晴れ時々スターウォッチング

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火星と木星の大接近

2024年08月15日 | 火星
02時ジャストのアラームがなった時はノンレム睡眠中だったのか、起きたときの記憶が曖昧でなんだかよく覚えてないのだが、カラダは目的に向かって行動していたらしく…

 02時13分には火星と木星の大接近ファーストショットを撮影していたようです。 昨日から大気が不安定で変わりやすい天気だったので望遠鏡の準備もカメラの準備もまったくしていませんでした。

 そもそも02時台は庭木がじゃまで赤道儀の位置からは木星と火星が見えません。どうやらブドウ糖不足の脳に変わって目的意識高めのカラダが状況を判断して600mmレンズの固定撮影がベストと決めて撮影を行ったようです…

こちらが本日のファーストショットです。

2024/8/15 2h13m21s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f450mm ISO3200 F6.3 1/4sec(トリミング)

 ふう、ようやく脳が活動を開始して状況が分かりました。空は雲量9~10です。奇跡的に火星と木星の部分がぽっかり晴れていますが薄雲がうごめいています。こりゃ~、早く撮影しないと雲で見えなくなる可能性大です!

東の空はこんな感じでした~。

2024/7/25 2h19m54s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO6400 F5 4sec(トリミング)

 さて、この後の撮影機材は何にしようか?と考え始めた時… なんと、あっという間に木星が暗くなって見えなくなってしまいました。SCW観測情報で衛星画像と雲量を見ると雲のスキマがあることになっているのですが…

 それなのに、空はベタ曇り…どういうこと? そのナゾは近くの街灯を見て解明しました。霧です。街頭から地面に向かってレンブラント光線が出ています。しかもかなりの濃霧です。確かに息苦しいほどの湿度だなぁとは思ったのですが、これは確実に湿度100%に達していますね。

 …ということで半ばあきらめていたのですが、1時間後に急激に霧が晴れてクリアな星空が見えてきました。うそでしょう~と思いながら赤道儀のカバーを外して望遠鏡の準備です。

 始めは準備が簡単なMAK90にデジカメを装着して、次に20cm反射に惑星カメラを取り付けて拡大撮影を行います。撮影の前にMAK90で接近の様子を見ましたがクリアと思った空は透明度が著しく悪くて木星の模様もイマイチでした。

マクストフ・カセグレン90mmで撮影した火星と木星の大接近(離角18′55″)

2024/8/15 3h31m49s D810A CELESTRON C90 MAK(f1,250mm) D810A ISO3200 1/3sec

 では、ここで20cm反射にチェンジして拡大撮影だ~! と意気込んで準備をしている間にまたしても全曇りになってしまい、その後は姿を見せないまま朝になってしまいました、トホホ…

 ま、時間は短かったですがこの天気なので、眼視と望遠鏡で見られたのは超ラッキーでした。以上で撮影会は終了となりました。で、こちらが本日のまとめのフォトです。


火星と木星の大接近2024(photo


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2 コメント

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Unknown (ich)
2024-08-15 22:42:50
晴れスターさん
 濃霧の中、よく撮影できましたね!月の視直径の半分ほどですから、肉眼ではすごい接近だったことでしょう。私は今日天文カレンダーを見て、「あ、今日は火星と木星大接近だ…て、今朝!?」となんとも間抜けな話でした。確かに寝る前に外を見たら霧が出ていたので、気づいてたとしてもすぐあきらめたことでしょう。火星と木星は隣同士の惑星とはいえ、明るい木星の方が遠くにあると考えて写真を見ると、木星の巨大さが分かる異色の立体感を感じて面白いですね。
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次は2033年12月1日 (晴れスター)
2024-08-17 01:39:19
ichさん
 今回の接近は離角が18′55″だったので2020年12月の木星・土星の大接近(離角=6′46″)には及びませんでしたが、なかなか見応えのある接近でした。特に赤い火星と木星の色の対比は他の惑星接近では見られない見事なものでした。次回見られる木星と火星の大接近は2033年12月1日で離角が11′ 、火星の視直径が7.9”、光度は0.3等なので今回より見応えのある接近になりますね。まだまだ先の話ですが…。
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