モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

美術高校の受験勉強

2019-12-02 23:05:38 | 学生

オバラです。12月に入り、美術系高校の受験を控える中学3年生達の指導もどんどん厳しくなってきています。
最初の頃はデッサンの進め方のコツを、解説とデモンストレーションから行っていましたが、基本のウォーミングアップの期間はすでに終了しています。ですので描き上げた後、各々の反省を踏まえ、褒めることが全くないままダメ出しだけで終了する日もあります。
勘やセンスに頼れる程長くは生きていない彼らには、しっかり頭を使って考え、また同じ過ちを繰り返さぬよう一度教わった事は忘れず、しかもそれを応用・発展させるよう指導していきます。

アメリカに留学したいのに、週に2時間だけ英語の勉強をしても習得が出来る訳なく、留学なぞ一生無理でしょう。だいたい本気でやっているのか疑わしいですよね?同じように美術高校進学も、趣味に毛が生えたような描写時間で「なんとなく他人より描けてる」、「自分なりに上達したと思う」など、何の意味もありません。美術をナメんなよ!?です。
・3つの量感の違うモチーフをセットする時、満点の組み合わせ・構図を導き出せ。なぜ他の置き方ではダメなのか、理由を説明せよ。
・この素材を描くには、どの濃さの鉛筆をどのタイミングで使うとその質感・固有色が表現できるか、またその理由も述べよ。
など、全てにおいて正解・不正解があると覚えていきます。そうでなければ、例えば「5点足りなかったから不合格だった」というのが、運が悪かったで片付けられてしまいます。勉強のテストと同じように、5点もらえない理由は明確にあるのです。
常に頭を使う癖を身に付けていきます。

「合格したい!」では足りない。「誰よりも上手くなりたい!常に最高の答えを出したい!」という気迫が絵から伝わるよう、2月まで残り少ない受験勉強期間、死ぬ気で描かせます!

コメント
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