モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

楽しそうでなにより

2009-07-13 19:51:22 | スタッフ講師
Saka_3酒井 『タイトル未定』 ボールペン、ポスターカラー

どうも幸介です。本日はアトリエを卒業して武蔵野美術大学に通っているOGからの作品とコメントが届きましたので、こちらをご紹介いたします。まずは本人のコメントから↓

「久しぶりです(´∀`)
大学入ってからの授業で初めて絵を描き、学科全体での講評が終わったので、画質悪いけど作品送ります\(^0^)/
この授業は共通絵画で、武蔵美では何処の学科の子も時期は違えど共通のモチーフを全員が描くという課題です。樹根か石を自分で選んで、好きな画材で好きなように描きます。サイズ指定なんかもありません。制作時間は2週間。
私が選んだのは樹根の方で、180×90の薄いベニヤ板にジェッソを塗って、ポスターカラーで色を付けてから黒のボールペンでガリガリ描き込みました。
樹根の細かく絡んだ根の間からこぼれる光を見せたかったので、背景を明るい色で、樹根自体は割と暗めのモノトーン系でかきました。根が絡んでる部分や木の質感をなるべく細かく再現したかったので、画材はボールペンを選びました。
こんなでっかいサイズの絵描いたの初めてだったんで、なんか新鮮で楽しかった!
聞いてくれて有難うございます\(^o^)/」

美大のデザイン科の入試のデッサンやデザインでは個性を出しすぎてしまうと落ちることが多く、単純な技術力や問題に対しての読解力の優れている作品が合格するように思います。入試に個性は必要ないんです。しかし入学すると一変し、他人と違う解釈やアプローチを求められるようになります。課題自体もルールの多い入試課題に比べ、かなり振り幅の広いものになります。

そんな大学での彼女の作品第一号ですが、アトリエに通っていたときよりも画力も根気も数段レベルアップしたようでびっくりです!!大きな作品を描くのは良いことなので、このアプローチ方法には好感を覚えます。欲を言えば、テーマを「こぼれる光」に絞ってボールペンの密集地帯や抜きのバランスをもう少しドラマチックにしたり、多すぎる配色も減らして見せたいものだけ見せる工夫がほしかったなぁーと思いますが、まだまだ作品第一号。今後も多くのことを学んでいくと思いますので、どんどんレベルアップして、隙の無いデザインを作れるような作家になってほしいなと思いました!!

小原先生に泣かされてた女子高生がこんな大作を一から考えて作品に出来るようになるなんて…追いつかれないよう、自分ももっと頑張らねばと思わされますね!

田中幸介

コメント
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