駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

迷惑ってどういうこと

2015年08月04日 | 町医者診言

              

 暑い日が続くので、頭も身体も動きが悪い。患者さんとどちらともなく「暑いですね」と言い合っている。

 磯崎首相補佐官がつい口から出た本音で国民与野党の皆様にご迷惑をおかけしたと謝罪しているが、国民の私は迷惑を受けた覚えはなく謝罪して貰うような筋合いはない。迷惑したのは与党でしょう。もっと正直に表現して欲しい。

 いずれ首相からは時と場所をわきまえろという注意があったと推定するが、綸言汗のごとしで、撤回しても取り消しても覆水は盆に返らない。とにかく形と手続きを踏んで忘れっぽい国民の性質に期待しているのだろうと思う。何時までも言えば、謝ったのにいつまで言うかと、どこからか加勢する人達が現れ逆ねじを巻き始めるのだろう。

 もし本当に法的安定性が重要なら一内閣の憲法解釈で自衛権の範囲を変えるのはおかしい。ここは正直に法的安定性よりも日本の自衛力を高めるため集団的自衛権を解釈で可能にする事の方が重要だと主張するべきだ。個別的自衛権よりも集団的自衛権の方が自衛隊員は安全に海外で任務に就けるというのは何度聞いても理解できない。正直に危険度は増すが日本を守るためにはやむを得ないと言って欲しい。

 国民がそれくらい簡単な理屈を理解できないと思っているのだろうか。言い回しで国民をたぶらかそうとするのは止めて欲しい。東北なまりで朴訥な感じで良い人の印象を与える髭の佐藤議員と慇懃無礼な印象の磯崎補佐官を交換したらどうか。言葉だけでなく印象でもまぎらわそうとしていると感じる。政策にもコマーシャル的な戦略が見え隠れしている。

 

コメント
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