晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

9月16日4時31分のISS

2012年09月16日 | ISS(国際宇宙ステーション)
9月16日早朝、ISSが日本列島を縦断していきました。


今回のイベントデータ

直距離が409kmで仰角は87°、これ以上ないほどの好条件です。

南西の空、仰角13°で地球の影から出てくるようです。

ふ~む、それにしても、まれに見る好条件ですね~。

こうのとりミッションはすでに終了していますが、この好条件は逃せません。
拡大撮影ミッション遂行です! 

…と張り切って4時に起きたのですが、窓から見た空に星が見えません。
いや、全然見えないわけではありません。薄曇りでもないようです。

おっと、外に出て謎が解けました。朝霧です。FOGです。街灯がレンブラント
光線を地面に注いでいます。ふ~む、かな~りの濃霧ですねー。

見えている星は、木星とアルデバラン、カペラと金星のみです。

撮影は無理かもしれません。しかし、気流はいいはずなので空の状況を
双眼鏡で確認してみましょう。ふふ~ん、なるほど、霧と雲は別物ですね。

なんとか撮影できそうです。急ぎましょう。すでに時刻は4時15分を過ぎてます。

準備を終えてカペラでピン合わせを終えて南西方向を見ると、すでにISSが見えていました。

ISOは800、露出は1/800から始めましょう。

2012.9.16 4:30:29 D300mm F10 D90 ISO800 1/800

最近の撮影スタイルは、数秒間撮影したら撮影画像をモニターで拡大チェックして

露出のチェックと、必要に応じて露出の変更を行うようにしています。

露出を1/1250に変更です。

2012.9.16 4:30:55 D300mm F10 D90 ISO800 1/1250

画像チェックの結果、1/1600への露出変更は却下です。

2012.9.16 4:31:14 D300mm F10 D90 ISO800 1/1250

露出は1/1250のままです。霧による減光がかなりあります。

2012.9.16 4:31:21 D300mm F10 D90 ISO800 1/1250

天頂が近づき、この直後にフレームアウト、

2012.9.16 4:31:22 D300mm F10 D90 ISO800 1/1250

天頂通過後は、鏡筒回転と導入に手間取ってしまい(なぜか木星をISSと
思い込み、それに気づいた直後に眼前を横切った-1等級の流星に目を奪われ…)
気づいたときには、ISSはかなり遠くへ行ってしまいました。ざ~んねん。

こちらは恒例となっている気流チェック用の惑星撮影会です。

2012.9.16 4:35:55 D300mm F10 D90 ISO800 1/400

今回はガリレオ衛星も写りました。

2012.9.16 4:33:20 D300mm F10 D90 ISO800 1/60

こちらは金星…、低空は霧が濃くて露出1/50で適正露出でした。

2012.9.16 4:40:46 D300mm F10 D90 ISO200 1/50