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読書感想「騙し絵の牙」塩田武士

2021年05月18日 15時51分59秒 | 乱読本感想
KADOKAWA 2019年11月21日

塩田武士の名前で手に取った文庫の表紙に大泉洋、よく見れば解説も大泉洋。
俳優・大泉洋を小説の主人公に「あてがき」した話題作だとか。
話題になっているとは知らなかったが、大泉洋は好き。
読み始めると意外に大泉洋は頭の中で動かないが、間間にはさまれた大泉洋の写真で、主人公速水輝也が今こんな様子なんだと解る。
速水だけではなく速水のまわりにいる衰退の出版業界で生きる色々な人たちの言動が興味深い。
出版業界も大変だよなぁ~と思いながら読んでいく。
次第に速水の“別の顔”が浮かび上がると紹介文に書いてあった。
仕事や家庭に翻弄され、苦悩はしているが、次第に浮かび上がっているか?
私は短いエピローグで突然、彼の“別の顔”を見た気がしたのだが。

この「あてがき」が映画になったそうで、興味を持った。
調べたら、小説のキャストと映画のキャストはかなり違っている。
内容も違うようだ。
機会があれば見てみよう。

最後に、速水は変わったが、私は“紙”が好きだ。


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