現在のアトリエの壁です。所狭しと飾りながら乾かしていた日本画は、学生クラスと、大人クラスの作品が混じっています。(差は全くありません。)すでに完成して持ち帰られた方もチラホラ…残りの方もだいぶ終わりが見えて来ました。全員分をご紹介するのをスタッフ一同、楽しみにしています!
岩田です。本日は大学生の二人の日本画です。上の勘太郎は高校生から、下の桂吾は小学生からアトリエに通ってくれています。進学のタイミングで退会するのかと思いきや、「大学生になっても続けます!」と意欲的な二人。「ミオスが大好き!」とラブコールをもらっているようで、励みになります。
勘太郎 岩絵具/和紙・パネル
最初はこちら、勘太郎の富士山を描いた作品。サトル先生のブログで紹介されていたので、覚えていらっしゃる方も多いかもしれません。
背景に塗った錆白緑が気に入らないと、大胆にも夕焼けに塗り替えてしまいました。高校生の頃から思い切りの良い性格です。塗る前と比べると雰囲気がガラッと変わって、闇が迫りつつ、まだ残る夕焼け空。
富士山自体の色はほとんど手を加えたようには見えないのですが、妙にマッチしているのが不思議です。濃度高めの胡粉で描いた雪の白がはっきりと主張していて、陰影もとても繊細で綺麗です。
桂吾 岩絵具/和紙・パネル
次は桂吾の作品。葛飾北斎、神奈川沖浪裏を自分なりにアレンジし、堂々とした絵に仕上げました。
実際の神奈川沖浪裏も良いけど、夜の神奈川沖浪裏を舞台にでっかい月と鯨を描き入れるなんていうのは、本当にこの人、一味も二味も違うことをやってくれます。あまりにも大胆で、力強く、生命力に満ちたこの絵。
正直、岩絵の具の扱いを見ると、お世辞にも上手いとは言えないものの、もうそんなことはどうでも良いくらい、はっきりと僕はこう描きたいという意志を感じさせてくれるのです。ただ、もう少し月と空が自然なグラデーションになっていたら、もっとカッコよくなったかなーとは思います。
そんなこんなで、二人ともそれぞれ全く違う個性が打ち出されていて、楽しませてもらいました!
室橋 岩絵具/和紙・パネル
大竹です。今回ご紹介させて頂くのは、室橋さんの日本画です。
花札にも描かれている紫の菖蒲(しょうぶ)。日本の風景や季節感を象徴する花ですが、こちら作品では凛と咲くその姿が実に丁寧に、そして品よく描かれています。岩絵具ならではのマットで深い色合いがピッタリのモチーフですね。
菖蒲の花びら1枚1枚に、生命を宿らせるようなやわらかさが感じられます。紫と黄色という補色関係にある花と背景の色づかいも見事で、辛子色の背景が、画面全体に落ち着いた和の雰囲気を生み出しています。色の対比はありながらも決して騒がしくなく、むしろ花の気品がより引き立つ構成となっています。
花は画面中央よりやや左寄りに配置されており、左側に広がる余白が、まるで風が吹き抜けたあとの静けさのような余韻を感じさせてくれます。この「間」の美しさこそ、日本画ならではの魅力なのでしょう。右方向に向かって葉が自然に流れていることで、構図に動きと調和が生まれ、見る人の視線が心地よく誘導されていきます。背景の縦方向の筆の流れも、菖蒲のすっと伸びた姿と美しく呼応しており、美しい一枚です。所々に白い縦線が入っているのも、雨が降っている様にも見えて面白いですね!
