駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

あまりにも戦略的

2015年08月26日 | 政治経済

                     

 風の音どころか,眼にもさやかに秋が見えてきた。身体が楽に感ずる。唯、このまま涼しくなると思わないようにしている。心を緩ませると残暑がぶり返した時、余計に厳しく感じられるからだ。

 また、維新の会が揉めている。大阪コンビの場合にはあまりにも戦略的で、しかも露骨だ。これでは肝心の中身が損なわれてしまう。元よりその中身さえも押したり引いたり七色に語られ正体が霞んで、結局俺の言うことを聞けなのかと思えてしまう。

 脅しすかしなだめる吉本顔負けの芝居で、当初は面白かったし成る程とも思ったが、やがてうんざりしてきた。自分が有利と見るや居丈高、不利と見るや逸らしてどこ吹く風。大阪の人は嫌にならないのだろうか?。

 唯一教えられるのは、したたかで強くなければ政界では生き延びられないことだろうか?。鼎の軽重を問われている柿沢来途なる議員を詳しくは知らないがインパクトのある人物だ。どう対応するのか。

 痴話げんかとも見えない。隣人?としては別れた方がよいのではと思う。

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廻る悩みは

2015年08月25日 | 趣味

      

 既に旧聞に属するが碁の張栩九段が居を台湾に戻した。高々五年前までは複数のタイトルを保持する囲碁の第一人者であったのだが、井山裕太四冠の台頭により次々にタイトルを奪われ,三年前に棋聖を失い無冠となった。碁会二人目のグランドスラム達成者としては、この数年の成績には納得できないものがあったようで、生まれ故郷に帰ることにしたようだ。天才の心境を忖度するのは筋違いで大変失礼なことと承知しているが、ついふるさとに向かう六部は気の弱りを連想してしまう。

 元よりどのような経緯、心境の変化かは分からないが、何某かの悩み迷い鬱屈があったものと思われる。囲碁将棋はスランプが長く続けばそれはスランプではなく、実力の低下だと言われる厳しい勝負の世界だ。悩むから力が出ないのか力が出ないから悩むのか、どちらでもあるだろう。

 居をふるさと台湾に移すことによって、心がほぐれ気持ちが晴れれば良いと思う。三十五才は弱くなる年齢ではなく、捲土重来、会心の笑顔を再び見せて欲しい。婦人は囲碁棋士小林泉美さんで、台湾転居のため休場されるという。最強の女流棋士の一人なのにと残念な気もするが、第三者がとやかく言うことではなく、決意を心から尊重したい。

 どちらかと言えば生真面目で少し思い詰める傾向のあるお二人に見受けるが、泉美さんも台湾の水に馴染まれ、お嬢さん二人とご家族で馥郁と生きられることを願っている。

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日曜討論を聞いて、その心は

2015年08月24日 | 小考

              

 川内原発再稼働を受けて、NHKの日曜討論があった。まさか、電力供給前にトラブルを起こすとは番組予定時には考えていなかったろう。

 エネルギーミックス(長期エネルギー需給見通し)では2030年の電力供給で原子力発電の割合を20-22%にしている。これは原発の廃炉を40年とすると達成できない数字で、新たな原子力発電所を建設するか、40年で廃炉を延長して60年にしなければならない。こうした試算をしれっと提出するところに端的に内閣の考え方の影響が現れている。

 原発反対は感情的な反対で、今の生活を維持するには原子力は必要だというあたかも冷静な考えのような意見が視聴者から寄せられた。確かに今すぐ止めろというのには恐い辛いもうこりごりといった感情が交じっているだろう。そうした感情を感情だから一段劣った論拠のようにいう人にも反対を反対だから嫌悪する感情が隠されていると思う。指摘したいのは直ちにではなく2030年に原発ゼロ、あるいは40年で廃炉にする道筋は本気になれば可能だということだ。

 感情論だと原発廃止論を非難される方は原子力発電の原理や稼働基準をきちんと理解されておられるだろうか。世界一厳しいと首相が繰り返す原発稼働基準には住民の避難計画、メルトダウンの受け皿の設置、万一の被害の責任の所在が抜け落ちている。国の関与は曖昧で、稼働の判断は自治体に委ねられ、いつもの直接関与を避ける責任拡散方式になっている。

 どんなに基準を厳しくしても100%の安全は不可能で、例えば95%を99%にすることは可能でも99%を99.9%にすることは自然が相手のことだし費用対効果からも無理だ。厳しいを稼働を認めされるための形容に、万一の事故の時クリアしていたので事故被害の責任はないという免罪符に、使われては敵わない。

