。総務省がこうした措置をとるのは異例で、9月に予定している官報による公表までの旧橋本派の対応によっては「訂正命令」を出す可能性もある。


で、私の参考記事:政治資金規正法はザル法だ


そう、反対派の最大勢力―旧橋本派―への強力な締め付けと、「いくさは敵の大将の首を獲れ」が基本だから、それを狙うことにしたのだろう。今までは政治的配慮で仕舞って置いた、「切り札」を引っ張り出さねばならなくなった、ってことだな。粉砕するには、本気で切るしかないかも。手加減していては、こちらが切られてしまうやもしれん。


民主党が余計な横槍を入れてくるから書きたくないけど、切り崩しの材料に使うのは、難しい面もある。万が一の、名誉の「憤死」を選ぶ場合には、非常に危険な賭けとなる。自分の首と引き換えに、反対派勢力を「仇討ち」という旗印の下に結束させてしまう可能性も、僅かにあるからだ。その場合に、結果としてワタヌキ殿1人の首と廃案との引き換えなどになるようであれば、本来の目的を達せられない。ワタヌキ殿以外の何人かが一緒に「討ち死する」ような場合でなければ、どちらも「チキンレース」状態となっていく。なので、この材料を「本体」としてはいけない。むしろ、他の工作手段をメインに据えるべきで、最後の差し違えになるようなら、これも使い切るしかないだろう。


私も相当汚れつつあるな。あれ程、政治資金規正法に基づいて「法令違反を取り締まれ」と言っていたのに、今、まさに自分が、政治的取引の材料に使えるということを、優先して考えているからです。「目的の為には手段を選ばない」という、陳腐な言葉通りとなってしまっている。そんな自分がコワイ。というか、危険である。

私のような人間は、実は、役人向きのタイプなのかもしれない。例えば、軍隊の作戦指揮官になった時、以前に「戦争反対、暴力反対」とか言っていたくせに、あっさり「味方1万人死亡の可能性が大だが、敵部隊3万人を殲滅できるから、その作戦がいい」というような恐ろしいことを実行出来そうなんだもん。自分にとっての目的を追及していこうとする時に、このような罠に陥るのだろうか。人間とは恐ろしい。というか、自分がオカシイのだろうと思う。

本来の法の趣旨に基づいて適正に処理していくのは当然なのであり、総務省の対応は極めて法の趣旨に則ったものである。決して政治的意図などはなく、収支報告書及び監査人の監査報告書の適正な記載を求めるものであり、これが正当である。行政としても全く正しい。

私が書いたような邪推をお許し下さい。



天下り停止報道の怪

2005年07月12日 00時29分58秒 | 社会全般
一体全体何だったのか?何で「そのような事実はない」と?どこの筋の情報だったのだ?私はぬか喜びでしたよ、もう~!!かなり怒りモード。奥田さんも及び腰なんじゃないのかね?っていうか、2年間かけて検討って、そりゃ時間かけ過ぎだろう?随分と悠長だな。


Yahoo!ニュース - ロイター - 天下り受け入れ停止の要請しない=経団連会長

MSN-Mainichi INTERACTIVE 企業


東京新聞の記事まで紹介しちゃったじゃないか。私は泣いてます。せめて、「モラルに反するような、不適切な退職公務員の採用の自粛を全加入企業に求めていきたい」とかさ、言えなかったの?でもね、「事実はない」って全否定なら、「なーんだ、やっぱり天下っちゃうよ、いいんだよ~」って大喜びの公務員達がいるでしょ、きっと。がっくし。私の負けです(誰と対決?とか言われるね、笑)。

話題シリーズ3


そもそも、NIKKEI NETの記事が伝えていたニュースだった。きっとスクープだったろう。経団連のかなり中枢に近いところからの情報だったのだろうが、あちこちから反発が相当強く出たんだろうね、きっと。今一歩踏み込めなかったことは、小宮隆太郎氏が名付けたところの「官産複合体」(田中秀臣先生がそう書いていました)は強固であることを物語っている。


Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <天下り>財団法人24.4% 民間企業は12.4%

くそー、だが負けないぞ(だから、誰と戦っているのかって?)。今後、天下りを受け入れたら、その企業は官からの受注高を公表せねばならない、とか、そういう「足枷」をはめたら?特定の企業だけが、やけに受注高が多ければ、他の企業との手前、変なことは出来なくなるんじゃないのかな?あと入札後の、落札価格とかも。天下り公務員を引き受けていて、その特定企業にだけ受注高が多いというのは不自然だもんね。たまに偶然ってこともあるかもしれないけれど、毎年毎年とかだったらさ、誰がどう見ても「怪しい」って判っちゃうもんね。なので、そういう情報公開とか官との取引の透明性を高めることが出来れば、癒着とか不正は減らせるんじゃないのかな?


ひょっとすると、天下り停止の提案しようと思っていた奥田さんに、政府側のかなり身近な官僚あたりから、「やはりそれは難しい」って進言されてしまったんじゃないのかな?そうだとすれば、忸怩たる思いもあるだろうね、私と同じように(って、私とは全く立場が違いますから、残念~!)。だが、再び公務員制度改革への注目が集まったことは、良かったと思えるよ。特に人事制度。内部の人間達だけでは、中々改革が進められないしね。業界側が厳しい姿勢に変わっていけば、必然的に官側も変えざるを得ないだろうし。


「官僚主権国家」からの脱却の道のりは、まだまだ遠い。