左 咲歩 / 右 心寧 共に中3 油彩
サヤカです。今日は学生クラスの油彩作品をご紹介します。二人とも初めての油彩に挑戦しました。
咲歩がモチーフに選んだのは、こちらを大きな瞳で見つめる猫ちゃん。くりっとした瞳やダンボールに引っかかった頬の毛のふわふわ感など、咲歩がかわいいと感じたであろう箇所がとても魅力的に描かれています。猫の描写もさることながら、背景の描き込みも素晴らしいですね。緩衝材の紙のくしゃっと感、ダンボールのディティールなど丁寧に観察したことが伝わってきます。背景を丁寧に書き込むことで、この猫ちゃんに対する解像度がより高まり、作品に説得力が生まれます。
心寧は、怪しげな目元が印象的なフクロウをモチーフに選びました。真っ白の動物を描く時は、模様で誤魔化せないので、体の形を再現するのは大変ですが、絶妙な色使いで影を表現し、フクロウのフォルムをしっかり追っています。また、主人公であるフクロウと背景のタッチに差をつけることで、フクロウの存在感が強くなっています。描き込みやコントラストにおいても、背景とフクロウにきちんと差がついていて、よりフクロウにスポットライトが当たったように視線が誘導されます。色使いも知的なフクロウの魅力を引き出しています!
二人ともモチーフに対する印象を作品に落とし込むのがとても上手です!ただ模写をするのではなく、モチーフのどんな魅力を描きたいのか、どんな雰囲気を描きたいので背景や色彩を決めることが大切です。これからも二人の作品を楽しみにしています!