ぜひ、素材の特性と作家のまなざし、その両方に注目して味わっていただきたい作品です。
矢作 岩絵具/和紙・パネル
お久しぶりです、マユカです!今回は矢作さんの日本画をご紹介していきたいと思います。
美しく咲き誇る満開の桜。深く暗い青と薄桃の繊細な花弁とのコントラストが見事です。ミオスの近くに流れている渋川沿いに咲く住吉桜を写真に撮って来られ、制作されました。この川の流れの深さや水面の揺らぎを表現するまでに、何度、何色、下地として水干を重ねたでしょうか?青の奥に覗く翡翠色や、ほんのりと見える暖色が青の調子を変え単調にならないように仕上げられています。矢作さんが毎年見続けたその美しさを、岩絵具でしたためました。
その下地が吸い込まれるような色の重なりを持っているので、手前の凛とした花がはっきりと浮かび上がってきています。一方向へ揃えられた筆跡が細かく描かれた桜を邪魔せず、とても見やすくなっている上、宙を舞う花弁や、所々に散りばめられたまだ開いていないつぼみや葉の緑が絵にランダム性を加えて躍動感を感じる構図になっており自然な様相を写し取って表現されています。また、写真では分かり辛いですが、最後にパールの岩絵具を使い、角度によって上品に輝く美しい絵となりました。
日本画の優しい色の重なりは、こういった自然な風景とよく合いますね。岩絵具の良さを存分に発揮された作品になっていると感じます。角度や日時(日差しなど)によって画面の見え方も変わってくるかと思いますので、是非お部屋の中に飾ってその見え方の変化を確かめてみてくださいね!
原 岩絵具/和紙・パネル
ナツメです。続々と大人クラスの日本画も仕上がって来ておりますが、その中から本日は原さんの作品をご紹介します!
春のやわらかな光に包まれた桜の木を描かれました。画面を見つめていると、そこに風が吹き、淡い花びらがふわりと舞い上がりそうな気さえしてきます。白、桃色、薄紫、柔らかな黄緑など、淡く控えめな色彩が幾層にも重ねられ、光そのものが絵の中に溶け込んでいるかのようです。まるで夢の中の風景のような、幻想的な空気をまとった一枚になりました。
まず水干絵具で全体の色調を整え、その上から岩絵具を重ねていくという工程で描かれています。水干は絵具として扱いやすく、大きな面での色の設計に適しているのに対し、岩絵具は粒子が粗く、光を受けるとキラキラと反射する独特の存在感を持っています。そのため、色をただ塗るのではなく、「どう見せたいか」によって絵具を選び、重ねる順序を考える必要があります。制作中は色の選び方や塗り重ねの順序に悩む場面も多く、一つの色を塗っては色が変わるまで乾かして離れて眺め、また重ねる……という根気のいる作業の繰り返しでしたが、細やかな観察と試行錯誤を積み重ねた結果、非常に深みのある色合いが生まれました。
花の部分にはほんのりと岩絵具が加えられ、画面全体に春の陽射しが降り注ぐような明るさときらめきが感じられます。また、幹や枝の表現は最小限にとどめつつも、筆の動きには芯があり、木としての構造を自然に感じ取れるようなバランスがお見事。花びらや葉の形を明確に描きすぎず、あえて余白やにじみ、かすれなどを活かすことで、観る人の想像を誘うような柔らかな印象を与えることができました。
日常の中でふと目にする季節の風景も、画材や手法を変えて向き合うことでこんなにも繊細で新鮮な表情を見せてくれるのだと改めて気付かされます。ひとつひとつの色を丁寧に重ねる中で、見慣れた桜の木が、少し特別な景色として立ち上がってきたようでした。
火曜日ですがオバラです。わわわ!?小さな怪獣が暴れているのかな?あれ?よく見たら、なんだか怪しい仮面をかぶった子ども達だ!顔が隠れると、ポージングも派手になっちゃうね。幼児クラス【和紙の張り子のお面】制作です。
写真右上のお面の土台となる枠のみ事前にこちらで準備し、後は「耳はどんな形にするの?」「鼻は長いの?」「目の形は?」など問いかけ、「じゃあ、この位の大きさの紙で足りる?」と、一枚一枚紙を渡していきます。パーツごとに切り込みを入れ立体にする方法や、円錐の丸め方を教え、自分で理想の形にしていきました。(ハサミが難しい年少さんは、線描きだけしてもらい、こちらで切っています。)
またホチキスも難しいので、「この角はどこから生えてるの?ん?もっと下?ここで大丈夫?」と確認しながら講師がとめました。
