11日に開催した「久喜プラネタリウム」の「天体観望会」ですが、当日になって「スターリンク衛星」が観望開始直後くらいの19時半くらいから見えるとの事で、見てみる事にしたのです。
さて、「スターリンク衛星」ですが、あの「イーロン・マスク」氏の所有企業の一つである「スペースX」が打ち上げた「衛星インターネットコンステレーション」で、地球上全域でインターネットアクセスをするための通信衛星なのです。ただ今までの通信衛星が静止軌道上で1基から数機で行っていたのですが、この「スターリンク衛星」は小型量産化によって打ち上げコストを下げ、地球低軌道上に2023年9月の時点で3000機以上が投入されており、将来的には3万機以上が投入される予定だそうです。
そのため、軌道上にはスターリンク衛星が常に存在することになり、同軌道上が含まれる天体観測時にスターリンク衛星が映り込んでしまうために、これを嫌う天文学者が多くいる状態なのです。
私も、このことから、スターリンク衛星には良い印象がなく、今回の観望会でも初めは気乗りがしなかったのですよ。
でも、実際に見ると結構壮観ですね。明るさとしては2等級くらいの光点が連なっている様子はまさに「スターリンクトレイン」ですね。
実際に見ていたお客さんで「あれは銀河鉄道の客車の明かりなんだよ」と子供に言っていた方も。
見ていた多くの方にも好評で、我々スタッフも感心しちゃいました。私も、普段は一眼レフ以外で撮影する気は起きないのですが思わずスマートフォンで撮影しちゃいましたからね。
ただ、このスターリンク衛星、スターリンクトレインですが、これは、打ち明け後数日しか見ることができないそうなので、もし見るとしたら、この数日が勝負みたいですよ。
なお、スターリンク衛星がいつ見れるかは「スターリンク衛星」で検索すると結構リンク先が出てきますので、そちらを参考にしてください。
それでは、本日の登場人物は「天体現象」に関するお話でしたので、この方。子供の頃にある病気が原因で中途失聴者になってしまい、「宇宙には音が無い」という事から「天文」に興味を持ちその知識から同級生の天文仲間二人と「天文クラブ」を作り、高校では「インクルージョン教育」でその学力の高さから「進学クラス」にいるほど。宇宙の深遠のような漆黒の髪と眼を持ち「天文部」である事から「闇夜の妖精」の二つ名までもつ「渋川 真夜」さんです。「スターリンク衛星」を見た「真夜」さんの感想は…。ちなみに背景は5月11日に私がスマートフォンで撮影した「スターリンク衛星」なのです。手持ちでしたのでブレていますが…。