晴れ時々スターウォッチング

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11月6日のISS

2022年11月06日 | ISS(国際宇宙ステーション)
11月6日のISS撮影記録です。

 今回の通過は久々の好条件パスですが、撮影システムはASI174MMを使用してのモノクロ撮影です。ASI174MMは画角が広い分、拡大率も小さいのですが… なぜそれを使うかというと

 ISS通過の10分後に11月1日に夢天がドッキングして完成型になった中国宇宙ステーションの通過があるので、そちらの撮影をメインとした惑星カメラ(広写野&高感度)が必要だったということです。(さすがに10分ではカメラ交換はできないので…) (^^ゞ

で、こちらがISSの通過コースです。


 距離437km 光度-3.6等 最大仰角73° は申し分ないコースのように思えますが、明け方の北天コースなので天頂通過後は逆光で、しかも太陽に向けている太陽電池パネルを横から撮影する形になるので写りが悪いダメダメコースです。しかも太陽高度が-6~-7°はほぼ青空で適正露出が分かりにくい時間です。

 ま、そこは久々の好条件パスなので頑張ることとしましょう。本日の撮影システムは、30cmドブ+Powermate2×+ASI174MM+IR Pass Filter で、露出は空の明るさも考慮して、Shutter=0.938ms、Gain=250 (62%) にしてみました。

 このごろのISS撮影あるあるですが、またしても通過直前に雲が流れてきました。なので、撮れ高は極端に悪かったのですが、何枚か雲の無い部分で撮影できたものがあったのでご覧ください。


↑ こちらは近づいてくるISSです。ロシアのナウカに朝日が当たっていい感じに写ってますね。JAXAのきぼうとESAのコロンバスは太陽光を全反射してハレーションを起こしています。



↑ これはまもなく最大仰角に到達するISSです。このコースではこの辺りがきれいに写るポイントですが、太陽電池パネルは真横から見る形になっていてほぼ写っていません。



↑ これが最大仰角73°を通過中のところですが、ご覧のとおりすでに逆光です。というより太陽光がISSの下面に当たっていない状態ですね。このあとはコロンバスときぼうだけが光って見えているという感じになります。だ~から、この時間のこのコースはイマイチなんですよね~。

…などと流ちょうなことを言っているヒマはありません。ISSが東の地平線に沈む前にCSSは西の地平線から昇ってきます。CSSのコースには庭木があるので1m程移動です。なんだかんだで総重量30kgのドブを移動させるのは至難の業です。ノートPCもデスクごと移動して準備完了です。

 さてそろそろです…と思って西の空を見ると、あちゃ~雲です。シリウスもリゲルも隠れてしまいました。はたして中国宇宙ステーションは撮影できるのか? 続きは次回のブログで~

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2 コメント

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Unknown (ich)
2022-11-07 07:10:13
晴れスターさん
 明け方のISS撮影ご苦労様です。毎回違う写りをするISSですが、今回は大きな目を光らせているトンボのようです(後ろ向きに飛んでいるんでしょうか)。雲間をよく追尾出来るものだと感心します。このあと飛んでくるCSSも楽しみです。
 さて、前回のブログでは惑星撮影のコツを詳しく教えていただきました。ピント、スタック、ウェーブレット、どの行程も細心の注意を払ってやるということですね。特に火星の低コントラスト像には大切なんですね。最接近前に、ありがとうございました。次回撮影チャンスが楽しみです!
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雲間のISS (晴れスター)
2022-11-07 08:35:22
ichさん
 どーもです。最近のISSは光度がほぼ金星と同じなので少々の雲があってもファインダー越しでははっきり見えるのですが、撮影した画像を見ると雲越しはボケボケで使える画像が見つからないというのが現状です。
 CSSは完成形になって視直径が大きくなったので今まで拡大撮影対象がISS一択だったのがISS&CSSの二択になって楽しみが増えました。10年後にはこれに民間宇宙ステーションが加わると思うと新時代がやってきたなぁと感じます。ホントはこれにロシアの新宇宙ステーションも仲間入りするはずなのですが大人の事情で計画が先延ばしになっているようです。いつか made in Japan の宇宙ステーションが地球軌道上に浮かぶ日がくるといいですね。
 11月6日未明に火星を撮影しました~。ただ今絶賛画像処理中なので仕上がったらブログにアップする予定です。
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