骨組みだけでも、なかなかユニークな造形になっていましたが、翌週に和紙を貼り付け、表面にお花紙を貼ってカラフルにしました。
こちらはペープサートです。お店屋さんとお買い物をしている自分、また写真には写っていませんが売る為の商品を作りました。パン屋さんやおもちゃ屋さん、八百屋さんにお花屋さん、色んな店員さんが勢ぞろいし、お店を作ったら商店街になりそうです。中には時計屋さんと渋い職業の子も!お迎えに来たお母さんも「時計屋さんなんて連れて行ったことないのに…」と不思議そう。
どうしても警察官が作りたくて(憧れの職業が強すぎて)、「でも、お巡りさん売るものないよ?あとでお店屋さんごっこできなくなっちゃうよ?」の問いに「ピストル!」(笑)いやそれ日本では売っちゃダメだから。いやどこの国でも警察はピストル販売してないから。と、色々ありましたが、最後は保護者様とお店屋さんごっこをして、100万円のピザなど値切って買いながら(笑)楽しく遊びました。
お母様から「家に帰ってからも一人で遊んでいました。」と嬉しいご報告も頂きました。自分で作った人形が二人いると、お話作りもできて世界が広がりますね。
中高生(中1・中2・中3・高1・高2・高3)と小学校高学年(4年生・5年生・6年生)合同の夏休みワークショップ、『鉛筆デッサン』です。
将来は美術系に進学を希望している学生、純粋に絵を描きたい・腕を上げたい向上心溢れる学生など、やる気があれば誰でも参加可能です。レベルに合わせたモチーフを組み、また初心者には、鉛筆の持ち方から指導します。上級者はより完成度を上げるテクニックを学びましょう。
基本的に1回で1枚完成させますが、2~3回掛けて完成度の高い作品の制作も可能です。
また美術系高校を受験される中学3年生は、気持ちにエンジンの掛かる夏からの本格的スタートが最も効果が高く、技術が身に付きます。ワークショップ受講後に学生クラスにご入会頂いた場合、入会金より2,200円割引させて頂きますので、当校の体験代わりに受講されるのもお勧めです。
※受験生には相談の上、志望校に合わせ、紙のサイズ・モチーフ・制作時間も変えていきます。当日お申し出くだされば、柔軟に対応いたします。
※現役美大生も指導しますので、進路の相談がある方は、授業中お気軽にお声掛けください。短時間であれば保護者様のご質問にもお答えします。
7月20日(日) ・13:00 ~ 15:00
7月25日(金) ・13:00 ~ 15:00
7月30日(水) ・18:00 ~ 20:00
8月18日(月) ・10:00 ~ 12:00
◆ 持 ち 物 ◆ 鉛筆(できるだけ色々な濃さ)・消しゴム(あれば練り消しゴム)
デッサン講座 受講料1回3,000円(税込) 参加方法
下記の必要事項を明記の上、メールの件名を『デッサン講座申込』として、送付してください。
①お子様の氏名
②学年 / 学校名
③電話番号 / 住所
④希望日時
をご連絡ください。定員がございますので、参加可能かどうかを返信いたします。参加可能の場合、お申し込みの確認と規約・振込み方法を貼付しますので、こちらからの返信後1週間以内にご入金ください。ご入金確認後正式申し込みとなります。
(ご注意)
※講座開催日程7日前を過ぎてからのキャンセルは返金できませんが、日程の変更は定員に達していない日時に限り承ります。
※キャンセル返金はご指定の口座に、振込み手数料を抜いた金額で振込ませて頂きます。
小学生対象の油絵ワークショップ。油絵の基本と特性を学び、描きたい題材の写真を見ながら制作します。風景や人物、動物、静物、名画模写などもいいでしょう。※難易度や油彩に向き不向きの判断が難しいと思いますので、写真は何枚か候補を持って来てください。本人と希望を相談し、学年の画力なども考慮して決めさせて頂きます。
内部生は通常6~8回と、2ヶ月かけて補色の下塗りから じっくり仕上げるカリキュラムですので、最短でも5回出席が必要です。お申込は5回以上の日時を指定してください。おやつ持参で2コマ連続受講などもお勧めです。制作スピードによっては5回以上の受講でも未完成で終わってしまう場合もあります事ご了承願います。追加で日数を増やせます。
7月20日(日)・ 9:00 ~ 10:30 ・10:40 ~ 12:10
7月24日(木)・14:50 ~ 16:20
7月25日(金)・ 9:00 ~ 10:30 ・10:40 ~ 12:10
7月28日(月)・10:30 ~ 12:00