 それと使用済みの高レベル放射性廃棄物の保存処理方法は懸案のままで、何処にどう保存し半永久的な処分をどうするかも決まっていない。若者に負債を背負わせないと言いながら、次の世代へ転嫁しようとしている。世界一厳しいという鸚鵡返しの答弁は、反対の声を封じ込めようとする自家製の言葉の楯に聞こえる。きちんと内容のある議論をして戴きたい。

 太陽光や風力発電といった自然エネルギーは不安定といういかにもの指摘があるが、それは蓄電器やエネルギーの形を変える保存法によって克服できる。これこそ日本の技術力で取り組むべき課題だ。10KWHの蓄電池が50万円でできるようになれば太陽電池パネルの家は急速に増加するだろう。電力会社の経営には不利な展開かも知れないが、既得権を守る姿勢だけでは社長失格と申し上げたい。

 原発がCO2削減に良いという主張は唐突で、安保法制で中国の脅威をスプラットリー進出を挙げて匂わせたのと同じ手法と感じる。CO2削減には委員の一人が指摘したように日本の低CO2産生石炭利用技術を低技術国に指導することの方がよほど実効性がある。

 原発にも安保法制にも反対の人の方が多い。民意を汲む民主主義を尊重すると言いながら、その心は「いいじゃん、そんなこと」ではと恐れる。

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野球はMLB,MLBはBS1

2015年08月23日 | スポーツ

                     

 1年半年ほど前からBS1でMLBをよく見るようになった。勿論、MLBが上手にダイジェストされ日本人選手の活躍が見られるというのが一番であるが、キャスター解説者の魅力も大きい。特に深津留美さんはベティさん的魅力がありちょっとコケティッシュなのだが、さりげなく嫌みでないのでファッションや笑顔が楽しめる。解説陣の田口、小宮山も対象的なキャラクターなのだが甲乙付けがたく、的確な解説コメントがプレーの理解を深めてくれる。土日の石井一久もどことなく惚けていながら、成る程という解説感想を聞かせてくれて、捨てがたい味を出している。平原沖恵さんは色々考えてアシストされているが、深津さんには及ばない。別路線に切り替えた方が良さそうだ。そして司会のNHKのアナウンサーは出しゃばらず番組を引き締めて、しゃべりのプロの片鱗を見せてくれる。

 この番組のお陰でMLBで活躍する日本人選手を憶えたし、外連味のないダイナミックでスケールの大きいメイジャーリーグベースボールの醍醐味を知ることができた。

 MLBは日本の倍以上チーム数があるのだが、リーグの構成地区の構成そしてチーム名にも馴染みが出来、なんとなく贔屓筋も出来てきた。ブルージェイズ、マーリンズ、パイレーツなど新しく馴染んだ名前も増えた。レッドソックスのグリーンジャイアンツも意味が分かった。田沢などという聞いたことのなかった選手や、レギュラーとして活躍するジャイアンツの青木の頑張りを知ることが出来た。

 そしてメジャーリーグウエイと言うべきビジネスライクなトレードや移籍の仕方の裏にはちゃんと人間の心の動きがあり、それを受け入れる実力本位の厳しいルールへの理解があるのも知った。勝ち負けと優劣を認め、それをきちんと受け入れる潔さは日本以上かも知れない。

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臍下丹田に力を入れる時

2015年08月22日 | 町医者診言

     

 久しぶりの好天で時々青空を見上げながら、駅まで歩いた。日差しは熱いけれども、頬をよぎる風に秋を感じる。蝉の声がめっきり小さくなり、命を終え路傍に転がっているのを何匹か見かけた。夏が終わるのだ。このまま行けば九月の猛暑は避けられそうと、ほっとしている。

 高槻の少年少女誘拐殺害事件の容疑者が捕まった。まず、捕らえた高槻警察に良くやったと言いたい。犯人には並みの刑罰では不十分だ。厳しい取り調べをして戴きたい。それにしても一体どうしてと思う。卑劣陰湿な犯罪の動機経緯を徹底的に調査分析して欲しい。

 勿論、一朝一夕には解明出来ず対策もおいそれとはできないだろうが、何とかして少しでも安全平和な社会をと願わずには居られない。

 株安、不穏な北朝鮮の動き、安保法案の鬩ぎ合い、卑劣陰湿な犯罪・・・落ち着かない不安な世の中世界情勢になってきている。こういう時こそ、臍下丹田に力を入れ、軽挙妄動を避けなければならない。複数のメディアの情報を見聞きし、よく考えて煽動には乗らないことだ。複数のメディアには外国の放送も入れたい、同時通訳があるから理解できる。他者の考え視点を知ることが間違いを防ぐと思う。頼りない信用できない政治家が多い。党に迷惑をかけるからと疑惑説明解明の前に離党、「しかたがない」と即認める党首。茶番以下だ。国民がしっかりしなければ、世論に力ありと申し上げたい。

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