モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

涼しげ…?

2009-07-27 02:58:00 | スタッフ講師
Sumikaabura_2純茄 高1 油彩

どうも幸介です。本日は学生クラスより高校生の作品を紹介したいと思います。まずは本人のコメントから↓

「初めて油絵らしい油絵を描きました!中学でどれだけ適当に描いていたのかよく分かりました(^_^;)
反対色もおつゆ描きも始めて知って、油絵の難しさと良さがいっぺんに押しよせてきた感じです。
こんなに変更と時間を重ねたことありません(笑)
でも布とかボトルとか、”それっぽい”印象になったかな。」

彼女の通っていた中学は油絵を描く授業のある学校だったので、「初心者じゃないならもっともっと技術の向上を!」と思い、僕も小原先生もかなり沢山の注文を出してしまいました。描き直しに描き直しを重ねて完成した作品です。

本人も「こんなに変更したこと無い」と言っておりますが、今回の作品は背景も描き直したし(最初は壁ではありませんでした)、台も無地だったのに途中からチェックに変更したし、モチーフのリボンの色も赤で完成したのに青に直したし、さらには途中から「なんかモチーフが物足りないね」って言う事でヤカンを追加したし、もうほんとに最初に塗った反対色が何色だったか分からないくらい色を重ねています。まぁ油絵だからこその醍醐味ではあるんですが。

その甲斐あってか、純茄ちゃんの作る作品はエネルギッシュな作品が今まで多かったんですが、初めて「ちょっと涼しげで落ち着いた雰囲気」が出ていますね。彼女の性格上、中々大変だったと思います。

まぁ涼しげと言っても、実物の絵の細部をよく見ると彼女らしいパワーが随所に込められていて、どっちかって言うと「軽井沢のような避暑地的な涼しさ」ではなく「クーラーを効かせた部屋であえて布団をかけて寝るような涼しさ」なのが彼女らしいですね!!…ていうかこの微妙な比喩が皆様に伝わるのかどうか疑問が残りますが、分かっていただけますでしょうか。

…まぁそれはともかく、彼女の新しい一面を見れたのでここまで描き直して良かったなぁと思っております!!

田中幸介

コメント
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