8月 1日(金)・10:00 ~ 11:30
8月 4日(月)・10:30 ~ 12:00
8月 8日(金)・ 9:00 ~ 10:30 ・10:40 ~ 12:10
8月18日(月)・16:30 ~ 18:00
8月19日(火)・16:30 ~ 18:00
8月20日(水)・16:30 ~ 18:00
8月21日(木)・16:30 ~ 18:00
◆ 持 ち 物 ◆ 写真(図鑑などはプリントアウトして)・黒の油性ペン・トイレットペーパー1巻・1ℓの牛乳パックを洗って開いたもの3枚(底は不要)・筆記用具・ 汚れても良い服装(全身汚れます-暑いのでスモック禁止)・最終日にF6号キャンバス(41×32cm)が入る紙袋(乾いていないまま持ち帰る為)
◆ 受 講 料 ◆ 1回 3,000円(税込)×回数分+油彩道具レンタル料2,700円(道具をお持ちの方は不要)+キャンバス代770円
小学生 油絵ワークショップ 参加方法
下記の必要事項を明記の上、メールの件名を『油絵ワークショップ申込』として、送付してください。
①お子様の氏名
②学年 / 小学校名
③電話番号 / 住所
④希望日時
をご連絡ください。定員がございますので、参加可能かどうかを返信いたします。参加可能の場合、お申し込みの確認と規約・振込み方法を貼付しますので、こちらからの返信後1週間以内にご入金ください。ご入金確認後正式申し込みとなります。
(ご注意)
※講座開催日程7日前を過ぎてからのキャンセルは返金できませんが、日程の変更は定員に達していない日時に限り承ります。
※キャンセル返金はご指定の口座に、振込み手数料を抜いた金額で振込ませて頂きます。
幼稚園児(年少・年中・年長)と小学校低学年(1年生・2年生・3年生)の合同ワークショップ、今年のテーマは『昆虫』です。
1回(1日)の講座で、【昆虫の紙立体】と【虫と自分の絵】、絵画と紙立体を制作し、完成させる盛りだくさんのカリキュラム!参加したその日に、2つの作品をお持ち帰り頂けます。
小学校受験・難関校の課題としても最適ですので、アイデアを広げ応用展開する基礎としてもご利用ください。
持ち物ー16色程度のクレヨンかクレパス・ハサミ・作品を持ち帰る為の袋・汚れてもよい服装
※年少さんは親子でのご参加をお勧めします。年中さん・年長さんも、一人での受講が難しいお子様は、無理せず保護者とペアでご参加ください。
※教室のスペースの関係で、小学生の保護者参観はできません。送迎後すみやかに退室をお願いします。終了10分前よりお迎え入室が可能です。
【セミ】
7月22日(火)15:00-16:15
7月30日(水)16:30-17:45
【クワガタ】
7月27日(日)13:15-14:30
8月19日(火)15:00-16:15
【トンボ】
8月 4日(月)13:00-14:15
8月26日(火)15:00-16:15
【カマキリ】
8月 5日(火)15:00-16:15
8月22日(金)13:45-15:00
幼児・小学校低学年 夏休みワークショップ 受講料3,000円(税込) 参加方法
下記の必要事項を明記の上、メールの件名を『昆虫ワークショップ申込』として、送付してください。
①お子様の氏名(保護者様も参加される場合、氏名)
②学年( 年少・年中・年長・1年・2年・3年) ・幼稚園名/小学校名
③電話番号 ・住所
④【昆虫の名前】希望日
をご連絡ください。定員がございますので、参加可能かどうかを返信いたします。参加可能の場合、お申し込みの確認と規約・振込み方法を貼付しますので、こちらからの返信後1週間以内にご入金ください。ご入金確認後正式申し込みとなります。
(ご注意)
※講座開催日程7日前を過ぎてからのキャンセルは返金できませんが、日程の変更は定員に達していない日時に限り承ります。(昆虫の種類が違っても結構です。)
※キャンセル返金はご指定の口座に、振込み手数料を抜いた金額で振込ませて頂きます。
※お子様がぐずってしまい、全く制作ができなかった場合の、払戻し・振替には応じられません。
小学校受験を控える保護者様対象
(抱っこやおんぶができる乳児より上の年齢のお子様は同席できません)
7月17日(木)10:00-11:30
1⃣【深い思考力のある子に育てる 夏休みの家庭学習について】
5 歳6歳の子どもたちが、どのような気持ちで小学校受験の為の勉強に挑んでいるのか、ご存じでしょうか?
