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韓国ドラマ「一理ある愛」感想

2017年08月29日 12時24分01秒 | 韓国ドラマ感想
好みの女優さん、イ・シヨン、チェ・ヨジン出演ということで借りてきた。
昨今、日本では(私も)特に嫌われている不倫がテーマのようだが、気分良く見られるだろうか?
韓国的ドロドロだとリタイヤだなと思っていたが、あらっ、意外にもいける。
高校生のイ・シヨンがむっちゃ可愛い。
表情やしぐさで、無理なく高校生役をこなしている。
変人だがこの娘に言い寄られたら絶対ヒテ(オム・テウン)は落ちてしまうと解る。
一度離れても再び出逢い、結婚。
そして7年が経ち、イルリは、ちょっと疲れたアラサー。
これも無理なくこなすイ・シヨン。
夫やその家族に認められて愛されて、でも、頑張っているし善い人だからしんどいだろうな。
そんな時、出会った家具職人のジュン。
オム・テウン演じるヒテはかなりの年上で温厚な人。
その夫とは全く違ったジュンとの出会いはイルリにとって刺激的だっただろうなと簡単に想像できる。
両親がいなくて、九九もちゃんと覚えていないジュンだが、若くてかっこよくて、The男。
そして、母性本能をくすぐる相手でもあったのだろうなと。
もうね、そういう男をイ・スヒョクが上手く演じているの。
「根の深い木」「サメ~愛の黙示録~」「ヴァンパイア☆アイドル」で見た彼は、存在感はあるが存在感だけって感じだったけれど、ここではちゃんとジュンとして存在していた。
ジュンにとっても自分の中にズカズカ入り込んでくる“女性”はイルリが初めてだったんだろうな。
で、キスをして・・・気持ちはすっかり、なんだけど、ここでヒテに知られることに。
これで不倫と言っていいのか!?まぁ、気持ちはすっかりだからそういうことで話は進む。
ヒテも裏切られた男として、荒れるんだけど、ここからが私的にとっても面白かった。
面白い=興味深いではなく、こっけい。
ヒテとジュン、ふたりの場面では度々。ムフっと笑ってしまった。
これ程、かみ合わない対局にいる男たちだからイルリはふたりに惹かれてしまったのか!
眠くなるくらいゆっくりと進むストーリーだけれど、韓国ドラマ的ドロドロもうんざりする嘘や攻撃的なこともなくて、私には良かった。
寝たきりのヒテの妹に加え、お母さんまで認知症になる。
そのせいで、イルリ、ヒテ、ジュンの三角関係はただの男女関係だけにとどまらない展開に。
この辺も、普通なら重くなる状況なのに、思わずニタリだったり、ほっこりだったり。
ボケたお母さんがジュンの手をにぎりはにかんでいる姿とか、意思の疎通ができないヒスに向かって一生懸命仕事の話をするジュンとか、少しもの悲しいけれど、優しさで溢れている。
そして最後に、ヒテの妹、ヒス。
チェ・ヨジンが演じているこの存在が、描き方が、制作側の真意は解らないけれど、とても興味深い。
最初の登場シーンで、イルリがヒスに惹かれたのが解った。
とてもかっこよくて素敵な女性だったヒス。
それが、結婚したとたん、身動きできない、話せない、ただ、まばたきで意思表示はできるような状態になって、イルリが介護している。
が、
なぜかヒスが饒舌におしゃべりし、ダンスをする。
その唐突に現われる場面は誰の想像場面なのだろう。
ヒスなのか?ヒスの気持ちがわかるイルリなのか?
チェ・ヨジンが“動くヒス”で自分の魅力を余すところなく発揮している。
このドラマ、出演者の多くが自分自身の魅力をその役で発揮している。
イ・シヨンしかり、イ・スヒョクしかり。
このドラマは韓国での視聴率は低かったらしい。
日本でもこのドラマに対する評価は低い気がする。
ただ、こういうのが好きな人は間違いなくいるだろうと思う。


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