晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

X-37B(OTV-6)

2020年06月01日 | X-37B
X-37B(OTV-6)が5月17日13時14分(JST22時14分)にケープカナベラル空軍基地からアトラスV 501ロケットで打ち上げられた。

前回までの5回の飛行はすべて空軍によるテストフライトであったが、今回から宇宙軍(USSF)が主管となって発射、軌道上運用、着陸を担当する。
(USSF:United States Space Forceは、2019年12月19日に「第6の軍」として新しく発足された軍種である。軍の新設は1947年以来72年ぶりとなる。)

宇宙軍が統括することでより秘匿性が高くなると思ったが、以外にもミッション内容がオープンに公開されている。それによるとNASAによる実験が2つ、アメリカ海軍調査研究所の実験が1つとなっている。

NASAは「選択した材料の空間条件に対する反応を評価するサンプルプレート」と「種子に対する周囲空間の放射線の影響調査」を、海軍研究所 (NRL)は太陽光を無線周波数のマイクロ波エネルギーに変換し、そのエネルギーを地球に伝達する実験を行う。

海軍研究所の実験は「マイクロ波方式宇宙太陽光発電システム」と呼ばれるもので、日本でも経済産業省やJAXAが2045~50年ごろの実用化を目標にして研究しているワイヤレス給電技術である。

さて、今回もリフトオフ直後から通過情報が公表されているので撮影を試みた。以下、その記録である。

1回目のチャンスは5月29日にやってきた。

相変わらず明るさは不明となっている。


アルタイルの南側で最高仰角になるのでここを撮影ポイントとして待ち伏せ作戦で撮影を行いましょう。時間になったら目を皿にして移動光点の探索です。

来ました。へびつかい座近辺は明るい星がないのですぐ見つかりました。

2020.5.29 03:27:50 NIKON D810A VR24-70mm(f38mm) ISO1600 8sec F5.6
明るさは2等級程度です。この明るさなら拡大撮影ができそうです。

…ということで2回目はドブで拡大撮影に挑戦しました。X-37Bの拡大撮影は2011年11月4日以来です。→過去ブログ「X-37B 拡大撮影

5月31日に好条件で仙台上空を通過します。チャンスです。


仰角72°は感覚的には真上ですが頑張りましょう。


X-37Bはりゅうの頭の上を西から東へと駆け抜けていきました。

2020.5.31 3:07:47~3:08:52 NIKON D90 NIKKOR 28mm F2.8 ISO1600 5sec×10

X-37Bは全長が8.9m 翼幅が4.5m 高さが2.9mです。HTVは全長約10m 直径約4mなので大きさはほぼ同じと言えます。撮影対象としてはかなり小さいですが複雑な形状をしているので変化のある写真が撮れます。






ふう、ひさびさの拡大撮影で追尾が大変でしたがなんとか撮影できました。


X-37B(OTV-6)

2020.5.31 03:08:58 D300mm F10 D810A ISO1600 1/500


今回の撮影も時間によって形がかなり変化していたのでサンプルとして何カットか並べてみました。たぶんシャトルがスピンしながら飛行しているからだと思いますがどの角度から見ればこのような形になるのかいまだにイメージできません。



次回の撮影までにイメージトレーニングが必要ですね。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Crew-1 (晴れスター)
2020-06-01 23:44:23
ichさん こんばんは
アストロアーツに投稿したドッキング3時間前のISSとSpaceX拝見しました。ランデブー飛行を見られたのはラッキーでしたね。最近は打ち上げからドッキングまでの時間がとても短いのでランデブー飛行を見るのが難しくなっています。
今回のDemo-2は19時間後のドッキングでしたが、最近のソユーズは5~6時間でドッキングします。驚くのは無人の貨物船プログレスが3時間後には到着していることです。間違いなく世界一速い宅急便ですね。(笑)
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人工衛星 (ich)
2020-06-01 22:26:26
晴れスターさん
私は同じ5/31の夕方,ISSとその後方を飛ぶドッキング間近のCrewDragonを見ました。晴れスターさんは探すものが違いますね。知りませんでした。小さいCrewDragonは双眼鏡でないと見えませんでしたが,そんな小さいものに人が2人乗っているとは思えませんでしたよ。
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