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読書感想「スマホを落としただけなのに」志駕 晃

2018年03月13日 09時29分55秒 | 乱読本感想
スマホを落としただけなのに (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

宝島社 2017年4月6日


★2  2018年3月13日

たまに、『これは私の好みではないだろう』『私には違うだろう』と思うような本をあえて買うことがある。
本書もそれにあたる作品のような気がして買ったのだろう。
“スマホ”というワードで『若い人向けかな』と。
だから私には合わないだろうが、合わない感じを久しぶりに読むか~
ただ「このミス大賞」のロゴもあったので若い感覚のミステリーが読めるかもしれないとの期待感も少しあった。
が、・・・でした。

いわゆるミステリーという部分で斬新でもないし、そして、期待していた若々しい感じもない。
落としたスマホが悪い人に拾われたら、SNSとかを通じて漏れる個人情報が悪い人に悪用されたら、それに関して起こることは怖い。
そういった描写は多く出てきた。
でも、連続殺人とか、警察の捜査とか、一般的ミステリー小説に出てくる様なことの描写やエピソードが“希薄”
犯人を見つけ、捕まえるということはそれ程重要じゃなく、”恐怖”を煽るだけのホラー小説。
それがこの作品の良いところだと言われたら、あぁ~そうなんですか~だけど。
「事件はネット上で起きているんじゃない!」と、思った私は古い人。
解説の五十嵐貴久さん、『あれっ!最近見たぞ!と思ったら“年下の男の子”の作家さん』は大絶賛だったけど・・・。

それにしても「このミス大賞」どうなってる?とよくよく見れば【本書「スマホを落としただけなのに」は、第15回「このミステリーがすごい!」大賞最終選考作品「パスワード」を改題し、加筆修正したものである。】だって。
”最終選考作品”ね、なんでもかんでも「このミス大賞」って付けんなよ!
買う私もバカだけど。
次は、「がん消滅の罠 完全寛解(かんかい)の謎」(「救済のネオプラズム」改題、加筆)を読むつもり。
正真正銘、第15回大賞受賞作!


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