難関校といわれる小学校の試験では、課題の正確な意図を読み取りテーマにあった制作をするだけでなく、そこに自分らしさを組み込まなければいけませんが、明確な正解や模範解答はありません。
一人一人のお子様に合った多角的な思考を促す会話や深堀について考え、難しいと言われる家庭での絵画・制作の指導のヒントを、夏休み前にたくさんお話ししていきます。持ち物は不要です。
年中・年長+保護者様対象
(お子様の隣に保護者様が座り 補佐して頂きながら制作します)
7月27日(日)15:00-16:30
2⃣【紙制作 かぶれる帽子 と 機能的なパーツ作り】
立体制作は、たくさん作って慣れること。但しやみくもに数を増やしても、ゴミが増えるだけでしょう。
一つのテクニック『紙をなめらかに曲げる』コツを覚えるだけで驚くような造形になりますし、『切り込みに紙を差す』ことを覚えれば、動くパーツが作れるようになります。
持ち物 ハサミ・セロテープ・汚れても良い服装・作品を持ち帰る袋
年中・年長+保護者様対象
(お子様の隣に保護者様が座り 補佐して頂きながら制作します)
8月22日(金)15:30-17:00
3⃣【絵画 15分で1枚、合計4枚 同じポージングで違う絵に】
与えられた課題で、一番大切な表現は何でしょう?絵画の試験では、その子の何を判断したいのでしょうか?
「気持ちが込められているか?」そしてそれが他者に、「一瞬で伝わるか?」が鍵となります。画力はすぐには上がりませんが、動き(ポージング)に注目し展開していきましょう!
作品の発表(プレゼンテーション)の仕方もお伝えします。
持ち物 16色のクレヨンかクレパス・汚れても良い服・作品を持ち帰る袋
小学校受験 夏休みワークショップ 3講座全て 受講料10,000円(税込) 参加方法
下記の必要事項を明記の上、メールの件名を『小学校受験ワークショップ申込』として、送付してください。
①お子様の氏名と参加される保護者の氏名(1⃣の方は保護者の氏名のみで結構です)
②学年( 年中・年長)・幼稚園名(1⃣の方はお子様の年齢のみで結構です)
③電話番号・住所
④1⃣ 2⃣ 3⃣ 講座番号
をご連絡ください。定員がございますので、参加可能かどうかを返信いたします。参加可能の場合、お申し込みの確認と規約・振込み方法を貼付しますので、こちらからの返信後1週間以内にご入金ください。ご入金確認後正式申し込みとなります。
(ご注意)
※講座開催日程7日前を過ぎてからのキャンセルは返金できませんが、日程の変更は定員に達していない日時に限り承ります。
※キャンセル返金はご指定の口座に、振込み手数料を抜いた金額で振込ませて頂きます。
※お子様がぐずってしまい、全く制作ができなかった場合の、払戻し・振替には応じられません。
『夏休みのワークショップ』のお問合せが増えて参りました。大変遅くなり申し訳ございません。一般の方も、生徒さんも参加できる講座です。本日はまずは文字情報のみ、詳細は明日以降に順次お知らせします。
幼児~小学3年生対象 小学校受験保護者対象 小学校受験園児対象 小学生対象 小学4年生~中高生対象
7月17日(木)10:00~11:30 小学校受験保護者対象『夏休みの自宅課題の進め方』
7月20日(日) 9:00~10:30 小学生対象『油絵』
10:40~12:10 小学生対象『油絵』
13:00~15:00 小学4年生~中高生対象『デッサン』
7月22日(火)15:00~16:15 幼児~小学3年生対象『紙制作+絵画-セミ』
7月24日(木)14:50~16:20 小学生対象『油絵』
7月25日(金) 9:00~10:30 小学生対象『油絵』
10:40~12:10 小学生対象『油絵』
13:00~15:00 小学4年生~中高生対象『デッサン』
