木曜小学生クラス 油絵
どうも幸介です!!本日も先週に引き続いて完成した油絵たちをご紹介いたします。
月曜クラスに比べて比較的ベテラン勢の多い木曜クラスですが、それでも毎年油絵は大変です。ハプニング的な事件は無いにしても、どうしたらもっと上手くなるのか、去年と比べてはたして上達しているのか、ベテランならではの悩みが出てきます。
と言ってはみたものの、作品達を見てもらえば分かるかと思いますが、去年は去年の・今年には今年の良さがあります。絵の良さは描写力だけでは測れません。例えばビンを綺麗な形に描けなかくて歪んだとしても、それはそれで温かみのある味になります。混色を均等にできなくったって、滲んでまばらになった色合いもまた綺麗です。
初めて描く一年生の子もずっとアトリエに通っている六年生の子も、全部に魅力がありますね。毎年子供達の油絵には感動させられっぱなしです!!そして今週のイチオシが下の2枚↓
左の絵は、幼稚園生からアトリエに通いだして今年で小学校四年生なる子の作品ですが、とうとうここまで来たか!!と思わせる描写力です。明確な世界観を持って描かれた構図は、静物画というよりも空想画のような雰囲気さえありますね。カゴと草で壁を作って鳥と背景へと抜けて行く視線のコントロールや、夜空にビビットに映える赤いガラス瓶など、すべてが上手くまとまった作品となりました。右の絵は、去年の暮れからアトリエに通いだした子の作品です。もちろん油絵も初めてだし、いつもの授業でもお母さんが心配するくらい人の話を全然聞かない、とても自由な感じの子なんです。僕も小原先生もどういう言葉を選んだら伝わりやすいか、興味のあるものはなんなのか、色々試行錯誤して半年間彼と向き合ってきましたが…今回の作品、驚くほどの集中力でモチーフをよーく観察する事で今までの彼には無いぐらい(失礼ですが)の作品が出来ました!!色彩感覚も素晴らしいです。背景の赤系統の点描や台の部分の青が、アースカラーのモチーフを引き立てています。「やればできる」とは、彼のためにある言葉では!?なんて思ったりしました!!
もう書いててキリが無いくらい、ひとつひとつの作品に魅力があります。これだけ魅力や良い意味でのツッコミどころがあれば、軽ーく小論文3~4つ書けそうですね!額作りの真っ最中なのでお家に持って帰るのはもうちょっと先になりますが、持って帰ってきた暁には苦労したところや上手く描けたところなど、ぜひ本人に聞いてみてください!!
田中幸介