7月27日(日)13:15~14:30 幼児~小学3年生対象『紙制作+絵画-クワガタ』
15:00~16:30 小学校受験対象『帽子制作+飾りパーツの発展』
7月28 日(月) 10:30~12:00 小学生対象『油絵』
7月30日(水)16:30~17:45 幼児~小学3年生対象『紙制作+絵画-セミ』
18:00~20:00 小学4年生~中高生対象『デッサン』
8月1日(金)10:00~11:30 小学生対象『油絵』
8月4日(月)10:30~12:00 小学生対象『油絵』
13:00~14:15 幼児~小学3年生対象『紙制作+絵画-トンボ』
8月5日(火)15:00~16:15 幼児~小学3年生対象『紙制作+絵画-カマキリ』
8月8日(金) 9:00~10:30 小学生対象『油絵』
10:40~12:10 小学生対象『油絵』
8月18日(月)10:00~12:00 小学4年生~中高生対象『デッサン』
16:30~18:00 小学生対象『油絵』
8月19日(火)15:00~16:15 幼児~小学3年生対象『紙制作+絵画-クワガタ』
16:30~18:00 小学生対象『油絵』
8月20日(水)16:30~18:00 小学生対象『油絵』
8月21日(木)16:30~18:00 小学生対象『油絵』
8月22日(金)13:45~15:00 幼児~小学3年生対象『紙制作+絵画-カマキリ』
15:30~17:00 小学校受験対象『絵画4枚+発表練習』
8月26日(火)15:00~16:15 幼児~小学3年生対象『紙制作+絵画-トンボ』
火曜日ですがオバラです。小学生の日本画紹介も今日でラスト。皆様、長い期間お付き合い頂きありがとうございました。
「カッコ良く描きたい」「きれいって言われたい」「かわいくしたい」「上手いって思われたい」「褒められたい」そんな欲求をエネルギーに変えて、ここまで一生懸命描けるのですから尊敬してしまいます。
でもまぁ「丁寧にやらないと、鬼のように恐ろしいノリ先生が怒って怖いから…」という理由が、結構な割合を占めることも無きにしも非ず、か?(笑)
大竹です。沢山ご紹介させて頂いております小学生の日本画ですが、まだまだございます!
日本画という大人にとっても未知の画材でありながら、迷う事なくガンガンと絵の具を乗せていく子供たちの制作姿勢が、完成作品からも伺えるかと思います。とってもエネルギッシュで、パワフル!しかし今回は金箔や銀箔を使って月を表現する為、背景を夜の暗闇にしているせいか、普段の作品と比べどこか神秘的な雰囲気が漂います。油絵の時とはまた違った仕上がりとなったのではないでしょうか?日本画は平面的な表現とも相性が良いので、小学生のベタ塗りがむしろ良い味を出しています。画材の性質上、混色が出来ないという制約がありますが、それがかえって濁りのない鮮やかな色合いで作品をまとめる事が出来ているのかもしれませんね。
子供たちが描く動物たちの、なんとも言えぬ表情や線には独特の魅力がありますね。どことなく描いた本人に雰囲気が似る傾向がありますので、描かれた動物たちから作者の人柄を想像してみるのも面白いですよ。意外な事に、やんちゃでおしゃべりな子が大人しそうな草食動物や小動物を選ぶ事が少なくありません。不思議ですね?理想の姿が無意識に反映されていたりするんでしょうか?
日本古来の技法でありながら、油絵以上に触れる機会の無いものでしたので、珍しい経験になったのではないでしょうか。一度自分で取り組んでみると、のちに日本画を目にした時の見方がきっと変わる事でしょう。絵画制作は作品を作り上げる以外にも、その経験が後の人生に影響していきます。今回の日本画の経験が、子供たちの今後へほんの少しでも彩りを加える事が出来ましたら嬉しいです!
置田 岩絵具/和紙・パネル
岩田です。小学生のパワフルな日本画紹介が続いていますが、本日は大人クラスの日本画の作品です。期間限定、大人クラス、学生クラスで日本画を描く方々の作品100枚以上が壁を席巻し、実に様々な画風があって、いつも面白く拝見しています。今回は、先陣を切って完成に至った置田さんの日本画をご紹介します。
皆さんもここにきて、アトリエにある日本画の作家達の図録を見て、油絵同様、本当に多種多様なアプローチがあることに驚いているかもしれません。私の作品を所蔵して頂いている信濃町にある佐藤美術館は、国立、私立問わず日本画の学生へ積極的に奨学金の支援をしている国内でも数少ない美術館ですが、しばしば開催される学生達の作品を見ても、日本画界に若い世代が常に新しい息吹を吹き込んでいることが分かります。今回、日本画というジャンルに興味を持った方々も、時々訪れてみると如何でしょう。
さて、置田さんのモチーフは女性像ですが、これまで一貫して人物画を描き続けていらっしゃいます。ぜひこちらの油彩もご覧ください。今回は、和服を着てかんざしに手をやるクラシカルな日本女性の姿を描きました。
鉱物やガラスの粒子を膠に溶き、絵の具として描く日本画。聡先生曰く「日本画で最も難しいのは美人画です。」とのこと。前述したように、水彩や油彩の絵の具のような粉体の顔料と比べ、粒子が荒いので、ムラになり易く、均一に塗ったり、グラデーションを作ることが難しく、きめ細やかな女性の肌を描きずらいというのがその理由のようです。
とはいえ、置田さん、そうしたアゲンストの状況をはねのけ、何度も塗り直しを重ね、何とか頑張ってムラのない美しい肌を描こうと奮闘しました。光を受けているところと影の色を繊細に塗分けるのは、さぞ困難を極めたことでしょう。また細い線で目鼻を描く事も練習を重ねました。線は最終的に黒では強すぎる為こげ茶にするなど工夫を重ねこの繊細な表現に行きつきました。着物の微妙な濃淡も美しく描かれていますね。
岩絵の具や水干絵の具を使って描く独特な技法に慣れない中で、ここまで描き上げたこと、それだけで立派です。今回の貴重な経験が、他の画材を扱う際にも、何かしらのプラスの影響を与えることができたら良いなぁと感じます。
最近ミオスのお手伝いでは、小学校受験クラスの紙工作の試作を作りまくっている大志です。精巧に作るのはいくらでもできますが、幼稚園児ができるレベルまで難易度を下げ、なおかつリアルな立体物となると話は別。実力が試されているようでワクワクします。
8回目となる小学生クラスでの日本画紹介ですが、私も少しお話ししたいと思います。
普段あまり触れることのない、どころか人生初めての日本画ということで、最初は少し緊張しながら取り組んでいる様子の子も多く見受けられました。(ノリ先生が「日本画の絵具は宝石からできていている!金箔もこんなに薄いのに1枚300円!無駄遣いしたりこぼしたりしないように!」と脅すのが主な原因でしょう…笑)
それでも、小学生のみんなはそれぞれの個性を存分に発揮し、ユニークで魅力的な作品がたくさん生まれていました。
私は今回は大学の授業の都合で小学生クラスの開始時間に間に合わず、子どもたちの制作風景をじっくり見ることはできなかったのですが、「月」の金箔・銀箔を貼る場面でお手伝いをさせていただきました。
箔は非常に繊細で、少しの鼻息でも飛んでいってしまったり、貼る直前に破れてしまったりと、扱いがとても難しい素材です。しかも子どもは「絶対に笑っちゃダメ!」と言われるとなぜか爆笑したくなる生き物、我慢が大変でした。フワフワと空中に飛んで行ってしまう箔の破片をみんなで追いかけて走り回り、他のチームの箔を巻き散らかしてしまう大惨事も起こりました。しかしその甲斐あって、マットな岩絵具の中に金属の輝きが加わることで、作品に一気に高級感が加わり、ぐっと引き締まるのが印象的でした。
そして、何よりすごいと思ったのは、こんなに輝かしい箔を贅沢に使った作品でありながら、子どもたちが描いた絵が全くそれに負けない迫力を放っていたことです。
箔の煌めきにも引けを取らない、力強くて魅力的な表現に、改めて子どもたちの創造力のすごさを感じました。